車検の検査項目の中には、車種ごとに全長、車幅、車高の基準があり、改造などで適合範囲を超えた車は車検が通りません。
そのため、ちょっと改造好きのドライバーが、大きなタイヤにしたりバンパーを変えたりなど手を加えた場合は、注意が必要ですよ。
車長や車幅、車高など車検に通る長さを、しっかりチェックしましょう。
車の全長の測り方は?車検に通る適正な車種による標準の長さ
ディーラーなどに車検をおまかせではないユーザー車検の方は、車検場で車の全長を測っているのを見たことがないのではないでしょうか。
実は基本的に車検場では、車の全長を測らないのです。
何故かというと、検査官は毎日検査を行っているので経験が豊富で、感覚的に各車種の全長などがわかります。
実際にテープなどで全長を測らなくても視認(目で確認)で全長を確認しています。
そして異常や違和感がある車だけをピックアップして、測定検査場へ行き専門の測定機によって全長を測ります。
通常の車検に通る車種による標準の長さは、次のようになっています。
- 車の長さ・・・軽・小型±3㎝、普通・大型特殊±3㎝
- 車の幅・・・軽・小型±2㎝、普通・大型特殊±2㎝
- 車の高さ・・・軽・小型±4㎝、普通・大型特殊±4㎝
一般的に改造などでこの標準を超えた場合は、構造変更の申請が必要で、審査に合格するまでは車検は通りません。
車の車幅の測り方は?ドアミラーは含む?
車検証に記入されている車幅は、車体の一番広い場所で、左右のドアミラーは含みません。
軽自動車は1.48m以下、小型自動車(5または7ナンバー)は1.7m以下、普通自動車は4輪以上の小型自動車より大きいものとなっています。
車の車高の測り方は?パーツはどうする?
車高の定義は、「タイヤ接地面から車の最上部」となっています。
車検を通る標準値は±4㎝なので結構余裕があります。
ところが、最低地上高が9㎝以上なければ車検は通りません。
この最低地上高は、空車状態、指定された空気圧、舗装された平面で測定、測定値は1㎝切り捨て㎝単位で測ります。
一番低い部分が9㎝あればOKです。
またマフラーの消音機(タイコ)までの高さも、9㎝以上あるかチェックしましょうね。
パーツについては、構造変更の指定部品が決められているので、それ以外の改造はできません。
車の長さ、幅、高さをクリアしている場合の指定パーツとしては次のものがあります。
- アクセサリー的・・・ルーフ・ラック、キャリア、エア・スポイラ、エア・ダム、ドアプロテクタなど。
- 機能的・・・エアバッグ、牽引用トレーラ・ヒッチ、マフラー、排気管、タイヤ、ホイールなど
まとめ
車の長さや高さ、幅を改造等で標準以上にした場合は、車検前に構造等変更手続きをしておいて合格してから車検に出すことをおすすめします。
車検の時に指摘されると時間も経費も余分にかかり車検にも通らず、場合によっては元の車に戻す必要がでてきます。
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