神棚での拝み方や神棚拝詞と祝詞の意味を理解することは、日本の伝統文化や信仰に触れる貴重な機会です。
神棚で毎日拝む際に簡単な略拝詞があります。
略拝詞とは、神に対する短い祈りを表す言葉であり、神棚で毎日拝む際に重要な役割を果たします。
短いながらも意味深い言葉には、神への敬意や感謝、家族や社会への願いが込められています。
この記事では、略拝詞の意味や使い方について紹介します。
神棚拝詞と毎日の拝み方
神棚拝詞とは
神棚拝詞の読み方は「かみだなはいし」と読み、神棚で神様に拝む際に唱える言葉や祈りのことを指します。
これらの言葉は神社で行われる神事や祭典などで使われる祝詞(のりと)とは異なり、家庭内で神棚に拝むときに用いられます。
神棚拝詞は地域や家庭によって異なる場合がありますが、一般的には以下のような内容が含まれます。
「神への敬意や感謝の表現」
例えば、「天照大神様、この家庭に常にお守りいただき、ありがとうございます。」というような感謝の言葉が含まれます。
「家族や家庭の安全と幸福を祈る」
例えば、「我が家族の安全と幸福を神様にお願いいたします。」というような家族の安全を祈る言葉が含まれます。
「神様からのご加護やご加護を願う」
例えば、「神様、私たちの家庭にご加護をお願いいたします。」というような神様からの加護を願う言葉が含まれます。
「神様に対する信頼や頼みごとの伝達」
例えば、「神様、私たちの願いを聞いてください。」というような神様への信頼と願い事を伝える言葉が含まれます。
これらの内容は神棚拝詞の一例であり、地域や家庭の伝統、信仰によって異なることがあります。
通常、神棚拝詞は家族や家庭内で口頭で唱えられることが多いですが、一部の家庭では書かれた文書を使う場合もあります。
神棚の拝み方
神棚の拝み方について、本来の方法は神社に参拝した際と同様に行います。
通常は【二拝 二拍手 一拝(2回礼、2回拍手、1回礼)】という形ですが、必ずしもこの方法にこだわる必要はありません。
神様は柔軟なお心を持たれていますので、拝む際には自然な形で心からの祈りを捧げることが大切です。
具体的な拝み方の手順は以下のようになります:
準備
拝む前に、清潔な心と身体であることを意識します。心を静め、神様に対する敬意を持ちながら、拝む場所に向かいます。
礼拝
神棚の前に立ち、まずは両手を合わせて二度、深く礼をします。このとき、心の中で神様に感謝の意を捧げます。
拍手
礼をする直後に、両手を二度拍手します。拍手は神様への注意を引くための儀式的な動作です。
再び礼拝
拍手後に再び深く礼をし、神様に向かって心からの願い事や感謝の気持ちを捧げます。この時、神様に対する信頼と希望を込めて礼を行います。
以上の手順は一般的なものですが、重要なのは心からの誠意と敬意です。
神様への感謝や願い事を伝える際には、自分自身の思いや心情を込めて拝むことが大切です。
拝む際には、感謝の気持ちを述べながら、素直な心で願い事を伝えましょう。
神棚での拝み方は、神様への敬意と信頼を込めた独自の方法で行うことができます。
その際、祝詞を使ってもよいですし、普段使いの言葉でも問題ありません。
自分自身が心からの思いを込めて表現できることが重要です。
声に出して言うこともできますし、心の中で静かに祈ることもできます。
どのような形式であっても、誠実な心で神様に対する感謝と願い事を伝えることが大切です。
願掛けと願外し
日々の神棚での拝みに関連して、願いを外すことが重要です。
日々の神棚での拝みの中で、願いを神様に伝える際には、その願いが叶った場合に感謝の気持ちを忘れずに取り入れることが大切です。
具体的には、以下のような方法があります。
感謝の意を捧げる
願いを神様に伝えた後、その願いが叶った場合を想像し、感謝の気持ちを心から捧げます。
拝みの中で、叶ったことに対する喜びや感謝の言葉を用いて、神様に感謝の意を表現します。
日々の拝みに感謝の心を込める
毎日の神棚での拝みの中で、願い事が叶った際の感謝の気持ちを忘れずに取り入れるよう心がけます。
神様に対する感謝を忘れずに、日々の生活の中でその恩恵に感謝することが重要です。
喜びを分かち合う
願いが叶った場合、その喜びや幸せを家族や周囲の人々と分かち合います。
喜びを共有することで、神様への感謝をさらに深めることができます。
行動で示す
願いが叶ったことに対する感謝を行動で示すことも重要です。
例えば、神社や神棚にお参りして、感謝の気持ちを表すお供えをするなどの行為があります。
日々の神棚での拝みの中で、願いを外すことは、感謝の心を忘れずに持続するための重要な実践です。
これによって、神様への信頼と感謝が深まり、より良い結果が訪れるでしょう。
神棚拝詞・祝詞の意味
次に、神棚に向かって唱える祝詞とその意味について詳しく説明します。
神棚で唱える祝詞は以下の通りです。
掛
産土
恐
大神等
高
直
誠
負
家門高
世
恐
この祝詞を【神棚拝詞(かみだなはいし)】と、言います。
この祝詞の意味は次のようになります。
言葉に出し心にかけて申し上げることも恐れ多い、
天照大御神、
この土地にお鎮まりになっている産土の大神の御前を拝して
謹んで申し上げます。
神々の広く厚い御恵みをもったいなく思い、
高く尊い神の教のとおり
素直で正しい真心によって
人の道を踏みはずすことなく、
自分たちが、
従事する勤めに励むことができます様に、
また、家が栄え、
家族も健康で世のため、
人のために尽くさせてくださいと、
恐れ畏んで申し上げます。
さらに説明すると以下のようになります。
この神棚に祀られている天照大御神様や地域の氏神様、産土の神様、そして崇敬神社様に、謹んでお祈り申し上げます。
神様からの恩恵に感謝し、その教えに従って、家族と共に真摯に生きることを願います。
世のため、人のために尽くすことができますように。家庭が幸せであり、健康に恵まれますように。改めて、謙虚な心で神様にお願い申し上げます。
しかし、この祝詞は長いため、覚えるには少し時間がかかるかもしれません。そのため、簡略化された神棚拝詞、略拝詞が存在します。
祝詞を簡単に唱える「略拝詞」で毎日拝む
それでは、略拝詞をご紹介しましょう。
守
以上です。
この略拝詞は、神に対する短い祈りを表しています。
祓へ給へ
まず、「祓へ給へ」は悪いことや邪気を祓い去り、清めることを祈るものです。
清め給え
次に、「清め給へ」は心や身体を清め、純粋な状態にすることを願います。
守り給え
そして、「守り給へ」は神の加護や保護を求め、安全を祈るものです。最後に、「幸はへ給へ」は幸福や幸せを祈ります。
この略拝詞は非常に短く、シンプルですね。その簡潔さが、神棚での拝みを簡素化し、日々の生活に取り入れやすくしています。
以下の神棚にまつわる記事もご覧ください。
>>神棚のお掃除の仕方を覚えよう
まとめ
神棚拝詞と祝詞、略拝詞は、日本の神道の重要な要素であり、神棚での拝み方の一環として用いられます。
これらの言葉は、神に対する敬意や感謝を表し、家族や社会の安全や幸福を願うものです。
略拝詞のように短くてもその意味は深く、神への信頼や願いが込められています。
略拝詞は日常的に唱えられ、神との絆を深める大切な儀式となっています。
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