お子さんと過ごしていると、たくさんのおとぎ話に触れる機会があります。
そんな時お子さんにふとした疑問を投げかけられて、どう答えようか悩んだ経験ありませんか?
子供が大好きなおとぎ話の1つ、桃太郎に注目しましょう。
実は、香川県にある女木島が物語に登場する鬼ヶ島だとされているのです!
お子さんに胸を張って話が出来るように、女木島が鬼ヶ島と言われる由来について紹介します。
まず、女木島が鬼ヶ島とされる由縁となった桃太郎伝説から見ていきましょう。
女木島が鬼ヶ島の桃太郎伝説
香川県の桃太郎伝説のモデルである稚武彦命(わかたけひこのみこ)が吉備の国(岡山)から讃岐の国に来たときのことです。
土地の住民が鬼の出没に苦しんでいるのを知り、イヌ・キジ・サルを率いて鬼を征伐しました。
イヌは岡山県の犬島、サルは綾南町の陶(すえ)の猿王、キジは高松市の鬼無(キナシ)町の雉ヶ谷に住む勇士とされています。
又、鬼が住んでいたのが女木島で、桃太郎が鬼を退治したことで鬼がいなくなったことから「鬼無」という地名になったと伝わっています。
大正3年に女木島で大洞窟が発見されたことによって桃太郎伝説と女木島が結び付き、女木島が「鬼ヶ島」と呼ばれるようになりました。
桃太郎伝説は全国各地に残っていますが、香川の桃太郎伝説はイヌ、サル、キジ、鬼、鬼ヶ島など伝説の重要要素が揃っています。
女木島にいったら、行くべき観光スポットについても知っておきましょう。
鬼ヶ島の女木島観光スポット
女木島のおすすめ観光スポットを紹介します。
鬼ヶ島大洞窟
上記の桃太郎伝説でも紹介した、女木島が鬼ヶ島と言われるきっかけになった大洞窟です。
この洞窟は女木島の中央、鷲ヶ峰の中腹にあり、広さは4000m²、奥行きは400mにも及びます。
洞窟内は夏でもひんやりとしていて妖しげな雰囲気が漂いますよ。
鬼の館
軽食堂とフェリー待合室の「鬼の市」ゾーン、資料展示会の「鬼の間」ゾーンで構成された館です。
日本各地の鬼伝説や女木島に関する資料などが展示されています。
鷲ヶ峰展望台
標高188mの山頂から、瀬戸内海を360度一望できる展望台です。
瀬戸内海の数ある島の中でも、ここでしか味わえないロケーションですよ。
洞窟のある鷲ヶ峰の頂上が展望台ですので、ぜひ洞窟にいった足でここにも行ってみてください。
他にも、女木島にはキャンプ場や海水浴場等の観光スポットがあります。
岡山でも桃太郎伝説がありますが、その違いは何なのでしょうか?
鬼ヶ島は岡山ではなく香川の女木島桃太郎伝説の違い
岡山の桃太郎伝説はおとぎ話とは少し違います。
昔、温羅(うら)という一族が現在の岡山県総社市にある鬼ノ城に砦を築き、吉備の国を支配していました。
温羅は日本にはまだなかった製鉄技術を持っており、まだ青銅だった日本の武器では到底太刀打ちできませんでした。
その対策として朝廷から派遣された吉備津彦命(きびつひこのみこと)が温羅を滅ぼし、吉備の国は平定されました。
その際の戦利品として製鉄技術を手に入れたと言われています。
この話をおとぎ話に置き換えて考えると吉備津彦命が桃太郎、温羅が鬼、持ち帰った宝が製鉄技術、鬼ヶ島は鬼ノ城ということになるのです。
香川県とは大きく異なり、鬼ヶ島がお城であったということになりますね。
それぞれの土地に伝わる話を比べてみるととても興味深いですね。
まとめ
香川県の鬼ヶ島伝説について、岡山県との違いについても紹介しました。
最初はお子さんに教えるためにと思って調べ始めますが、私たち自身もどんどん楽しくなってきますよね。
お子さんと一緒にリアル鬼ヶ島を観光に行ってみてはどうでしょう?
お子さんとのかけがえのない時間を楽しんでください。
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