
喪中はがきに、印刷された定型文だけでなく手書きで一言添えること自体は問題ありません。
葬儀や法要のお礼、故人がお世話になったことへの感謝、相手の健康を気遣う言葉など、喪中はがきの趣旨に合った短いメッセージなら添えることができます。
一方で、結婚・出産・転居などのお祝い事や、旅行・遊びなどの明るい近況報告は、喪中はがきとは別に伝えた方がよいでしょう。
また、「ボールペンで書いてもいい?」「薄墨にした方がいい?」と筆記具で迷うこともありますよね。
この記事では、喪中はがきに添えやすい手書きメッセージの文例と、避けたい内容、ボールペン・筆ペン・薄墨の考え方を紹介します。
喪中はがきに一言添えるのはマナー違反?
喪中はがきに手書きで一言添えることは、マナー違反ではありません。
喪中はがきは、身近な人を亡くして喪に服しているため、こちらから新年を祝う年賀状での挨拶を控えることを知らせる挨拶状です。
そのため、印刷された本文とは別に一言添える場合も、年賀欠礼の挨拶状として違和感のない内容にするとよいでしょう。
たとえば、次のような内容なら添えやすいです。
- 葬儀や法要に参列してもらったお礼
- 故人がお世話になったことへのお礼
- 日頃のお付き合いへの感謝
- 相手の健康を気遣う言葉
- 今後も変わらぬお付き合いをお願いする言葉
喪中となる親族の範囲や、誰に喪中はがきを送るのかについては、喪中はがきはどこまでの親族に出す?範囲・送る相手・時期で詳しく解説しています。
喪中はがきに添える手書きメッセージの文例
ここからは、喪中はがきに一言添えたいときに使いやすい文例を、内容別に紹介します。
葬儀や法要のお礼を伝える文例
- 葬儀の際にはご会葬いただきありがとうございました
- 葬儀の際にはご厚情を賜りありがとうございました
- 法要の際にはご参列いただきありがとうございました
- その節は温かいお心遣いをいただきありがとうございました
実際に葬儀や法要でお世話になった相手へ送る場合は、そのときのお礼を短く添えると自然です。
故人がお世話になった相手への文例
- 生前は父が大変お世話になりありがとうございました
- 生前は母に温かいお心遣いをいただきありがとうございました
- 故人が生前賜りましたご厚情に心より感謝申し上げます
「故人」だけでは誰のことか分かりにくい場合は、「父」「母」など関係が伝わる言葉に置き換えてもよいでしょう。
親しい相手に添える一言文例
- いつもお気遣いいただきありがとうございます
- 今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします
- これからも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします
親しい相手であっても、普段のメールやLINEのようなくだけた文章ではなく、喪中はがきに合う落ち着いた言葉を選ぶとまとまりやすくなります。
相手の健康を気遣う文例
- 寒さ厳しき折どうぞご自愛ください
- 皆様どうぞお健やかにお過ごしください
- 時節柄くれぐれもご自愛ください
- どうぞお健やかに新しい年をお迎えください
年末の時期に届く挨拶状なので、相手の健康を気遣う短い言葉も添えやすいでしょう。
喪中はがきの一言添えで避けたい内容
一言添えることはできますが、どんな内容でもよいわけではありません。
特に、次のような内容は喪中はがきとは分けて伝える方が自然です。
- 結婚しました
- 子どもが生まれました
- 新居へ引っ越しました
- 旅行へ行ってきました
- また飲みに行きましょう
- 今年も楽しく過ごしましょう
結婚や出産、転居などを知らせたい場合は、喪中はがきに詰め込まず、それぞれに適した挨拶状や別の機会に伝えるとよいでしょう。
また、喪中はがきは年賀状とは目的が異なるため、「おめでとう」「お祝い」など新年を祝う表現は避けます。
喪中はがきの一言添えはボールペンで書いてもいい?
喪中はがきに一言添えるとき、「ボールペンで書いたら失礼になるのでは?」と気になることがあります。
ボールペンを使ったからといって、直ちにマナー違反になると考える必要はありません。
ただし、喪中はがきは改まった挨拶状なので、筆記具にも配慮したい場合は黒の筆ペンや万年筆などを選ぶと落ち着いた印象になります。
| 筆記具 | 一言添えに使う場合 |
|---|---|
| 筆ペン | 改まった印象にしやすい |
| 万年筆 | 黒インクなら使いやすい |
| ボールペン | 絶対にNGではないが、黒で読みやすく丁寧に書く |
| サインペン | 黒で文字がにじみにくいものを選ぶ |
筆ペンに慣れておらず文字が書きにくいのであれば、無理に使って読みにくくなるよりも、使い慣れた黒の筆記具で丁寧に書く方がよいでしょう。
喪中はがきは薄墨で書かないといけない?
喪中はがきは、必ず薄墨で書かなければならないわけではありません。
薄墨は香典の表書きなどで使われることがありますが、喪中はがきでは黒い文字も一般的に使われています。
印刷された喪中はがきも黒やグレーなどさまざまで、一言添えについても「薄墨でなければ失礼」と考える必要はありません。
手書きする場合は、薄墨かどうかだけにこだわるより、相手が読みやすい文字で丁寧に書くことを意識するとよいでしょう。
喪中はがきの一言は印刷してもいい?
一言添えは、必ず手書きにしなければならないものではありません。
枚数が多い場合などは、あらかじめ挨拶文に気遣いの言葉を加えて印刷する方法もあります。
一方、お世話になった相手や親しい人にだけ個別の言葉を伝えたい場合は、印刷した喪中はがきに短い一言を手書きすると気持ちを伝えやすくなります。
喪中はがきの差出人を夫婦連名にする場合や、子どもの名前を入れるか迷っている場合は、喪中はがきの差出人は夫婦・子供も連名にする?続柄と表裏の書き方も参考にしてください。
喪中はがきを自作するかネット印刷にするか
喪中はがきは自宅のパソコンやプリンターでも作れますが、枚数が多い場合は、印刷や宛名の準備に時間がかかります。
ネット印刷なら、喪中はがき向けのデザインや挨拶文を選びながら作成できるため、文章やレイアウトを一から整える手間を減らせます。
まとめ
喪中はがきに手書きで一言添えること自体は、マナー違反ではありません。
葬儀や法要のお礼、故人がお世話になったことへの感謝、相手の健康を気遣う言葉など、年賀欠礼の挨拶状に合った短いメッセージを選びましょう。
ボールペンも絶対に使ってはいけないわけではありません。筆記具に迷った場合は、黒の筆ペンや万年筆などを選ぶと落ち着いた印象になります。
大切なのは、一言をたくさん書き込むことではなく、相手との関係に合わせて、伝えたい気持ちを短く丁寧に添えることです。


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