
お中元について調べていると、「お盆礼」という言葉を見かけることがあります。
「お盆礼とお中元は同じもの?」「のしの表書きはどう違うの?」と迷うこともありますよね。
お盆礼は、お盆の時期に行われる訪問や贈答のことを指す言葉です。
現在のお中元は、このお盆の贈答習慣や中国由来の中元の考え方が結びついて広まったものとされています。
この記事では、お盆礼とお中元の違い、贈る時期、のし・掛け紙の表書き、お歳暮との考え方の違いを整理します。
お盆礼とは?お中元との違い
お盆礼とは、お盆の時期に行われる訪問や贈答のことです。
もともとは、お盆に親族やお世話になっている方を訪ねたり、祖先への供養に関わる品物を持参したりする習慣を指していました。
地域によっては、今でも「盆礼」「お盆礼」という言葉が残っていることがあります。
一方、お中元は、日頃お世話になっている方へ感謝を伝える夏の贈り物です。
| 言葉 | 意味 | 現在の使われ方 |
|---|---|---|
| お盆礼 | お盆の時期の訪問や贈答 | 地域や家庭の習慣として残ることがある |
| お中元 | 夏に感謝を伝える贈り物 | 仕事関係・親戚・お世話になった方への季節の贈答 |
大きく見ると、お盆礼はお盆の行事や訪問に近い言葉で、お中元は夏の贈答として広く使われる言葉です。
ただし、地域によっては、お盆の贈り物を「お盆礼」と呼ぶこともあります。
お中元の意味と由来
お中元の「中元」は、中国から伝わった考え方に由来するとされています。
中国では、上元・中元・下元という節目があり、そのうち中元が旧暦7月15日にあたります。
一方、日本にはお盆の先祖供養の習慣があります。
この中元の考え方と、日本のお盆の贈答・供養の習慣が結びつき、夏に品物を贈るお中元の習慣へと広がっていきました。
現在では、宗教的な意味合いよりも、日頃の感謝や相手の健康を気づかう夏の挨拶として贈られることが多くなっています。
お中元を贈る時期はいつからいつまで?
お中元を贈る時期は、地域によって違いがあります。
一般的には、関東では7月上旬から7月15日ごろまで、関西などでは7月中旬から8月15日ごろまでを目安にすることが多いです。
- 関東など:7月上旬から7月15日ごろ
- 関西など:7月中旬から8月15日ごろ
- 時期を過ぎた場合:暑中見舞い・残暑見舞いとして贈ることもある
ただし、地域や百貨店・ギフト店の案内によっても考え方が異なる場合があります。
送り先の地域が分かっている場合は、その地域の時期に合わせると丁寧です。
お中元の時期を過ぎた場合は、表書きを「暑中御見舞」や「残暑御見舞」に変えることがあります。
目上の方へは「暑中御伺い」「残暑御伺い」とすると、より丁寧な印象になります。
お盆礼ののし・掛け紙の表書き
お盆礼として品物を持参する場合、表書きは地域や品物の目的によって変わります。
一般的な季節の贈り物として渡すなら「御中元」、お盆のお供えとして渡すなら「御供」や「御供物」とすることがあります。
| 目的 | 表書きの例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 夏の贈答 | 御中元 | 日頃の感謝を伝える贈り物 |
| お盆のお供え | 御供/御供物 | 仏前に供えていただく品物 |
| 時期を過ぎた贈り物 | 暑中御見舞/残暑御見舞 | 季節の挨拶として贈る |
| 目上の方への季節の挨拶 | 暑中御伺い/残暑御伺い | より丁寧な表書き |
お盆礼として品物を贈る場合は、一般的に「のし」と呼ばれることもありますが、実際には品物の目的に合わせて掛け紙や表書きを選ぶことが大切です。
初盆や新盆のお供えとして贈る場合は、通常のお中元とは少し考え方が変わります。
初盆のお中元や御供の表書きはこちらで詳しく整理しています。
▶初盆にお中元は送っていい?のしの書き方と新盆のお供えマナー
お中元とお歳暮は両方贈るもの?
お中元とお歳暮は、どちらも日頃の感謝を伝える贈り物です。
お中元は夏の挨拶、お歳暮は一年の締めくくりの挨拶として贈られます。
必ず両方贈らなければいけない決まりはありません。
ただし、一度お中元やお歳暮を贈ると、継続的なやり取りになることもあります。
年に一度だけ感謝を伝えたい場合は、お中元よりもお歳暮を選ぶことが多いです。
お中元かお歳暮のどちらか一方にするなら、一年の締めくくりであるお歳暮を選ぶと自然です。
一度だけ贈りたい場合は「御礼」にする方法もある
お世話になった方へ一度だけ品物を贈りたい場合は、「御中元」や「御歳暮」にしない方がよいことがあります。
お中元やお歳暮は、毎年の季節の贈答として受け取られることがあるためです。
一度だけ感謝を伝えたい場合は、表書きを「御礼」とする方法もあります。
- 継続して贈る場合:御中元/御歳暮
- 一度だけ感謝を伝える場合:御礼
- お盆のお供えとして贈る場合:御供/御供物
のし紙や掛け紙の選び方、表書きの基本はこちらでも紹介しています。
法要のお返しや喪中と重なる場合
お中元の時期は、初盆や法要のお返し、喪中の挨拶と重なることがあります。
その場合は、通常のお中元として贈るのか、お供えや法要のお礼として考えるのかを分けて整理すると迷いにくくなります。
法要のお返しとお中元・暑中見舞い・残暑見舞いが重なる場合はこちらで整理しています。
▶法要のお返しの時期が夏と重なるとき|お中元・暑中見舞い・残暑見舞いの考え方
まとめ
お盆礼は、お盆の時期に行われる訪問や贈答のことです。
お中元は、日頃お世話になっている方へ感謝を伝える夏の贈り物として広く使われています。
地域によっては、お盆の贈り物をお盆礼と呼ぶこともあり、完全に切り離して考えるより、目的に合わせて表書きや贈り方を選ぶことが大切です。
通常の夏の贈り物なら「御中元」、お盆のお供えとして贈るなら「御供」や「御供物」、一度だけ感謝を伝えるなら「御礼」とするなど、相手との関係や贈る目的に合わせて選んでみてください。


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