これからの季節に子供の間でとびひや水いぼ同様、流行する手足口病。
大人にもうつってしまうのをご存知ですか?
家族でうつし合ってしまうとみんなが辛い上に、ママさんはとても大変な思いをしてしまいますね。
そんな状況を回避するために、手足口病はどのような経過でうつってしまうのか?
家族内で感染を防止する方法、かかってしまった際の対処法も合わせて紹介します。
まず、手足口病の特徴と症状について知っておきましょう。
手足口病とは大人もうつるので要注意
手足口病は夏季に流行するウイルス性の感染症で、7月にピークを迎えます。
患者のほとんど(80%程度)は5歳未満の小児ですが、まれに大人にも感染してしまうケースがあります。
なので、お子さんがかかってしまった場合、親御さんや周囲の方も十分な注意が必要です。
症状は以下の通りです。
・口の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が現れる(水疱はかさぶたにならずに治る場合が多く、1週間程度でなくなる)
・1~3日間発熱することもある
・腹痛、下痢、鼻水等風邪に似た症状を伴うこともある
・1~2カ月後に手足の爪が剥がれることがある(こちらは大事には至らず、すぐに新しい爪が生えてきますので大丈夫です)
最も注意したいのが、口の中に出来た水疱がつぶれた後に出来る口内炎がひどい場合。
食事や飲み物を受け付けなくなることで脱水症状が起こりやすくなってしまいます。
食事や飲み物の工夫については、対処方法で詳しく紹介しますね。
では、手足口病はどのようにうつってしまうのでしょうか?
感染を防止する方法も知っておきましょう。
手足口病の感染防止方法を知っておこう
手足口病がうつる方法は3つです。
飛沫(ひまつ)感染
手足口病にかかっている人のくしゃみや咳と一緒に飛び出したウイルスを周りの人が吸い込むことでうつる
接触感染
手足口病にかかっている人が触れたドアノブ、スイッチ、おもちゃ等に周りの人が触れることで手にウイルスが付く
↓
その手で目や鼻、口等に触れることでウイルスが粘膜から体内に入ってうつる
経口感染
ウイルスに感染すると、約2~4週間にわたり便の中にウイルスが排出される
↓
乾燥した便の粒子を吸い込んだり、トイレやおむつ替え後、十分に洗っていない手で顔などに触れることでうつる
ご家庭でできる感染防止方法を知っておきましょう。
しっかりとこまめに手洗い、手の消毒を行う
お子さんと接触しないのは不可能ですよね。
たとえウイルスが手に付着してしまっても、手をこまめに洗っていれば体内に入ることを防ぐことが出来ます。
アルコールも併用してこまめに手の消毒を行うと、より確実に防止できますよ。
マスクを使用する
マスクを使用することで、ウイルスを吸い込まずに済みます。
お子さんに手足口病の症状がある間はもちろん、落ち着いた後も2~4週間はこまめな手洗い、手の消毒、マスクの着用を心掛けましょう!
症状が落ち着いた後までずっとマスクをするのが大変な場合は、お子さんのトイレやおむつ替え、その処理が終わるまでの間だけでも使用するようにしてくださいね。
(※手洗い、手の消毒は確実に行ってください。)
最後に、手足口病にかかってしまった際の対処方法を紹介します。
手足口病にかかってしまった際の対処方法
お子さんが苦しんでいるのを見るのは辛いですよね。
手足口病にかかってしまった際に出来る対処法を紹介します。
食べ物の工夫
① 刺激のあるものは避ける(例:オレンジジュースのような柑橘類)
② のど越しの良い冷たい食べ物を与える(例:牛乳、麦茶、冷めたスープ等)
③ かまずに飲み込めるものを与える(例:ゼリー、プリン、豆腐等)
水分、食事は摂れそうな時にこまめに与える
口の中や喉の痛みがあって一気にたくさん食べるのが難しい場合は、お子さんの様子をよく見ましょう。
水分や食事が、摂れそうな時に少しずつこまめに与えましょう。
病院受診の判断
以下のような症状がある場合はすぐに病院へ行きましょう。
- 38.5度以上の高熱が出る
- 発熱が2日以上続く
- 嘔吐する
- 頭を痛がる
- 視線が合わない
- 呼びかけに答えずぼーっとしている
- 呼吸が速く明らかに苦しそうにしている
- 水分が摂れず、おしっこも出ない
- ぐったりとしている
大人がかかってしまった場合も、紹介した方法で脱水症状にならないよう気を付けましょう。
大人は抵抗力の低下が原因であることが多いので、安静にし、睡眠と栄養を十分にとって体力を回復させることが一番大切です。
大人の場合はかかっている人もマスクの着用が出来ますので、しっかりと着用し、自身でも他の人への感染を防止するように努めてください。
まとめ
手足口病について、感染防止方法、対処方法を紹介しました。
予防方法を意識すれば、ご家庭でも十分に感染を防ぐことが出来ます。
大人は日頃からの体調管理も重要ですので、意識して過ごしてくださいね。
みんなで健康に楽しい夏を過ごしましょう!
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