運動、通勤・通学、日々の生活において、汗は必然的にかいてしまうものです。
特に女性は化粧をしている人が多いので、顔の汗が化粧崩れや、肌荒れ、痒みの原因になるなど、何かと肌トラブルを招きやすい要因になっています。
顔汗により、汗かぶれで顔がかぶれたり、顔が痒くなったり、湿疹がでたり、顔汗の炎症に悩む女性が意外に多いようです。
そんなお悩みの女性たちの為に、顔汗が招く、お肌トラブルの原因と対策をお教え致します。
顔汗かぶれが起きるのはなぜ?
顔汗は、スポーツをしている時は、爽やかにも見えますが、やはり少し不潔なイメージがありませんか?
特に女性は顔汗をかくことによって、化粧崩れを引き起こしたりと、顔汗をかきやすい人にとっては、悩みの種だったりもします。
見た目だけでなく、顔汗によって、かゆみがでたり、かぶれてしまったりという方もいます。
顔汗による、このかぶれが起こる原因は何なのでしょうか?
この症状を「汗荒れ」と呼ぶようです。
かいた汗が蒸発すると、汗に含まれる塩分やアンモニアの成分が、お肌にとっては刺激物質となり、その刺激に反応して炎症が起きてしまいます。
特に弱っているお肌に汗荒れが起こりやすく、「接触性皮膚炎」とも呼ばれています。
顔汗を同じようにかいても、かぶれる方、かぶれない方がいますよね。
その違いは、お肌のバリア機能にあります。
お肌のバリア機能が低下している、お肌が弱っている方とは、お肌にとって必要な皮脂が足りず、乾燥してしまっている方のことです。
汗に含まれる刺激物質からお肌を守るバリアがはがれてしまっている為、刺激物や細菌などもお肌の中に浸透してきてしまうのです。
まさか自分の体から出た汗が、刺激物質へと変わってお肌を攻撃するなんて、ショックな事実ですよね。
女性は化粧をする方も多いので、化粧中には痒くてもあまり搔くことも出来ず、かといってごしごし汗を拭き取ることも出来ません。
夏だけでなく、1年中かいてしまう顔汗。
これはもう少し原因を探って対策を見つける必要がありますね。
顔がヒリヒリするのは汗が原因?
顔の痒み、かぶれだけでなく、汗をかいてしばらくすると、顔がヒリヒリしてしまう、という方もいるでしょう。
顔だけでなく、元々お肌が弱い首元にも起こりやすい症状です。実は、これも同じく汗荒れの一種の可能性があります。
汗をかくと、ついタオルなどでごしごしと拭きがちですが、お肌はとても繊細です。
お肌を摩擦することによって、お肌のバリアが壊され、目には見えないような細かな擦り傷が出来てしまいます。
そこから汗が乾いて刺激物へと変化した塩分やアンモニアが入り込むことで、ヒリヒリする痛みを感じるまでになってしまいます。
顔がヒリヒリすると、何か特別なものを使って荒れてしまっていたのかな?とも思ってしまいますよね。
もちろんその場合もあります。
しかし、顔汗がその原因になっていることも、大いに考えられるのです。
では、ヒリヒリの原因、お肌を守るバリア機能の低下はなぜ起こったのでしょう?
その原因はいくつも考えられます。
まずは、先ほどもお伝えした、タオルで強くこする、などの外的刺激によってです。
そして、汗をよくかいたので、良かれと思って1日に何度も石鹸などを使って顔を洗うと、お肌にとって大切な皮脂も洗い取ってしまうことも原因になり得ます。
そして、紫外線を浴びることによってお肌の水分を失い、乾燥肌になってしまうことも考えられます。
逆に言えば、上記の原因を知ることによって、汗荒れの予防に繋げることが出来ますよね。
タオルで強くこすらず、出来れば少し濡らしたタオルで摩擦を抑えながら、ポンポンと優しく汗を拭きます。
そして、夜のお風呂での洗顔以外は、石鹸などは使わず、お湯だけで洗うようにします。
もちろん、洗顔後の保湿は十分行ってください。使用する石鹸は低刺激のものを選びましょう。
そして、紫外線からお肌を守る為、夏だけでなく1年中日焼け止めを塗って保護することをおすすめします。
しかし、ここで気を付けなければならないことは、日焼け止めには、お肌の乾燥を引き起こしてしまう「紫外線吸収剤」が含まれるものがあります。
日焼け止めを買う際には、その成分が含まれていないものを選ぶ方が良いでしょう。
原因がわかると、対策も行えます。ヒリヒリも辛いですが、痒みも十分辛い症状です。
もし、こちらでお伝えした原因に心当たりがある場合は、顔汗による肌荒れの可能性が高いので、改善していけたら良いですね。
顔汗を抑える方法とは!
そもそも、顔に汗をよくかくことがいけないのでは?と思いますよね。
顔汗を少しでも抑えられる方法があれば、この汗によるかぶれも改善されるかもしれません。
一般的に、体温が上がった時に、水分を体から蒸発させることによって熱をさげようと、身体は汗をかきます。
体温の上昇を抑えれば、汗のかきかたにも違いが出るはずです。
発熱した時を考えればわかりやすいでしょうか。
発熱した時は、リンパが通るリンパ節を冷やすと効果的、と言われていますよね。
首の後ろ、脇の下、太ももの付け根、などです。
保冷剤や、保冷剤を包んだタオル、また濡らして冷やしたタオルをリンパの集中する部位にあてて冷やすことにより、さっと汗がひいていく感覚がわかると思います。
また、ツボ押しという方法もあります。
脇の下、胸の横あたりにある「大包(だいほう)」というツボがあり、ちょうど両腕をくんで手を脇の下にもっていけば、そのまま指で押さえることが出来る部分です。
このツボ押しであれば、電車の中でもあまりツボを押しているとは思われないので、人目を気にすることもありません。
それだけでなく、そもそも顔汗をかかないようにしたい!という方は、顔汗用のジェルや塗り薬に頼ることも1つの手です。
しかし成分によって、体質によっては、肌荒れする場合もありますので、医療機関を受診し、専門医に相談してみると良いかもしれません。
全身汗っかき、というわけではなく、顔だけ汗をかくという方は、運動不足という可能性もあります。
普段から運動して汗をかいている方は、全身の汗せんが上手く働き全身で汗をかきます。
しかし、運動不足の方は、心臓から遠ければ遠いほどその部分の汗せんの働きが悪く、汗をかけなくなっています。
そうすると、体は汗をかいて放熱する為に、心臓から近い顔の汗せんから汗を積極的に出すようになり、顔だけやたら汗をかいてしまう、という症状に繋がるそうです。
必要以上に汗をかいてしまう「多汗症」という病気もあります。
もしあまりに顔から汗をかいてしまう、顔汗での肌荒れがひどい、という方は、やはり専門医にみていただくと安心かもしれません。
顔汗でかぶれるヒリヒリ感を抑える方法と対処法で肌荒れを防ぐまとめ
顔汗による肌荒れについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
何か自分にも当てはまる症状や、日頃の行いがありましたか?
男性にも大切ですが、女性にとっても清潔感とはとても大切です。
お肌のトラブルは本当に症状も多く、原因も多いので、せめて汗によるお肌のトラブルは避けたいものです。
すぐに実践できる予防策もあったと思います。
お肌の調子が良いと、化粧のりも良く、それだけでも気分が上がりますよね!
これを機に、顔汗とお肌トラブルについて見直してあげてはいかがでしょうか。
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