春はお別れと出会いの季節です。
みんな旅立って行くんです・・・なんて古い歌が浮かびますが、卒業シーズンがやってきますね。
沢山の思い出を残し、日常に別れを告げる卒業。
寂しさを感じる人、清々しさを感じる人、それぞれだと思います。
女子が集団で泣いているのを見ると、自分も泣かないといけないような気がして焦ってしまう、薄情だと思われてしまう!
なんて心配している方もいるかもしれませんね。
今回は、卒業式で泣くタイミングや方法、そしてその気持ちを解き明かしていきたいと思います。
卒業式で泣くタイミングはどの辺り?
卒業式の朝、教室で既に泣いてしまっている子もいます。
卒業式の最中に泣くタイミングは、校歌斉唱や卒業に因んだ歌の合唱、卒業生の答辞などではないでしょうか。
普段は泣かない友人や、お世話になった先生が泣いているのを見てウルッとくる事もありますね。
好きな人と離れてしまう人もいるでしょう。
保護者席で、自分の母親が泣いているのを見て泣いてしまう事も・・・
【もらい泣き】や【感動】そして【日常を共有した友人との別れ】などが原因で涙が出る事が多いでしょう。
中には、【やっと解放される】という喜びからの涙もあるかもしれません。
卒業式のあと、教室に戻っての最後のホームルームなども、泣くタイミングかもしれませんね。
それでもピンと来ない・・・という方は、無理に泣く必要はありません。
おそらく、冷静沈着で現実的なだけで、薄情だとか冷たいというわけではありませんよ。
学校というものは、人生の中の通過点として見ている冷静な方です。
泣かない事に対する罪悪感は全く必要無いのですよ。
卒業式で泣く方法を知りたい
どうしても卒業式で泣きたい!と思っている方もいるかもしれません。
無理やりにでも涙を流したいのであれば、卒業とは全く関係ない悲しい事を思い浮かべて泣くのも有りでしょう。
卒業式までに泣く練習をした方が良いかもしれませんね。
お世話になった先生や、とても仲の良かった友人などは居ますか?
居るならば、その人の顔を見て感謝の気持ちを伝えてみて下さい。
心の中でも良いですよ。
そして、その人にはもう二度と会えない・・・という気持ちで別れを告げてみましょう。
実際には、卒業後も連絡は取れるしいつでも会える存在だとしてもです。
今生の別れを想像してみると、涙がポロリとこぼれるかもしれません。
涙は、出そうとして出すものではなく、溢れ出るものだと私は思っています。
感謝、感動、悲しさ、辛さ。
様々な事が原因で涙は出ますが、卒業がその感情とリンクしなければ、涙は出ませんよね。
学校に何の思い入れも無いし、友人も居ない。
ただ卒業するまでの淡々とした毎日を送る為だけに登校していた方もいるでしょう。
決して無理に泣かなくても良いという事を知っておいて下さいね。
卒業式で泣く人の理由や気持ちってどんな感じ?
実は、卒業式で泣かなかった私。
女子が泣きながらアドレス帳を交換し合っているのを強烈に覚えています。
一言メッセージの欄には、「また遊ぼうね!」「寂しいよ!」「連絡してね!」など、お決まりのメッセージが並んでいました。
家は近所だし、今はラインやSNSなどでも簡単に繋がれます。
なにが悲しいのか、さっぱり分かりませんでした。
しかし、大人になって思いました。
【あの日常はもう二度と戻らない】のだと気付いたのです。
教室という特殊な場所で、勉強をして、笑いあって、食事をして、恋をして。
場所やメンバーが替われば、また似たような経験はするでしょう。
あの学生特有の雰囲気の中、大人と子供の境界線に立っているその成長期の精神の中で過ごした日々は、かけがえのない時間だったのだと思います。
私はどちらかというと一匹狼タイプで、女子特有の群れやカーストが大嫌いでした。
きっと、卒業式で涙を流したあの子達は、私とは真逆の場所にいたのだと思います。
友達と戯れるのが大好きで、秘密や不満を共有したり、恋愛話を語りあったりすることが学生生活の全てだったのかもしれません。
新しく進む道にある不安や、こんなに何でも話し合える友人は、時間は、もう無いかもしれない!と寂しく思っているのかもしれませんね。
授業中に先生の目を盗み送り合った手紙も、前日にあったドラマの話も、大好きなアーティストの話も、共感して共有し合えるかけがえのない時間だったのです。
それが無くなってしまう事は、とっても悲しい事なのですね。
卒業式では泣けなかったものの、大人になってから大好きな職場を離れ転職する際に泣いてしまった事があります。
仲間に恵まれ、大変な時間を共有したメンバーとの別れはとても寂しいものでした。
いまだに連絡を取り合い、年に一度は鍋やカラオケに集まって近況を語り合う大切な仲間です。
それと同じように、あの頃卒業式で泣いていた子たちは学生生活が楽しく、共有しあったものが沢山あったのです。
でも、心配しないでください。
卒業式で泣けないからといって、決して冷たいわけでも、周りから薄情と思われるわけでもありませんから。
精神的に自立し、しっかりと現実に向き合い、自分と戦っている人は人前では泣きません。
一人になった時に泣くのです。
まとめ
卒業式で泣いてしまう人の気持ち、泣けない事が悪い事では無いという事。
人はそれぞれ、様々、十人十色です。
泣けない時は、「自分は一人になって泣くから」と言っておきましょう。
クールな印象だけ残して去れば、最後までカッコよかった!と思われるかもしれませんよ。
この記事を書きながら、第二ボタンや後輩達からの手紙など、懐かしい事を思い出しました。
どんな卒業式でも、いつか思い出になります。
自分らしい卒業式を過ごして下さいね。
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