季節の変わり目で一番困るのが洋服ではありませんか?冬のアイテムといえばセーターですが、早速秋口から薄手のセーターに袖を通し始めます。
普段着、お洒落着など、ひとくくりにセーターといっても素材も色々。
同時に洗ったら伸びてしまったり、縮んでしまったり。
そもそもセーターはどのくらいの頻度で洗濯をするのがいいのでしょうか。
自宅で洗濯する場合に気をつけることは?
色々ある洗剤、いつも買うときに悩みませんか?
そんなセーターの洗濯についてのお悩みを解消します。
セーターを洗濯する頻度や回数
一度袖を通してしまうとなんだか汚れてしまったような気がするし、冬でも暖房の効いた室内でちょっと汗をかいてしまったなんていうこともしばしば。
つい、着たら洗う、洗わないと不潔と思い込んで、洗うのが面倒だから着たいのに着るのを止めてしまうなんてこともありませんか。
一般的には、3回から5回着たら洗う、特によごれが目立つようなら洗うようです。
しかし洗いすぎてはいけません。
ましてカシミヤやシルクなどは摩擦に弱いので、シーズン中に2回から3回ほどの洗濯が望ましいです。
洗濯頻度が高くなるほど長持ちしなくなり、生地も傷みやすくなります。
ウールは摩擦によりフエルト化しやすいのでウール特有の風合いを損ねてしまいます。
私は普段着としてTシャツ感覚でセーターを着たいのでファストブランドでアクリル混のウール30%以下のセーターを自分が着る定番カラーで揃えています。
色味の薄い白やベージュなどは着たらネットに入れて洗うのですが縮みもほとんどありません。
それでもブラックやブラウン系は2回ぐらい着たら洗います。
ウール50%以下であれば安心して洗えますが、洗濯表示はきちんと確認しましょう。
ウール100%やシルクやカシミヤでは当てはまりませんのでご注意を!
セーターの洗濯に適した洗剤の選び方
セーターを洗う洗剤といえばお洒落着用洗剤ですが国内で手に入るお洒落着用洗剤は10種類以上あります。
お洒落着用洗剤とはニットやレースを洗うために開発されました。
我が家にあるお洒落着洗剤は
・新品の仕上がり感をキープ
・毛羽立ち型崩れ色あせを防ぐ
・ドライコースでも匂い汚れがすっきり
と、なにも不安に感じることなく洗ってOK!ということですね。
一般的な普段着洗いの洗剤は、アルカリ性でタンパク質汚れをしっかり落とし、綿、麻、合成繊維の汚れをしっかり洗うのに適していて、ウールはダメージを受けてしまうのでお洒落着洗剤が適しているのです。
そこでセーターの洗濯に適した洗剤をご紹介します。
国内の量販店でも手に入りネットランキングトップの
「エマール リフレッシュ グリーンの香り」
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洗濯時の摩擦などのダメージを予防し、CMでも毛玉が出来にくいといっていましたね。
汚れ落ちにも定評があります。
「エコベールデリケートウォッシュ」
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1500円と割高ですが、再生可能な植物由来原料の原料を使い地球に優しくアレルギー対応の洗剤です。
香料などが苦手な方にもお勧めです。
「ランドケア ウールシャンプー」
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こちらもお高めですがプロ仕様ウールやカシミヤなどの獣毛繊維専用洗剤です。
手洗い専用ですが手洗い不可製品も自宅で洗えます。
コスパの良いエマール、自然に優しいエコベール、少し高めですがシルクやカシミヤなどのデリケートな素材用にランドケア。
この3タイプを用意しておけばセーターの使用頻度によって使い分けが出来ます。
その他、業務用洗剤会社の
「善玉バイオ エレガントアクア」
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ドライでは落ちにくい黄ばみ、水溶性、油溶姓、不溶性の汚れなどにも効果抜群です。
「業務用 濃縮ニット洗い洗剤」
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なんと縮んだ衣類を復元修復の可能な洗剤です。
ただしウールでも毛足が長いもの刺繍があるものなど細かく記載されているので注意書きをよく読んでから使いましょう。
セーターを洗濯しても縮まない方法を徹底解説
さて、洗剤は揃えましたが洗濯の仕方にも不安はいっぱい。
本当に縮まない洗い方があるのでしょうか。
セーターが縮む原因は3つあり、ひとつは温度です。
羊毛は体温以上の熱を加えると急激に縮みます。
次に水分。
羊毛が水分を吸うと繊維が絡み合い縮みます。
そして摩擦。
摩擦によってやわらかさが失われフエルト状に縮んでしまいます。
これを踏まえ、洗う温度は30度以下のぬるま湯で水は不可です。
水で洗ってしまうといくらお洒落着洗剤を使っても縮みは免れません。
まずは洗う前に素材と洗濯表示の確認をしましょう。
「桶マークに手」手洗いが出来桶の中の数字があれば表示の温度で、なにも表示が無い場合は40度までのぬるま湯で使用できます。
「桶マークにバツ」は家庭での洗濯は出来ないという表示ですが、毎回クリーニングに出すのは割高で面倒なので自宅で洗えるコツをご紹介しましょう。
私は洗濯機のドライコースで洗ってしまおうと思う素材か、とても気に入っていて長く大切に着たいのかで手洗いするものを判断しています。
手持ちのセーターを全て手洗いすると思うと気が遠くなるので、洗濯表示を確認しながら決めています。
縮みや型崩れがどうしても嫌なら、手間がかかっても手洗いしましょう。
セーターの手洗い方法
裏返しして汚れが付きやすい袖口を一番上にするようにたたみます。
裏返すことで毛玉が付きにくくなります。
シミがある場合はその濡らした固形石鹸でこすらずに軽く押すように馴染ませておきます。
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30度以下のぬるま湯に分量のお洒落着洗剤をしっかり溶かし入れ2~3分浸けおき、汚れが気になる場合は5分~10分以内を守りましょう。
獣毛繊維のセーターは水分を嫌うことを頭に入れ洗う時間を出来るだけ短く、優しく洗うようにしましょう。
ちなみに40度以上のお湯もフエルト化の原因になります。
温度計が無くて計れない場合は熱湯1に対して水2の割合を混ぜると30度になります。
2Lの水に1Lの熱湯ということですね。
沸いた熱湯をすぐに洗い桶に入れられるので私はいつもキッチンのシンク横で洗い桶を入れて作業しています。
プラの桶に熱湯を入れると変型してしまう恐れがあるので先に水を入れておきましょう。
大体3Lの水量になるので移動しないで作業できるキッチンが便利ですよ。
もみ洗いはせずゆっくり押し洗いを20回~30回繰り返します。
洗い終わったら洗剤液を捨て水で流し洗いします。
このときに水道の水はセーターにかからないように十分気をつけましょう。
泡が無くなるまで、ここでも軽く押す程度で。
最後に柔軟剤で仕上げましょう。
柔軟剤を浸透させたら軽く手で握るようにしぼりねじり絞りはしないでください。
そして完璧に水分を無くす脱水です。
最後の脱水は自動ではなく手動にて30秒ほどで停止しましょう。
物によって水分が残っている場合は10秒ごとに状態をみながら仕上げてください。
脱水のしすぎはシワの原因にもなります。
これで洗濯が完了です。
そして乾燥ですが、じつは洗濯以上に干し方も重要なんです。
縮みも心配ですが干したら袖が伸びてしまった!という経験の多いですね。
セーターは平干しが鉄則です。
一番型崩れしない干し方で場所をとるのでなかなか難しいですが、平干し専用アイテムを是非購入しましょう。
床にも置ける72センチ角でワイド、重ねられるので数枚を一度に干せて便利な平干しネット。
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物干し竿に装着でき、長めのニットも干しやすく折りたためる平干しネット&フック。
たたみシワを出来るだけ少なく乾かせます。
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まとめ
いかがでしたか?
セーターの性質を理解すれば自宅洗いも怖くありません。
是非、お気に入りのセーターも自宅で洗濯をチャレンジしてみて下さい。
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