
喪中の方からお中元やお歳暮が届いたとき、お礼状にどのような言葉を書けばよいのか迷いますよね。
いつも通りのお礼だけでよいのか、お悔やみの言葉も添えた方がよいのか、相手の気持ちを思うほど慎重になるものです。
喪中の方からお中元やお歳暮をいただいた場合も、お礼状は出して大丈夫です。
ただし、「お慶び申し上げます」などのお祝いを連想させる言葉は避け、いただいた品へのお礼と相手を気遣う言葉を中心にまとめると安心です。
この記事では、喪中の方からお中元・お歳暮が届いたときのお礼状の書き方、お悔やみを添える場合と添えない場合の文例、避けたい表現を紹介します。
喪中の方からお中元やお歳暮が届いたらお礼状は出す?
相手が喪中であっても、お中元やお歳暮をいただいた場合は、お礼状を出すのが丁寧です。
お中元やお歳暮は、お祝いではなく、日頃の感謝や季節の挨拶として贈られるものです。
そのため、相手が喪中であっても、いただいた品物へのお礼を伝えること自体は失礼にはあたりません。
ただし、いつものお礼状とまったく同じ文面にすると、少し違和感が出ることがあります。
喪中の方へ送るお礼状では、明るすぎる表現や、お祝いを連想させる言葉を控え、落ち着いた文章に整えると安心です。
喪中の方へのお礼状で避けたい言葉
通常のお礼状では、相手の健康や繁栄を願う定型文を使うことがあります。
しかし、喪中の方へ送る場合は、次のような表現は少し注意が必要です。
- ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
- ご家族皆様お揃いでお健やかにお過ごしのことと存じます
- ご多幸をお祈り申し上げます
- 皆様お変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます
「お慶び」「ご多幸」などは、相手が喪中の場合には少し明るく感じられることがあります。
代わりに、次のようなやわらかい表現にすると自然です。
- 暑さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 寒さ厳しき折、皆様お疲れの出る頃ではないかと案じております。
- ご家族の皆様におかれましては、何かとお忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
- ご無理のないよう、どうぞお身体を大切になさってください。
喪中の方へのお礼状では、相手の状況を決めつけすぎず、静かに気遣う言葉を選ぶと落ち着いた印象になります。
お礼状にお悔やみの言葉は入れるべき?
喪中の方からお中元やお歳暮をいただいた場合、お礼状に必ずお悔やみの言葉を入れなければいけないわけではありません。
相手との関係や、訃報を知った時期によって判断するとよいでしょう。
- 亡くなったことを最近知った場合:お悔やみの言葉を短く添える
- すでに弔問やお悔やみを済ませている場合:お礼と体調を気遣う言葉を中心にする
- 相手とそれほど親しくない場合:お悔やみを重く書きすぎず、控えめに触れる
お礼状は、あくまでいただいた品へのお礼を伝えるものです。
お悔やみを添える場合も、長く書きすぎず、相手への気遣いとして短く入れるくらいが自然です。
喪中の方からのお中元へのお礼状文例
夏にお中元をいただいた場合は、暑さを気遣う言葉とともに、お礼を伝えます。
お悔やみの言葉を添える場合
拝啓
暑さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。
このたびはご丁寧なお中元の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
ご服喪中にもかかわらず、変わらぬお心遣いをいただき、恐縮しております。
ご家族様のご逝去に際し、改めて心よりお悔やみ申し上げます。
お寂しい中で何かとお疲れのことと存じます。
暑さ厳しき折、どうぞご無理をなさらず、お身体を大切にお過ごしください。
略儀ながら、書中にて御礼申し上げます。
敬具
お悔やみを入れずにお礼を中心にする場合
拝啓
蝉の声が聞こえる季節となりました。
このたびは結構なお中元の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
いつもながらのお心遣いに、心より御礼申し上げます。
いただきました品は、家族でありがたく頂戴いたしました。
暑さ厳しき折、皆様どうぞお身体を大切になさってください。
略儀ながら、まずは書中にて御礼申し上げます。
敬具
夏の時期に法要のお返しや香典返しとお中元が重なる場合は、こちらも参考になります。
▶法要のお返しの時期が夏と重なるとき|お中元・暑中見舞い・残暑見舞いの考え方
喪中の方からのお歳暮へのお礼状文例
お歳暮の場合は、年末の慌ただしさや寒さを気遣う言葉を入れると自然です。
お悔やみの言葉を添える場合
拝啓
寒さ厳しき折、皆様には何かとお疲れの出る頃ではないかと案じております。
このたびはご丁寧なお歳暮の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
ご服喪中にもかかわらず、変わらぬお心遣いをいただき恐縮しております。
ご家族様のご逝去に際し、改めて心よりお悔やみ申し上げます。
年末に向けて何かとお忙しいことと存じますが、どうぞご無理をなさらずお過ごしください。
略儀ながら、書中にて御礼申し上げます。
敬具
お礼を中心にする場合
拝啓
寒さが厳しくなってまいりました。
このたびはご丁寧なお歳暮の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
いつも変わらぬお心遣いをいただき、心より感謝申し上げます。
いただきました品は、家族でありがたく頂戴いたしました。
寒さ厳しき折、皆様どうぞお身体を大切になさってください。
略儀ながら、書中にて御礼申し上げます。
敬具
ビジネスで喪中の方へお礼状を出す場合
ビジネスで喪中の方や取引先からお中元・お歳暮をいただいた場合も、お礼状は出して構いません。
ただし、個人的なお悔やみをどこまで入れるかは、相手との関係性によって調整しましょう。
会社宛てのお礼状であれば、いただいた品へのお礼を中心にし、必要以上に私的なお悔やみを長く書かない方がまとまりやすいです。
拝啓
このたびはご丁寧なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
平素より変わらぬお心遣いを賜り、心より御礼申し上げます。
時節柄、皆様にはどうぞご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
略儀ながら、書中にて御礼申し上げます。
敬具
通常のお中元のお礼状や、会社宛ての文例はこちらでも紹介しています。
喪中の方へのお礼状で気をつけたいこと
喪中の方へのお礼状では、相手の悲しみや慌ただしさに配慮しながら、いただいた品への感謝を丁寧に伝えましょう。
- 「お慶び」「ご多幸」など明るすぎる表現は避ける
- お悔やみを入れる場合は短く控えめにする
- いただいた品へのお礼を中心に書く
- 相手の体調や疲れを気遣う言葉を添える
- 年末や夏の時期に合った季節の言葉を選ぶ
なお、弔事では「重ね言葉」を避けるとされることがあります。
お中元やお歳暮のお礼状はお悔やみ状そのものではありませんが、気になる場合は「ますます」「重ね重ね」「くれぐれも」などの言葉を控えめにすると安心です。
相手が喪中のときにお中元を送る場合
この記事では、喪中の方からお中元やお歳暮が届いたときのお礼状について紹介しました。
反対に、こちらから喪中の方へお中元を送ってよいか迷う場合は、こちらで詳しく整理しています。
▶初盆にお中元は送っていい?のしの書き方と新盆のお供えマナー
まとめ
喪中の方からお中元やお歳暮が届いた場合も、いただいた品へのお礼状は出して大丈夫です。
ただし、いつものお礼状のように「お慶び申し上げます」「ご多幸をお祈りします」などの明るい表現は避け、落ち着いた言葉を選びましょう。
お悔やみを添えるかどうかは、相手との関係や訃報を知った時期によって判断します。
大切なのは、いただいたお心遣いへの感謝と、相手を静かに気遣う気持ちを伝えることです。


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