難しくて、ややこしい確定申告。医療費控除を受ける為には、避けては通れない問題です。
確定申告の書き方や必要書類を調べるだけで疲れてしまって、「こんな面倒な事したくない!もう諦めよう・・・」そんな気持ちになりませんか?
・・・私はなりました!
昨年、10月頃に子宮頸がんの疑いで入院手術を受けた時、9万円程の医療費がかかりました。
入院保険に入っていた事、そして女性特有の疾患に手厚くなる特約を付けていた事で、給付金が12万円程支払われました。
今回は私が実際に医療費控除を受けようと奮闘し分かった事や、失敗した事などをお伝えしていこうと思います。
難しい話なので、なるべく簡単に分かりやすく書いていこうと思いますので、参考にしてみて下さいね。
確定申告の医療費控除は入院保険に加入している場合
1月1日から、その年の12月31日までの1年間に支払った医療費が10万円を超える場合【医療費控除】が受けられます。
しかし、支払った医療費が10万円といっても、そのままの意味で計算するのでは無いのです。
医療費控除の対象は、実際に支払った医療費の合計額から【入院保険などで補填される金額】を引きます。
さらに【10万円】を引いた金額(所得金額が200万円未満の方は所得金額の5パーセント)なのです。
私の場合は、12月に手術を受けた時にかかった医療費約9万円と、その年に支払った医療費を足します。
12月の手術入院の他に受診した歯医者や耳鼻科、呼吸器科などの医療費の合計を足しても医療費控除額には到底及ばない。
医療費控除する必要がないという事が発覚したのです。
医療費控除で入院給付金が出る場合の計算方法
私が加入していたのは、コープ共済の【たすけあいL2000】と、県民共済のみです。
コープ共済では、女性特有の病気入院(乳がんや子宮がん)になった時は入院給付金が手厚くなるものに加入していました。
これは本当に「特約、付けてて良かった!」と思いました。
もうひとつの県民共済に関しては、私が未成年の頃から母が加入していてくれたのですが、本当に感謝しかありません。
成人を期に、解約しようと思ったが残しておいた。結婚した時も、解約しようと思ったけど何があるか分からないからね。
と母に聞いた時は「あとでケーキでも買ってあげよう」と思ったものです。
買いませんでしたけど。
さて、私のように入院給付金が出るタイプの保険に加入している場合、医療費控除申請の為の計算はどうなるのでしょう?
私の場合の計算ですが、解り易く書いてみたいと思います。
入院、手術にかかった費用
90,000円
その他もろもろ、歯医者や耳鼻科などにかかった費用
23,000円
薬局などで購入した薬代
5,300円
通院の為にかかった公共交通機関の費用
1,200円
これを全て足します。
合計119,500円この金額から
生命保険などの入院給付金で支給された金額
120,000円
(何故か分からないけど所得額が200万円以下では無いので)引かなければいけない金額
100,000円
を引くと・・・
-100,500円という金額がはじき出されたわけです。
という訳で、医療費控除には及ばない金額だった・・・という事ですね。
もちろん、入院手術費用が40万円ほどかかり、入院給付金が出たとしても5万円程度。
その他に薬局で購入した薬代や、通院の為の公共交通機関にかかった金額が3万円ほどかかった、という方もいらっしゃると思います。
仮に計算してみますと、
400,000+30,000=430,000
430,000-50,000-100,000=280,000円となるわけで、十分医療費控除申請に値する金額になる訳です。
伝わったかどうか心配ですが、おおよその計算はこのようになっています。
医療費控除に入院中の文書料や個室代は含まれる?
生命保険会社などに入院給付金などを申請する場合に必要な【診断書】や【入院証明書】を病院に書いてもらう時、5,000円程の費用がかかります。
これに関しては、「医療費控除の対象外」になります。
しかし、文書料が控除の対象になる場合もあり、【紹介状の手数料】に関しては、かかった医療費として計算して良いそうです。
私の場合も、最初に受診した婦人科で【要精密検査】の紹介状を大きな病院に書いてもらいましたので、その分は控除の対象になる。
という訳ですね。
そして、【個室代】についてですが、こちらも残念ながら「医療費控除の対象外」だそうです。
しかし「本人や家族の都合」で個室にした場合は対象外。
「医師の診療、治療を受ける為に個室が必要とされた場合」は控除の対象になる事もあるそうです。
まとめ
結果的に得した私ですが、今回初めて【医療費控除】を申請してみようと思って気付いた事がありました。
「まさか癌と言われるとは思わなかった(年間で医療費がこんなにかかると思っていなかった)から、領収書なんて全部保管していない。」という事です。
歯医者の治療にしても、初診では数千円かかる事もあるけど、二回目は数百円だった・・・なんて事、ありますよね?
その領収書、捨てていました。
週末に熱を出し、月曜に病院を受診するまでの間だけ解熱剤を使用しようと思い薬局で購入した薬のレシート、捨てていました。
小さな金額でも、いつ自分が【大きな病気】や【大きな怪我】で入院、手術という事になるかわかりません。
領収書などは、しっかりと保管しておきましょう。
医療費控除したからと言って、全額が返ってくる訳ではありませんが、するとしないとでは違います.
住民税や保育料などに反映される事もあるそうですので、医療費が多くかかった時は是非控除申請してみて下さい。
コメント