年末と言えば大掃除。神棚の掃除はいつからしますか?
大がかりで大変とは言え、大掃除の後は気持ちも一新、新年を心地よく迎えられるものです。
なかでも神棚掃除には気を使いたいものです。
神様を祀る神棚を掃除する時間帯に決まりはありませんが、家内安全の1年の御礼と、迎える1年の安全の祈りを込めてするお掃除には作法や清掃の仕方があります。
初めて神棚のお掃除をする場合や、どうするのだったかなと神棚掃除の仕方を知らずに何となくキレイにする・・・で掃除をしてしまいがちです。
神棚掃除の時期や作法、決まりについてお伝えしたいと思います。
年末の神棚の掃除はいつからはじめる?
神棚掃除は年末いつからはじめるのが良いでしょうか。
神棚の掃除は毎日行うことが一番良いとされています。
神饌(しんせん)と呼ばれる神様にお供えする飲食物、なかでも、米、塩、水は毎日交換すべきとされています。
その交換の時にに少し埃をはたくなどしながら毎日の神棚掃除を日常にする、と良いのでしょうが毎日はなかなか難しいことですよね。
なかには、お供え物のお供えである水は毎日交換しますが、塩や米の交換、神棚掃除は日を決めて1日と15日に行うというところもあるようです。
年末の神棚掃除は、大掃除と同じで特に1年の御礼を込めて丁寧にしっかり行い年末年始を神様にきれいな場所で迎えられるようにしましょう。
神棚の掃除も大掃除と同じく12月31日までにしたらいいの?と思うかもしれませんが、極力避けるべき日にちが2日あります。
神棚掃除をする日にちで12月29日と31日は避けましょう。
29日は、「苦」がつくと言われ縁起が悪いとされており、31日は一夜漬けでお掃除するということになり、神様に失礼となるからです。
年末にかけて神棚の掃除は吉日に行うことが良いとされています。
その日が早すぎて新年まで日数がたってしまったり、どうしてもその日にちに出来ない場合は、神棚掃除を避けたい12月29日と31日の2日間は外しましょう。
さらに、神棚掃除は仏滅も避ける方が良いのでカレンダーの六曜で仏滅を確認し、違う日にちを選んでくださいね。
年末の神棚の大掃除は吉日を選び、12月29日、31日以外の日にちを選びましょう。
神棚掃除の時間帯と作法について
神棚掃除の時間帯
神棚掃除をする時間帯ですが、年末は何かと忙しく時間がないと思いますが、日にちを12月30日までに決めたら後は時間帯ですね。
バタバタと大晦日に神棚をお掃除することは神様に対しても失礼となるので気をつけましょう。
神棚の掃除の時間帯はいつするのが良い。
といった決まりは明確にありません。
夜に神棚掃除をするのは良くなさそうですが、そういうこともありません。
気持ち的にも視覚的にも午前中が一番適していそうで、日中でも良さそうなのは陽が差しているときは明るくホコリもよく見えるためキレイに清掃ができるでしょう。
ただ、最近はみんな忙しく働いていることが多いと思います。
朝も昼も夜も関係なく神棚から神様は守ってくださっているので、どの時間帯に清掃をしても大丈夫です。
神棚の掃除が出来る時間帯を作りましょう。
日にちと時間帯を決めたら、いざ神棚掃除です。
神棚の清掃作法
神棚の清掃の仕方も作法もわからなければ始めることも出来ませんよね。
まずは、神棚掃除の上で大切な作法があります。
神社でもお参りの前には体を清めるように、手を洗い綺麗な状態にします。
そして二礼二拍手一礼をし、「これからお掃除をさせて頂きます」と一言神様にお声がけをして始めます。
そのときにも指紋をつけたり、傷つけたりしてしまうことのないよう白い手袋を着用しましょう。
宮形(みやがた)と呼ばれるお社(やしろ)や神具(しんぐ)を神棚から降ろす際は、床に置いてはいけません。
白い半紙や和紙などの紙を机に用意し、必ずその上に置くようにします。
そして、神様のご神体代わりとなる神札に触れる際は、白い紙を口にくわえ、息がかからないようにしてくださいね。
神様に息がかかることが失礼という考えのもと、こちらは特に大切な作法なので、守るようにしましょう。
神棚の掃除の仕方
神棚掃除の仕方と必要なものを紹介します。
神棚掃除に必要なもの(あると良い物)
神棚掃除に必要な掃除道具は、以下の3つです。
です。
まず、先ほどお伝えした作法を思い出し、お掃除させて頂くことを一言お詫びしてから始めます。
神棚から、宮形以外の落としやすい神具を、事前に机の上に敷いておいた白い紙の上に並べます。
再度注意ですが、決して床に置かないようお気をつけくださいね。
そして白い紙を口にくわえ息がかからないよう、神札をそっと取り出し半紙でくるみます。
古くなった神札はお礼参りを済ませ、授かった神社に納めるようになります。
神棚に残った宮形の埃を、はたきではたきます。
はたきで取り除きにくい埃や汚れがある場合、宮形や神棚を乾いた綺麗な布巾で拭きあげます。
この時注意すべきことが1つあります。
神棚に使われる木は白木が多く、水や湿気にとても弱い材質です。
乾拭きが基本ですが、あまりに汚れがひどい場合は、固く絞った布巾で丁寧に拭くようにしましょう。
その際は、洗面器1杯くらいの水にお塩と約1合の清酒を加えたものに布巾をつけ、固く絞って拭いた後、乾いた布巾で水気をとりはらうようにしてください。
神棚掃除の基本は拭くと払うです。
榊(さかき)を立てる榊立てなどは、水や中性洗剤を使用して洗っても問題ありません。
神棚に戻す時にはしっかり水気を拭き取っておくことをお忘れなく。
掃除が終われば、新しい榊、新しい注連縄(しめなわ)に交換して、清く新年をお迎えできるように整えましょう。
最後に忘れてはならないことが、最初にも神様に一言お詫びしてお掃除を始めました。
最後も「こちらでお掃除を終わらせて頂きます」と一声かけることです。
ついついほっとして忘れがちですので、ご注意くださいね。
年末の神棚掃除方法はいつからいつまで時間帯などのまとめ
年末の神棚掃除をいつからすればいいのかは、29日と31日以外の日であればいつしても大丈夫です。
時間に余裕があれば毎日でもしていいことです。
とはいえ現代社会ではなかなかそうも行きませんよね。
だから年末の大掃除のついでになりがちですが、しないよりは絶対良いので神棚掃除は必須にしましょう。
そうなると年末の大掃除のメインイベントにもなりますので、時間帯の決まりはありませんので、しっかり時間をとって午前中や日中に神棚をお掃除をする方が良いでしょう。
神棚掃除の仕方にはいくつかの決まりや作法があります。
知っているのと知らずに行うのでは大きな違いです。
知らず知らずのうちに、1年の最後にとても失礼なことをしてしまった、ということにもなりかねません。
年末の神棚掃除はもちろん大切ですが、神棚があるのであれば、毎日簡単に埃をはたいて、神様にご挨拶をする時間を設けてみてはいかがでしょうか?
1日の始まりと終わり、些細なことでも感謝する心が芽生え、気持ちが晴れやかになるかもしれませんよ。
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