30代にもなったらお葬式のマナーについてしっかり知っておきたいところですね。
今更周りに聞くのも恥ずかしいような気がするし…と悩んでいませんか?
まさに私も結婚して30代を迎え、様々なマナーを心得ておかなくてはと実感し、同じ気持ちを抱いていました。
特に数珠を購入するときに知識がなくて困りましたが、義母が一緒にいてくれたのでいろいろ教えてもらって無事購入出来ました。
そんな私が義母に教わった知識も含めて、お葬式で使用する数珠についてのマナー、持ち方についても紹介します。
葬式で数珠のふさの色が赤や白でも使える?
まず、数珠についての知識を紹介します。
数珠とは、お経や念仏、題目を唱える際にその回数を数えるために使用する仏具のことを指します。
一般的に仏事や法要の際、礼拝するときに合掌した手にかけて使用します。
二重の正式数珠は宗派ごとに形が異なりますが、一重の略式数珠は日蓮宗を除くどの宗派でも使えます。
略式数珠は108個の半量になる54個の玉数で作られています。
数珠の珠の色について
数珠の色について紹介します。
数珠の色はその材質によって変わります。
オールマイティに使用できる略式数珠の場合、宗派にもよりますが色の決まり等は特になく、基本的にどの色でも問題ないです。
お葬式で赤い色の数珠を使用するのはよくないというイメージがありますが、基本的にそんな決まりはありません。
しかし、地域や習慣によっては数珠の色に決まりがある場合もあります。
東海・北緯陸地方では、葬式には色のつかない珠に房は白、法事には色のついた珠で房も色物と使い分けているそうです。
又、京都ではお葬式に赤い数珠を使用する地域もあります。
このように、地域によって数珠の色についての考え方も変わってきます。
お葬式に赤い数珠がタブーとされる地域もありますので、その地域のお寺で聞いてみるのが最も確実ですよ。
数珠の房の色について
房の色について紹介します。
男性は比較的自由ですが、女性の場合は純粋無垢をイメージさせる「絹の白房」が好まれています。
そのため、お通夜や葬儀には白色の房の真珠が良いとされています。(あくまで良いとされているということです)
数珠の色の意味と使い分け
数珠の色とその意味を紹介します。
透明の数珠
透明は水晶が定番で、水晶の数珠は「千億倍の福」があると言われています。
数珠に最もよく使われています。
年代を問わずに幅広く使用できる数珠です。
白色の数珠
白色には、白珊瑚や真珠、ホワイトオニキス等が使用されています。
白は清楚で上品な印象を与え、喪服にも良く馴染みますので、女性用の数珠として広く親しまれています。
黒色の数珠
黒の数珠は、黒檀等の木から作られるもの、タイガーアイやオニキスといった天然石、黒曜石等が使用されています。
落ち着いたシックな色合いなので、男性が使用する数珠にぴったりです。
紫色の数珠
紫の数珠の定番は、アメジストというパワーストーンです。
古来より高貴な石として宗教儀式に用いられることが多く、落ち着いた色のため年代を問わずに使用することが出来ます。
水色の数珠
水色の数珠によく使用されるのは、同じくパワーストーンのアクアマリンやブルートパーズ等です。
さわやかで優し気な雰囲気の水色は、若い女性に人気です。
赤色の数珠
赤色の真珠によく使用されるのは、ガーネットや珊瑚です。
赤色は情熱的で鮮やかなため、一つ取り入れるだけで人目をひきます。
そのため一般的には慶事用に用いられることが多いです。
葬儀の数珠の持ち方は宗派によって違う?
宗派ごとの数珠の持ち方を紹介します。
真言宗の数珠の持ち方
持ち歩く、もしくは座っている際は左手で親玉を上にし、二重にしてかけ、房を握るように持ちます。
合掌の時は両方の中指に数珠をかけ、そのまま手を合わせて合掌をします。
浄土宗の数珠の持ち方
念仏を唱えるときは、福玉が入っていない方の輪を左手の親指と人差し指の間にかけます。
福玉が入っている方の輪を左手の人差し指と中指に挟み、そのまま握って念仏を唱えます。
そして福玉の入っていない方の玉を念仏の度に親指で手前に手繰ります。
合掌をするときは数珠の持ち方は両手の親指に2つの輪を揃えてかけ、房を手前に垂らし、親指を揃えて数珠を押さえます。
浄土真宗(本願寺派)の数珠の持ち方
房を下に垂らすように2連に巻いて、そのまま両手を合わせます。
数珠を持つときは、房を下に垂らし、左手で持ちます。
浄土真宗(真宗大谷派)の数珠の持ち方
両手の親玉部分が上に来るように二重に巻いて、両手に掛け左手の側に房を垂らします。
どちらも合掌の時は数珠を両手にかけ、親指で軽く上から押さえ、指の間をぴったり閉じます。
合掌した手は胸の前、指は斜め45度くらい上に来るように構えます。
日蓮宗の数珠の持ち方
お唱えをするときや回向をするときは輪を8の字にねじり、2本の房が出ている方を右手の中指にかけ、3本の房が出ている方を左手の中指にかけ、房は手の甲側に垂らして手を合わせます。
曹洞宗の数珠の持ち方
合掌の時の数珠の持ち方は右手を添えるように合わせ、房を下に垂らすように、輪を二重にして親玉が左手の人差し指の上になるようにかけ、両手を合わせて合掌します。
臨済宗の数珠の持ち方
合掌の時は、輪を二重にして左手にかけ、右手を添えるように合わせ、房を下に垂らし、両手を合わせて合掌します。
天台宗の数珠の持ち方
お参りの際は、房を下に垂らし、両手の人差し指と中指の間に数珠を掛けて手を合わせます。
移動するときや座っている時は、二重にして左手に持ちます。
その時、房は小指側に寄せておきます。
まとめ
お葬式で使用する数珠の色の意味や持ち方について紹介しました。
基本的に数珠の色の決まりはありませんが、地域や宗派によって違いがあります。
いくら決まりはないといっても、特にご主人の親せき関係にあたる葬儀の際は、その式の参列者の方が持っている数珠についてどう感じるかも気になるところですよね。
可能であれば、一度お義父さんやお義母さんに相談してみてもいいのではないでしょうか?
一緒に、マナーをしっかり心得た30代を目指しましょうね。
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