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節分の太巻きの由来とそばを食べる起源を子供向けに説明するポイント


鬼は外~!福は内~!と豆まきをして楽しむイベントのひとつになっている節分。

最近では、恵方巻なる太巻きも定着し、スーパーやコンビニでも販売されるようになりました。

しかし恵方巻きがメジャーになったのは、平成に入ってからだったような気がしませんか?

そしてもう一つ、節分に食べる【蕎麦】があるのをご存知ですか?

今回は、恵方巻きと呼ばれる太巻きのルーツや節分蕎麦の由来、節分というイベントをお子様に理解してもらい楽しむ為の簡単な説明の仕方などをご紹介します。

由来などを知っておけば、節分の楽しみ方が少し変わるかもしれませんよ?

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節分に太巻きを食べる由来と食べ方のルール

私の記憶上では、子供の頃に恵方巻きと呼ばれる太巻きを食べる習慣はありませんでした。

九州に住み40年近くなりますが、子供の頃の節分といえば、鬼に扮した父親に思い切り豆をぶつけ、歳の数だけ豆を食べる。

そんなイベントのひとつだったように思います。

多くの人がそのような思い出なのではないでしょうか?

しかし、突如出現した【恵方巻き】なる太巻き。

コンビニやスーパーでは、節分近くになるとでかでかと予約受け付け中のPOPを見かけます。

こうなってくると、「縁起が良いらしいし、食べないと悪い事が起きちゃう!?」などとまんまと戦略に乗せられてしまいますよね。

1989年頃に某店が広島県で【恵方巻き】と名前を付けて売り出したのが、恵方巻きブームのきっかけでは無いかと言われています。

では、そもそも恵方巻きと呼ばれる太巻きの由来は何なのでしょうか?

これは、江戸時代まで遡った大阪の花街【遊郭などが集まった集落】が節分を祝い、商売繁盛を願い食べたものだと言われています。

当時は恵方巻きとは言わず、【まるかぶり寿司】や【太巻き寿司】と言いました。

七福にちなんで7つの具材を巻いて作った巻き寿司だそうです。

太い巻き寿司を一本まるごと食べて、福や商売繁盛を一気にいただくという考えから始まったそうです。

途中で食べるのをやめてしまうと福が運を逃すと言われていました。
 

節分そばの由来は?


節分にそばを食べる風習をご存知でしたか?

今でも出雲や信州地方では受け継がれているそうです。

現在では蕎麦を食べるといえば年越しそばがメジャーですが、江戸時代頃には毎月末が忙しい商家では、使用人達に蕎麦を食べさせる事が多かったそうです。

労いや、忙しい中でもサッと食べられる事などからの理由でしょう。

月末を晦日(みそか)と呼び、これを【晦日そば】と言いました。

今では月末を晦日とは呼ばずに、12月31日だけを大晦日(おおみそか)といいますよね。

ですから、月末に食べる習慣が無くなっていくと共に、大晦日の蕎麦だけが残った、という事でしょう。

これを現代では【年越し蕎麦】といいます。

そして、節分にも蕎麦を食べる風習があったのです。

その頃の節分は、今の節分とは少し異なります。

昔で言う節分とは、季節の変わり目の事を指しました。

立春、立夏、立秋、立冬と1年に4回の節分があります。

立春である春の始まりを年が改まる日だと考えられ、今でいう元旦のような日として扱われていました。

そのため、立春の前日に食べる蕎麦を【年越し蕎麦】とよんでいたのです。

その後、暦が作られ暦月が使われるようになると、12月を1年の終わりの月とされるようになります。

この頃に、12月31日である大晦日に食べる蕎麦を【年越し蕎麦】

立春の前日に食べられる蕎麦を【節分蕎麦】と呼び分けるようになりました。

そもそも、何故蕎麦を食べるようになったのかというと、蕎麦は細くて長いので人生や商いになぞらえています。

【細く長く生きられる・続けられる】という意味。

天候にあまり左右されず、逞しく育つ蕎麦の実にあやかる為、そして、うどんに比べ噛み切りやすいという事から【厄を断ち切る】とも。

この事から、月末、大晦日に食べるお蕎麦は商売繁盛や一年、ひと月の労をねぎらう為にということでしょう。


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節分の由来を子供向けに分かりやすく伝えるポイントは?


節分の由来といえば、昔は年に4回の節分があります。

その中でも立春である冬から春への変わり目をとても大切にしていた・・・という事は子供でも説明すれば理解してくれると思います。

今のお正月のような晴れやかな日だったんだよと説明してあげてください。

そして、何故豆まきをするのか?についても少し説明したいと思います。

平安時代、中国では陰陽師によって厄落としや災難を清める儀式があったとされています。

これは大晦日に行われていました。

疫病や貧困などの悪い事を鬼に例えて、金色の仮面をつけた者が鬼に豆をぶつけて追い払うというものです。

奈良時代に日本に伝わったと言われており、その儀式が少しずつ姿を変え、現代の豆まきになっていったのでしょう。

もともとは大晦日に行われていた儀式が、新しい年の初めとされていた節分と合体し、今では節分に豆まきをする行事として残ったのですね。

鬼の目は【魔目】と言われ大変恐れられており、そこに【豆】をぶつける事で魔物を滅するという語呂合わせの要素もあるそうです。

この事をお子さんに簡単に説明しようと思うと、中々難しいと思いますが、ひとつ例を挙げてみます。

『その昔、節分は大晦日のような1年の終わりの日だった。
新しい年が良い年になるよう、病気や嫌な事を連れてくる悪い鬼さんを追い払う為に豆を撒き、鬼さんをやっつけてくれた豆を歳の数だけ食べる。
福の神様に嬉しい事を届けて貰えるように恵方巻きを食べ、そして、お蕎麦のように細く長く生きていけるようにお蕎麦を食べて健康を願いましょうね。』

このようなお話を、お子様の年齢に合わせて聞かせてあげてはいかがでしょうか?

掘り下げていくと奥深い風習である節分。大人も少し知っておくことで、お子様にも伝えやすくなるのではないでしょうか?

まとめ

節分がその昔の大晦日だったこと、鬼は厄災の象徴である事、お蕎麦は縁起の良い食べ物である事・・・知れば知るほど奥深いものですね。

江戸時代や明治、室町など、昔の言い伝えが姿形を変えて現代の日本に残っていく。

素晴らしい事だと思います。だからこそ、根底にある由来や言い伝えを知ることが大事ではないでしょうか。

変わるものと変わらないもの、知っておけば言い伝えられる事。

親として、子供に正しく残したいものですね。

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