瀬戸内海に浮かぶ小豆島は、香川県に属し人口約2万8000人の島で、映画「二十四の瞳」のロケ地としても有名です。
また映画「八日目の蝉」に登場した「虫送り」のロケ地としても脚光を浴び、伝統行事として復活した「虫送り」は、夏の風物詩として人気を集めています。
その小豆島の「虫送り」について、ご紹介します。
小豆島の虫送りは映画「八日目の蝉」で有名!
映画「八日目の蝉」(原作:角田光代)は、2011年度に映画化され2012年の日本アカデミー賞では10冠を獲得した名作です。
この映画の主なロケ地となったのが小豆島で、その撮影の中で「虫送り」が再現され幻想的な光景が話題となりました。
「虫送り」は約300年前から行われてきた中山地区の伝統行事でしたが、少子高齢化により数年間行事が途絶えていました。
それが映画の撮影をきっかけにして話題になり、2011年より伝統行事として復活したものです。
毎年土庄町肥土山と中山地区千枚田で「虫送り」が行われています。
小豆島の肥土山で行われる虫送りの行事とは
「虫送り」は火手(ほて)という松明をかざし、「稲虫来るなー」という声を掛けながら棚田の畦道を歩いて、稲につく虫を退治して豊作を願います。
肥土山の「虫送り」は、夕暮れ時の18:00から小豆島霊場第46番札所多門寺で祈祷・虫供養を行います。
その後に列を組んで肥土山農村歌舞伎舞台(離宮八幡神社)まで移動して、「虫送り」が始まります。
肥土山の「虫送り」開催日は7月2日で、毎年同日に行われます。
千枚田で行われる小豆島の虫送りはいつあるの?
中山地区の千枚田で行われる「虫送り」は、毎年夏に行われます。
2019年は7月6日(土)に開催されます。
7月上旬に18:30から小豆島霊場第44番札所湯船山・荒神社で祈祷・虫供養を行います。
その後、19:00~19:30に中山春日神社まで移動します。
湯船山から中山春日神社へ向かう途中の千枚田の畦道を「とーもせ、ともせ」と声掛けし火手をかざして歩く姿は、暗い中をゆらゆら揺れる炎がとても幻想的で美しいと評判です。
映画「八日目の蝉」では、この風景が映像化されました。
イベント当日には先着順で「虫送り」に参加することができますが、火手に限りがあるので集合場所へは早めに行きましょう。
集合場所:湯川ダム下公園・受付時間:17:00~。
集合時間については、変更になる場合があるので、小豆島観光協会HPで確認することをおすすめします。
小豆島の昼間の見どころはこちら
まとめ
小豆島は二十四の瞳のオープンセットを改築、保存した建物。
ほかにも名勝「寒霞渓」、「エンジェルロード」、「銚子渓」などへ多くの観光客が訪れます。
しかし伝統行事の「虫送り」も小豆島の素敵な観光スポットとしておすすめです。
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