当サイト内に広告を含む場合があります。

次亜塩素酸ナトリウム希釈早見表|ハイター・ブリーチは水1Lにキャップ何杯?

次亜塩素酸ナトリウムの希釈早見表と水1Lに加えるハイター・ブリーチの量

日常の衛生管理で使われることが多い「次亜塩素酸ナトリウム」。

名前だけ聞くと特別な薬品のように感じますが、「ハイター」や「ブリーチ」など、家庭用の塩素系漂白剤にも主成分として含まれています。

ただ、いざ薄めようとすると「水1リットルなら何ml?」「キャップ何杯?」「0.05%と0.1%は何が違うの?」と迷ってしまいますよね。

そこでこの記事では、次亜塩素酸ナトリウムの希釈量をすぐ確認できる早見表と、ハイター・ブリーチを使う場合の目安をまとめました。

次亜塩素酸ナトリウムは、製品の濃度や保管期間、使用する目的によって適切な希釈量が変わります。安全に使うための注意点もあわせて確認しておきましょう。

スポンサーリンク

次亜塩素酸ナトリウム希釈早見表|何%に薄める?

次亜塩素酸ナトリウムは、「消毒なら何でも同じ濃度」で使うものではありません。

用途によって使われる濃度が異なるため、まずは代表的な目安を確認しておきましょう。

濃度 ppm 使用例
0.02% 200ppm ノロウイルスが疑われる吐物などを取り除いた後の床や、汚染された可能性のある調理器具など
0.05% 500ppm テーブルやドアノブなど、身の回りの物を拭いて消毒する場合の目安のひとつ
0.1% 1,000ppm ノロウイルスが疑われる吐物などを拭き取ったペーパー類を、袋の中で消毒液に浸して廃棄する場合など

濃ければ濃いほどよいわけではありません。

濃度が高くなるほど、皮膚や目への刺激、素材の変色や腐食などのリスクも高くなります。

使う目的に合った濃度を選び、使用する塩素系漂白剤の注意事項も守りましょう。

ハイター・キッチンハイターは水1Lに何ml?

花王の「ハイター」「キッチンハイター」は、製造時に次亜塩素酸ナトリウム濃度が6%になるよう作られています。

ただし、次亜塩素酸ナトリウムは保管している間にも少しずつ分解され、濃度が低下します。

そのため花王では、購入してからの期間によって希釈量を変えるよう案内しています。

0.05%に薄める場合

直射日光や高温を避けて保管していた場合、水1リットルに加える量の目安は次の通りです。

購入からの期間 水1Lに加える量 キャップの目安
3か月以内 約10ml 約0.4杯
1年以内 約15ml 約0.6杯
3年以内 約25ml 約1杯

ハイター・キッチンハイターのキャップ1杯は約25mlです。

以前は「水1リットルにキャップ1杯」と覚えていた方もいるかもしれませんが、現在は保管期間による濃度低下を考慮し、購入時期によって10ml・15ml・25mlと目安が変わります。

0.1%に薄める場合

0.1%(1,000ppm)にする場合は、次の量が目安です。

購入からの期間 水1Lに加える量 キャップの目安
3か月以内 約20ml 約0.8杯
1年以内 約30ml 約1.2杯
3年以内 約50ml 約2杯

購入時期が分からない場合

購入時期が分からない場合や、高温・直射日光の当たる場所で保管していた場合は、濃度が低下している可能性があります。

花王では、そのような場合は「購入から3年以内」の希釈量を目安にするよう案内しています。

購入から3年以上経過したハイター・キッチンハイターは、濃度が大きく低下している可能性があるため、使用はおすすめされていません。

ブリーチ・キッチンブリーチは水1Lに何ml?

「ブリーチ」「キッチンブリーチ」という名前の商品も、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤です。

ただし、「ブリーチ」は一つの商品を指す名前ではなく、複数のメーカーから販売されています。

たとえばミツエイの「ブリーチ」「キッチンブリーチ」は、有効塩素濃度が約5%になるよう製造されています。

0.05%に薄める場合は、水1リットルに10mlが目安です。

ミツエイのブリーチ・キッチンブリーチ

0.05%(500ppm)にする場合:水1L+原液10ml

ただし、商品名に「ブリーチ」と書かれていても、メーカーによって原液濃度やキャップ容量が同じとは限りません。

別メーカーの商品を使う場合は、商品表示に記載されている濃度や希釈方法を確認してください。

次亜塩素酸ナトリウムの希釈計算方法

手元の製品の原液濃度が分かっている場合は、次の式で必要な量を計算できます。

原液量 = 作りたい液量 × 目標濃度 ÷ 原液濃度

例えば、原液濃度5%の塩素系漂白剤から、最終的に1,000mlの0.05%希釈液を作る場合は、次のように計算します。

1,000ml × 0.05% ÷ 5% = 10ml

つまり、原液10mlを使い、水を加えて全体を1,000mlにすると、計算上は0.05%になります。

ただし、家庭用塩素系漂白剤は、保管している間にも次亜塩素酸ナトリウムの濃度が低下することがあります。

そのため、実際に家庭用製品を使う場合は、単純な計算だけでなく、メーカーが示している希釈量がある場合はそちらを優先する方が分かりやすく安全です。

スポンサーリンク

次亜塩素酸ナトリウムを希釈した液の使い方

希釈した次亜塩素酸ナトリウムは、使用する場所や目的によって濃度や処理方法が異なります。

テーブルやドアノブなどを拭く場合

テーブルやドアノブなど、手が触れやすい場所の拭き消毒では、0.05%程度の次亜塩素酸ナトリウムを使う方法があります。

布やペーパーなどに希釈液を含ませて拭き、その後は水拭きをします。

ただし、塩素系漂白剤には漂白作用があり、金属、繊維、木材などでは腐食や変色が起こることがあります。

使用する素材に適しているかを確認し、色落ちや腐食が心配な場所には使用しないようにしましょう。

嘔吐物・便を処理する場合

嘔吐物や便の処理は、日常的な拭き掃除とは分けて考える必要があります。

感染症が疑われる場合は、原因によって適切な処理方法が異なります。ここでは、家庭でも起こりやすいノロウイルスが疑われる場合の処理方法を例に説明します。

処理するときは使い捨て手袋などを着用し、ペーパータオルなどで汚染部分を広げないよう、外側から内側へ向けて静かに拭き取ります。

ノロウイルス対策では、拭き取った後の床などを約200ppm(0.02%)の次亜塩素酸ナトリウムで浸すように拭き、その後に水拭きする方法が示されています。

一方、拭き取りに使ったペーパータオルなどをビニール袋へ入れて廃棄する場合は、袋の中の廃棄物が十分に浸る量の約1,000ppm(0.1%)の次亜塩素酸ナトリウムを入れる方法があります。

嘔吐物や便の処理だから、すべて0.1%を使うという意味ではありません。

ノロウイルス対策の例では、拭き取った後の床などには約200ppm(0.02%)、使用したペーパー類などを袋の中で浸す場合には約1,000ppm(0.1%)と、用途によって濃度が異なります。

嘔吐物などは乾燥すると周囲に広がるおそれがあるため、できるだけ乾燥する前に静かに処理しましょう。

作業中は十分に換気し、処理後は手袋を外して石けんと流水で手を洗います。

なお、嘔吐や下痢の原因はノロウイルスだけではありません。感染症が疑われる場合は、原因や状況に応じた処理方法を確認することが大切です。

希釈液をスプレーボトルに入れてはいけない

希釈した液をスプレーボトルに入れておけば便利そうに思えますが、ハイターやキッチンハイターを薄めた液をスプレー容器に入れて使うのは避けてください。

霧状になった液を吸い込むと、せき込んだり呼吸器に異常を起こしたりするおそれがあります。

また、次亜塩素酸ナトリウムによってスプレー容器が傷み、液漏れや思わぬ方向への噴出につながることもあります。

「直接スプレーしなければ大丈夫」ではなく、希釈液そのものをスプレー容器に入れないことが大切です。

拭き掃除に使う場合は、その都度必要な量を作り、布やペーパーなどを使って拭きましょう。

次亜塩素酸ナトリウムの希釈液は作り置きしない

次亜塩素酸ナトリウムは、薄めるとさらに分解されやすくなります。

作った希釈液を翌日以降も使おうと保存しておくと、必要な濃度が保たれない可能性があります。

また、保存容器の材質によっては容器が腐食し、液漏れや破損につながるおそれもあります。

希釈液は「使うときに、必要な量だけ作る」のが基本です。

ペットボトルなどに入れて保存したり、作った液を持ち歩いたりせず、その都度作って使い切りましょう。

次亜塩素酸ナトリウムを使わない方がいい場所・注意点

次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤は、正しく使えば家庭での衛生管理に役立ちますが、使い方を間違えると危険です。

  • 手や皮膚の消毒には使わない
    次亜塩素酸ナトリウムは手指用の消毒剤ではありません。薄めた液でも皮膚を傷めるおそれがあります。
  • 酸性タイプをはじめ、他の洗剤や薬剤と混ぜない
    特に酸性タイプの製品と混ざると、有害な塩素ガスが発生するおそれがあります。「まぜるな危険」の表示を必ず守りましょう。
  • 十分に換気する
    窓を開ける、換気扇を回すなど、換気をしながら使用します。
  • 家事用手袋などを着用する
    原液だけでなく希釈液も、できるだけ皮膚に触れないようにします。
  • スプレー容器に入れない
    霧状になった液を吸い込んだり、目に入ったりする危険があります。
  • 作り置きしない
    使用する都度、必要な量だけ作ります。
  • 金属・繊維・木材などへの使用に注意する
    腐食、変色、色落ちなどが起こることがあります。
  • 子どもやペットの手が届かない場所で扱う
    原液・希釈液ともに誤飲や接触が起こらないよう注意しましょう。

もし皮膚についてしまった場合は、すぐに十分な水で洗い流します。

目に入った場合は特に危険なので、すぐに流水で十分に洗い、製品表示に記載された応急処置に従ってください。

「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」は別物

名前がよく似ているため混同されやすいのですが、次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は別のものです。

次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性で、ハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤に使われています。

一方、次亜塩素酸水は酸性で、性質や濃度、使用方法が異なります。

ハイターやブリーチを水で薄めても「次亜塩素酸水」になるわけではありません。

似た名前だからと同じ使い方をせず、商品名だけでなく成分表示を確認することが大切です。

▼関連記事▼

次亜塩素酸ナトリウムの希釈計算方法|濃度の考え方と現場で迷わない使い方

まとめ

次亜塩素酸ナトリウムの希釈で大切なのは、「水1リットルなら必ず○ml」と一律に覚えないことです。

製品の濃度や保管期間、使用する目的によって必要な希釈量は変わります。

  • ハイター0.05%:購入時期によって水1Lに約10ml・15ml・25ml
  • ハイター0.1%:購入時期によって水1Lに約20ml・30ml・50ml
  • ミツエイのブリーチ0.05%:水1Lに10ml
  • ノロ対策:拭き取り後の床などは約200ppm、廃棄物を袋内で浸す場合は約1,000ppm
  • 使い方:十分に換気し、手袋を着用する
  • スプレー:希釈液をスプレー容器に入れない
  • 保存:作り置きせず、その都度必要な量だけ作る
  • 絶対に避けること:手指への使用や、他の洗剤・薬剤との混合

安全に使うためにも、自己判断で濃くしたり複数の洗剤を混ぜたりせず、目的に合った濃度で使用しましょう。

参考:花王「ハイター・キッチンハイターの希釈目安」/厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました