スーパーで買ってきたしじみの砂抜きや下処理で黒いものの謎に迫ります!
洗っても洗っても黒いものが出続ける現象、その裏に隠された真実とは?
本記事では、しじみの砂抜き中に現れる謎の黒い水の謎に迫ります。
貝のエナメル質の役割や、鮮度を示す黒い殻の秘密も明かします。
さらに、スーパーマーケットでの購入時の選び方や砂抜きの時間の目安も解説します。
しじみは身を食べるというより出汁を取るものでは?という身以外について興味津々のあなたにとって、しじみの世界は探検の旅。
しじみを食べる前に知っておきたい情報が詰まっています。
しじみの砂抜きは必要!スーパーで下処理済でも重要です
スーパーで買ってもどこで手に入れても下処理は大変と思うかも知れません。
しじみはアミノ酸や体に良い成分が豊富に含まれているため、毎日でも食べたい食品ですよね。
特に旬のしじみは身がプリプリしているため、お味噌汁やお吸い物にしじみを具材として使用すると、出汁だけでなく身も美味しく楽しめます。
スーパーマーケットで砂抜き済みのしじみや「砂抜き不要」と書かれたしじみを購入した際に気になるのは、下処理です。
しじみはあさりとは違う、砂をかっていることが少ないと言われていますが、生ききのいいしじみは口を閉じています。
つまり、何を含んでいるか分かりませんので、しじみの下の処理として砂抜きをすることをおすすめします。
しじみは特に貝と身の間に砂を含んでいるため、お味噌汁やお吸い物の最後の一滴まで美味しく楽しむためには少し手間がかかりますが、砂抜きが必要です。
では、しじみの砂抜きの方法ですが、あさりとは異なるので注意が必要です。
しじみは汽水域(淡水と海水が集まる場所)に潜んでいます、あさりは海水域で潜んでいるため、まずはしじみの地に近い状態を作ります。
つまり、しじみの生存する環境を模倣し、しじみを騙して呼吸させ、不要な物を吐き出させます。
しじみの記載する水域によって異なりますが、汽水域の塩分濃度は目安0.3〜0.5%程度です。そのため、砂抜きにはそれよりもやや濃い1%の塩分濃度を使用します。
これは、しじみがいつもより濃い塩水と感じると、しじみ自身の浸透圧を濃い塩水と同じにしようとしてグリコーゲンを分解し、うま味である成分コハク酸やアラニンを合成するからです。
用意する物
・バット(底が平らなもの)
・ザル(バットに入るサイズ)
・塩
・水
・新聞紙など
・焦らない気持ち
バットやザルが必要なのは、水の入るバッドの底としじみの間に空間を作るためなので、天ぷらやフライなどで使う網付きのバットや水切りカゴなどがあれば便利です。
そういったものが無くても、ボールなどに落とし蓋を入れたり、洗いおけの中にザルを入れたりして空間が作れるものを準備してください。
あらかじめ、バットとザルをセッティングしてみて、どのくらい塩水が必要になるかバットに水を汲んで計っておくとムダがありませんよ。
スーパーのしじみは砂抜き済みだけど下処理は?
しじみをスーパーで買ってきても砂抜きの準備をしましょう、次は砂抜きの方法です。
スーパーマーケットで販売される前に、砂や砂抜きの砂出し処理が行われていることを考えると、あまり長時間かける必要はありません。
しじみの砂抜き・砂出しの方法は以下の通りです:
しじみの砂抜き・砂出しの方法
1:バットの中にザルを入れます。
2:ザルの上にしみを重ねられますように並べます。
3:塩分濃度1%の塩水で作ります。
簡単で覚えやすい方法は、500ccの水道水に小さめ1杯(5g)の塩を入れます。
4:しじみの殻が少し出るくらいのヒタヒタになるまで、バットに塩水を注ぎます。
殻が少し水面から出るくらいがポイントです。
5:リラックスに新聞紙などをかぶせて暗くし、しじみをさせます。
6:30~1時間ほどで砂抜き完了です。
スーパーマーケットにはすでに砂抜き済みとされています。
7:水道水を使って貝同士をこすり合わせて洗い、調理に進みます!
しじみは不要なものを出し出す、汚染された水はザルの下(下層部)に滞留します。
しじみの砂抜きで黒いカスはなに?
しじみの砂抜き中や洗浄中の水が黒くなり、水が黒い水になり洗っても洗っても黒いものが出続けると、どれだけ洗えば良いのか心配になりますよね。
しじみを洗っても黒いものが出てくる場合は、しじみの貝殻のエナメル質が出ているため、洗いをやめてそのまま食べても問題ありません。
市場に出回るしじみの98%以上は「やまとしじみ」と呼ばれる種類です。ヤマトしじみの貝殻は、若い時は茶色褐色ですが、成長するにつれて真っ赤に変化します。
光沢のある黒い貝殻が新鮮であり、白く見える部分は貝殻が消えているためです。
そうですね、黒い部分が消えた白い部分から、やがて黒いエナメル質が出てくるのです。そして、擦れば擦れるほど出てくることもあります。
ただし、先述通り、このエナメル質は体に変わらないものではないため、無理にゴシゴシ洗う必要はありません。
したがって、スーパーマーケットで購入する際は、軽く剥がしている部分が少ないものを選ぶことで、下処理の手間を省き、鮮度が良く美味しいしじみを選ぶことが重要です。
あまり長時間砂抜きを行ったり、掻きすぎると水が黒くなることがありますので(旨味も逃げてしまう)、注意が必要です。
スーパーマーケットで購入した砂抜き済みのしじみの砂抜きには、1時間程度を目安とし、砂抜き中に新聞紙などを少しめくって注目した際に元気にしていることを確認しましょう。
また、砂抜きを行った水の底にたまった水の汚れ具合も確認できます。
ただし、砂抜きが終わった段階で口を開いたままのしじみがいる場合は、残念ながらそのしじみは終わっているため、迷わず廃棄してください。
しじみのお味噌汁は、しじみと発酵食品のお味噌が組み合って最強の栄養補給食品になります。
しかし、お味噌汁に良い出汁(だし)を取っていても、しじみの身を食べると「ジャリ」っとすると、お吸い物を飲む干すと口の中が「ジャリジャリ」とすると、美味しさも半減してしまいます。
今日からは、この簡単なしじみの砂抜き方法を試して、ジャリジャリしたしじみとお別れしましょう。
しじみロシアンルーレットも封印し、心置きなく美味しく楽しめます。
食べきれなかったしじみの保存方法はコチラ
>>しじみの砂抜きからうま味アップと保存方法
あさりならまた違う塩分濃度です!
>>あさりの砂抜き方法のポイント!ジャリあさりに決別
まとめ
この記事では、しじみの砂抜き中に現れる黒い水の謎に迫ります。
水はしじみの貝殻のエナメル質であり、洗っても問題ありません。
黒い部分は白い部分からどんどん出てくるため、スーパーで購入する際は、黒く光沢のある殻を選ぶと鮮度が高く美味しいしじみを選びます。
砂抜きには注意が必要で、長時間し過ぎたり擦りすぎると水が黒くなるばかりでなく、うまみも逃げてしまうことがあります。
砂抜き済みのしじみは1時間前後が目安です。
しじみの砂抜きは手間ですが、その後の食べ方次第でその魅力が引き立ちます。
この記事では、しじみの砂抜きの方法や美味しく食べるポイントを解説しました。
深海の謎に迫る、しじみの魅力黒い水の謎とともに、しじみの世界を探検してみませんか?
コメント