
七夕が近づくと、笹に飾る七夕飾りをどう準備しようか迷う方も多いのではないでしょうか。
七夕飾りには、紙衣(かみこ・かみごろも)や巾着、吹き流し、折り鶴、ひし形つなぎ、短冊など、さまざまな種類があります。
それぞれに昔から伝わる意味や願いが込められているため、由来を知っておくと、飾り付けの時間がより楽しいものになります。
この記事では、七夕飾りの名前と意味を一覧で紹介しながら、特に気になりやすいひし形つなぎやスイカ飾りの意味、短冊に願い事を書くときのポイント、家庭や保育園・幼稚園、小学校でも作りやすい七夕飾りの作り方をまとめました。
親子で七夕飾りを準備する方や、行事の前に由来を確認しておきたい方の参考になれば幸いです。
七夕飾りの意味を知る前に、七夕そのものの由来や行事の背景を確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
七夕飾りの名前と意味一覧
七夕飾りは、地域や時代によって種類や呼び方に違いがありますが、代表的なものとして次の7種類がよく知られています。

| 飾りの名前 | 意味・願い |
|---|---|
| 紙衣(かみこ・かみごろも) | 裁縫や手芸の上達、災いや病気からの厄除け |
| 巾着 | 商売繁盛や金運、節約・貯蓄の心 |
| 投網(とあみ) | 豊漁・豊作への祈り |
| 吹き流し | 織姫の織り糸を表し、技芸の上達を願う |
| 折り鶴 | 家族の健康・長寿への祈り |
| 屑籠(くずかご) | 整理整頓や物を大切にする心 |
| 短冊 | 願い事や学問・習い事の成就 |
このほかにも、ひし形つなぎや輪つなぎ、星飾り、スイカ飾りなど、地域や家庭で親しまれている七夕飾りがあります。
それぞれの意味を、もう少し詳しく見ていきましょう。
紙衣(かみこ・かみごろも)
紙衣は、もともと布で作られていたもので、棚機女(たなばたつめ)が織って神様に捧げる衣に由来すると伝えられています。
七夕竹の一番上に飾られることが多く、身代わりとして病気や災いを遠ざける意味があるとされ、裁縫や手芸の上達を願う飾りとしても親しまれてきました。
巾着
巾着は、もともと腰に下げて使う小さな財布のようなものです。
七夕飾りでは、商売繁盛や金運、貯蓄の心を育む意味が込められているといわれています。お金を大切にし、無駄遣いを戒める願いも込められています。
投網(とあみ)
投網は、漁に使う網をかたどった飾りです。
魚介類など海の恵みに感謝し、豊漁や豊作を祈る意味があるとされています。
吹き流し
吹き流しは、細長い紙や糸が風に揺れる姿が美しい七夕飾りです。
織姫が織る糸を表しているともいわれ、裁縫や機織りなどの技芸の上達を願う意味があるとされています。
折り鶴
折り鶴は、家族の健康や長寿を願う飾りとして親しまれています。
もともとは、家の中で一番年上の人の年齢の数だけ折り、長寿を願ったともいわれています。折り方を教え合う中で、人とのつながりを学ぶ意味も込められているという説もあります。
屑籠(くずかご)
屑籠は、七夕飾りを作る際に出た紙くずを入れるための飾りです。
整理整頓や、ものを最後まで大切に使う気持ちを育む意味があるとされています。
短冊
短冊は、願い事や学問の上達を願って書かれてきた飾りです。
現在では、学問や習い事だけでなく、家族の健康や将来の夢など、さまざまな願い事を書く七夕飾りとして親しまれています。
七夕飾りの種類や意味は、地域や時代によって少しずつ異なります。ここで紹介した内容も、由来の一つとして参考にしていただければと思います。
ひし形つなぎの意味

ひし形つなぎは、紙をひし形に切って連結させた飾りで、七夕飾りの中でも見た目が華やかなことから人気があります。
輪つなぎも、同じように紙をつなげて作る飾りとして親しまれています。
ひし形つなぎには、次のような意味が込められているといわれています。
- つながりや結びつき:ひし形がひとつにつながっている様子が、人と人との絆や家族・地域のつながりを表しているとされています。
- 願いの連鎖:連結された形から、ひとつの願いが次の願いへとつながっていくイメージを表しているといわれています。
- 縁起の良さ:ひし形は古くから縁起の良い形とされ、幸運を呼び込む願いが込められているという説もあります。
色とりどりの紙を使えば見た目も華やかになり、作り方も簡単です。
そのため、家庭や園でお子さんと一緒に作る七夕飾りとしても取り入れやすい飾りです。
スイカの七夕飾りの意味
七夕飾りにスイカを飾る風習を見かけることがあります。

スイカは、古くからの代表的な七夕飾りというよりも、夏らしさを表す飾りとして親しまれているものと考えるとわかりやすいです。
スイカ飾りに込められる意味としては、次のようなものが挙げられます。
- 夏の訪れと季節感:スイカは夏を代表する果物のひとつで、季節感を出す飾りとして使われます。
- 豊かさの象徴:大きく実るスイカは、豊穣や豊かさを象徴する飾りとされることがあります。
- 涼しさや爽やかさ:水分をたっぷり含んだスイカから、暑い夏を快適に過ごせるようにという願いを重ねることもあります。
スイカ以外にも、ナスなど夏の野菜や果物を飾る家庭や園もあります。
七夕飾りには必ずこの形でなければいけないという決まりがあるわけではないため、地域や家庭ごとのアレンジを楽しむのも魅力のひとつです。
短冊に願い事を書く意味
七夕の節句では、もともと竹が大切な役割を持つとされてきました。
中国から伝わった風習が日本独自の形に変化し、五色の糸や布で飾った竹を立てて、書道や裁縫、芸事の上達を願う行事が行われていたといわれています。
短冊に願い事を書く風習も、この流れの中で生まれたとされ、もともとは学問や書、手習いの上達を願って文字を書いていたと伝えられています。
現在では、職業や年齢に関わらず、自分の願い事を自由に書くスタイルが一般的になっています。
短冊に使われる五色には、陰陽五行説に由来する意味があります。色ごとの意味を知りたい方はこちらも参考にしてください。
短冊の書き方と作り方
短冊に願い事を書くときは、難しく考えすぎなくても大丈夫です。
ただ、少し意識しておくと、気持ちが伝わりやすい短冊になります。
- 「〜できますように」と願う形だけでなく、「〜する」と目標として書くのもおすすめです。
- 長い文章にせず、短く簡潔な言葉にまとめましょう。
- 家族の健康や感謝の気持ちなど、自分にとって大切なテーマを選びましょう。
- お子さんの場合は、字の上手さよりも、自分の言葉で書くことを大切にしましょう。
短冊の書き方や言葉選びに正解はありません。
自分や家族にとって意味のある言葉を書くことが、何より大切です。
短冊は、家庭にある材料で簡単に作ることができます。
用意するもの
- 折り紙や色紙
- はさみ
- ペンやマーカー
- 笹に結ぶための糸やこより
作り方の手順
- 折り紙や色紙を、縦に細長い短冊形に切ります。
- 上部に小さな穴を開けるか、こよりを通せるよう切り込みを入れます。
- 短冊の表面に願い事を書きます。
- 穴や切り込みに糸・こよりを通し、笹の枝に結びつけます。
小さなお子さんと一緒に作る場合は、はさみの扱いに注意し、大人が仕上げを手伝ってあげると安心です。
昔は里芋の葉にたまった露で墨をすり、短冊に願い事を書く風習もありました。詳しい由来はこちらで紹介しています。
まとめ
七夕飾りには、紙衣や巾着、吹き流し、折り鶴、ひし形つなぎ、短冊など、さまざまな種類があります。
それぞれに長い歴史の中で育まれてきた意味があるとされ、願い事や家族の健康、ものを大切にする心など、暮らしに寄り添う願いが込められています。
ひし形つなぎは人とのつながりや願いの連鎖、縁起の良さを表すとされ、スイカ飾りは夏らしさや豊かさを象徴する飾りとして親しまれています。
短冊には、自分や家族の願いを自由に書き込むことができ、笹に飾ることでその思いを届けるとされています。
七夕飾りの作り方は、家庭にある材料で簡単にできるものも多く、親子で一緒に取り組みやすいのも魅力です。
それぞれの飾りに込められた意味を知りながら、今年の七夕飾りを準備してみてはいかがでしょうか。
七夕の由来となる織姫と彦星の物語については、こちらの記事でわかりやすくまとめていますので、ぜひあわせて読んでみてください。


コメント