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パンに不使用のイーストフードとは?乳化剤とは?添加物の子供への影響


の個包装の袋に書かれている「不使用」や「無添加」の表示を製パン会社たちが自粛するというニュースを見て衝撃を受けました。

よく表示されているのは、乳化剤やイーストフードは不使用といった記載です。

私は今まで、家族や子供の食パンやロールパンなどを購入する際「乳化剤・イーストフード不使用」という表示のあるものを選んでいたからです。

正直なところ、乳化剤やイーストフードなどの添加物が子供にどんな影響を及ぼすのかも知らず、表示で「なんか良さそう」と思って買っていました。

そこで、そもそも不使用を謳い文句にするほどのイーストフード・乳化剤の添加物とはどんなものなのか我が子のためにも調べたので紹介しますね!

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パンの成分表示にあるイーストフードとは何か


イーストフードとは

『イーストを活性化させるためにパン類に使用する食品添加物のうち、食品衛生法において「イーストフード」の一括名で表示が認められたものをいう』

とされています。

※食品衛生法:私たちが安全に食べ物を食べられるように飲食物を規制している法律

少しわかりにくいですね。

本来パンを膨らますために使われているのがイースト菌や天然酵母です。

イーストフードはそれらよりもより短時間で、安く大量にパンを膨らませることの出来る便利な添加物なのです。

主に大きな食品メーカー等が時間を短縮して大量のパンを作りたいときに使用されるものだと考えてください。

以下の18種類がイーストフードと呼ばれるもの添加物です。

この中から複数(1種類のみだとイーストフードとは表記できません)の化学物質を使用した場合、それらすべてをひとまとめにして「イーストフード」と表示することができます。

<strong>イーストフード18種類の化学物質</strong>
・塩化アンモニウム ・塩化マグネシウム
・グルコン酸カリウム ・グルコン酸ナトリウム
・酸化カルシウム   ・焼成カルシウム
・炭酸アンモニウム  ・炭酸カリウム(無水)
・炭酸カルシウム   ・硫酸アンモニウム
・硫酸カルシウム   ・硫酸マグネシウム
・リン酸三カルシウム ・リン酸水素二アンモニウム
・リン酸二水素アンモニウム ・リン酸一水素カルシウム
・リン酸一マグネシウム ・リン酸二水素カルシウム
この中からだいたい4~5種類使用されています。

次に乳化剤について見ていきましょう。

パンの成分表示にある乳化剤とは何か


乳化とは、水と油のように混ざり合わないものを均一に混合する働きのことを指します。

名前の通り乳化剤とは乳化することを目的として使用される薬剤です。

“混ざりにくいものを均一に混ぜることの出来るもの”と考えてください。

パンの他にもアイス、チョコレート、ドレッシング等に使用されていますよ。

食品衛生法で食品への使用が許可されているのは以下の5種類です。

食品衛生法で定められている乳化剤

・グリセリン脂肪酸エステル

最も多く使用されている安全性の高い乳化剤です。

・ソルビタン脂肪酸エステル

こちらは単品ではなくほかの乳化剤と一緒に組み合わせて使用されます。

・ショ糖脂肪酸エステル

無味・無臭で安全性に優れ、環境にも優しい乳化剤と言われています。

・大豆リン脂質(大豆レシチン)

大豆から抽出したリン脂質であり、天然の界面活性剤として多目的に使用されています。

・プロピレングリコール脂肪酸エステル

こちらも単独ではなく、他の物と組み合わせて使用されるものです。

他の乳化剤の性質を改良・向上させる働きをもっています。

食品や食材の風味をあげたり食べやすくしたりするために、乳化は欠かせない行程なのです。

乳化剤には他にも成分の老化や粘着、酸化を防止する作用もあるので加工食品にも多く使用されています。

では、イーストフード・乳化剤は子供に影響があるのでしょうか?

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パンに使用されている添加物は子供に影響を与えるのか?


今回、乳化剤不使用の表示を自粛することにした理由について山崎製パンの見解は次の通り

「不使用表示があることで、安全性が国際的に公認され広く使われているイーストフードや乳化剤に何か問題があり、不使用の食品が食品安全面、健康面で優位性があるように誤認される恐れがあるから」

敷島製パン(パスコ)は、

自社の食パンにおいて「イーストフード・乳化剤の安全性に問題はないが“さらなるおいしさを追求するために”使用をやめた」

としています。

確かに、今までにイーストフード・乳化剤を使用したパンを食べ続けて健康被害を受けた人はいません。

そういった意味ではこれらの添加物が子供に大きな影響を与えるということはなさそうですよね。

しかしイーストフードも乳化剤も、食品衛生法で定められた基準の中の成分を使用しています。

そのため、どの物質を使用していたとしても一括して「イーストフード」「乳化剤」と表示すればいいことになっています。

実際に子供の口に入るパンの中にどの物質が入っているのかはっきり分からないという曖昧な点が不安なのも事実です。

子供への影響が心配なら、今後「イーストフード・乳化剤不使用」の表示がなくなっても普段から表示を見る癖をつけましょう。

不安なものは出来るだけ避けるようにするのが最も安心な方法だと言えます。

化学的根拠のない意見に左右されず、正しい知識を身に付けて食品を選択することが大切ですよね。

我が家の場合、実家にホームベーカリーがあるので母に子供用の食パンを焼いてもらっています。

手作りなら使っているものが全てはっきりとわかりますし、作る工程も見ることが出来るので何より安心して子供に食べさせられますしね。

余裕があれば、検討してみてはいかがですか?

まとめ

パンに表示されているイーストフード・乳化剤についてと子供に与える影響について解説しました。

食品選択についての考え方はそれぞれ異なりますので、ご自分がどう感じるかで判断していただければと思います。

今回紹介した情報があなたの今後の食品選択に役立てば幸いです。

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