
初盆・新盆を迎えるときは、故人を迎えるために盆提灯を飾る家があります。
しかし、初めて準備する場合は、
- 提灯はいくらくらいするのか
- 家族と親戚のどちらが買うのか
- 1個でよいのか、一対必要なのか
- 白提灯を用意しなければならないのか
- 置き場所がない場合はどうするのか
など、分からないことも多いですよね。
初盆では白提灯を飾る習慣がある地域や家庭もありますが、必ず白提灯でなければならないわけではありません。
地域や宗派、家の慣習、購入した初盆セットによっては、絵柄入りの提灯を飾ることもあります。
この記事では、初盆・新盆の提灯の値段の目安、誰が買うのか、兄弟姉妹で贈る場合や、提灯を置けない場合の考え方を紹介します。
初盆・新盆の提灯の値段相場
初盆の提灯の値段は、提灯の種類、大きさ、素材、灯りの方式、1個か一対かによって変わります。
価格には幅がありますが、選ぶときのおおよその目安は次のとおりです。
| 提灯の種類 | 値段の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 初盆用の白提灯 | 数千円程度から | 初盆の年だけ飾ることが多い白い提灯 |
| 小型・コンパクトな絵柄入り提灯 | 1万円前後から | マンションや置き場所が限られる家でも飾りやすい |
| 一般的な絵柄入り提灯 | 1万円台から数万円程度 | 翌年以降も毎年飾れる |
| 伝統工芸品・大型・一対の商品 | 数万円以上になる場合もある | 素材や細工、大きさによって価格差が大きい |
これはあくまで選ぶ際の目安です。
盆提灯には、手頃な小型タイプから、職人が手掛ける伝統工芸品まであります。
「初盆だから高価な提灯を用意しなければならない」という決まりはありません。飾る部屋の広さ、仏壇や盆棚とのバランス、予算に合わせて選びましょう。
白提灯を用意する家もある
初盆では、白提灯を飾る習慣がある地域や家庭があります。
白提灯には、故人が初めて迎えるお盆に迷わず家へ帰ってこられるよう、目印として飾るという意味があります。
ただし、初盆だから必ず白提灯でなければならないわけではありません。
地域や宗派、家の慣習によっては、初盆でも絵柄入りの提灯を飾る場合があります。
我が家の初盆でも、実際に飾ったのは白提灯ではありませんでした。
白提灯がないから間違いということではなく、家族や親族で相談し、その家に合った形で準備すれば大丈夫です。
白提灯の意味や飾る期間、地域や家庭による違いについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
毎年飾れる絵柄入り提灯
草花などが描かれた絵柄入りの盆提灯は、初盆だけでなく翌年以降のお盆にも飾れます。
床に置く背の高いタイプ、小型の置き型、吊り下げ型、コードレスタイプなど種類が多く、素材や細工によって値段にも大きな差があります。
岐阜提灯などの伝統的な盆提灯には、職人の技術や上質な素材が使われた高価なものもあります。
一方で、現在はコンパクトで飾りやすい商品も増えています。価格だけでなく、置き場所や扱いやすさも確認して選ぶと安心です。
1個と一対では金額が変わる
盆提灯は、仏壇や盆棚の左右に一対で飾る形もあります。
ただし、必ず一対でなければならないわけではありません。
住宅事情に合わせて、盆棚の横に1個だけ飾る家庭や、小型の提灯を選ぶ家庭もあります。
無理に一対を購入して置き場所や保管場所に困るよりも、家族が毎年負担なく飾れるものを選ぶ方がよいでしょう。
初盆の提灯は誰が買う・贈る?
昔から、絵柄入りの盆提灯は、故人の子供や兄弟姉妹、親戚などが贈る習慣がありました。
ただし、誰が購入しなければならないという全国共通の決まりはありません。
地域や家によっては、長男が用意する、親戚が贈る、兄弟姉妹で費用を分担するなど、さまざまな慣習があります。
現在は、家族が飾る場所や好みに合ったものを選べるよう、初盆を迎える家族側でまとめて購入することもあります。
白提灯を飾る場合は家族側で用意することが多い
白提灯を飾る場合は、初盆を迎える家族側で用意することが多いとされています。
ただし、家族の誰か一人が負担しなければならないわけではありません。
故人の配偶者が高齢の場合や、準備を一人で行うことが難しい場合は、子供や兄弟姉妹が一緒に用意しても問題ありません。
絵柄入り提灯は兄弟や親戚が贈ることもある
翌年以降も飾る絵柄入りの盆提灯は、故人の兄弟姉妹や子供、親戚、親しかった人が贈ることがあります。
しかし、相手に確認せず大きな提灯を贈ると、置き場所や保管場所に困らせてしまう可能性があります。
故人を思う気持ちを大切にしながら、贈る前に大きさや個数を家族へ確認しておきましょう。
兄弟姉妹でお金を出し合ってもよい
両親のどちらかが亡くなり、兄弟姉妹で提灯を贈る場合は、費用を出し合って1個または一対の提灯を贈っても構いません。
兄弟姉妹がそれぞれ別の提灯を用意すると、数が多くなりすぎることがあります。
先に家族で相談し、予算、提灯の大きさ、個数を決めておくと重複を防げます。
提灯を贈る前に家族へ確認したいこと
以前は、提灯が多いほど故人が周囲の人から慕われていたことを表すと考えられる地域もありました。
しかし、現在は仏間のない住宅やマンションも多く、大きな提灯を何個も飾ることが難しい家庭もあります。
提灯を贈る際は、次の点を確認しておくと安心です。
- すでに提灯を購入していないか
- ほかの親族から贈られる予定がないか
- 飾る場所と保管場所があるか
- 希望する大きさや形があるか
- 白提灯と絵柄入り提灯のどちらを用意する予定か
- 提灯より現金を希望していないか
初盆の供養で大切なのは、提灯の値段や数を競うことではありません。
家族の負担にならず、その家に合った形で故人を迎えられるものを選ぶことが大切です。
提灯を置けない場合は現金で贈ってもよい
提灯を置く場所がない場合や、家族側で好みの提灯を選びたい場合は、提灯の代わりに現金を贈ることもあります。
現金で贈る場合の金額は、故人との関係、親族間の取り決め、地域の慣習によって異なります。
兄弟姉妹で贈る場合は、それぞれが別々に判断するよりも、先に金額を相談しておくとよいでしょう。
なお、現金を包む不祝儀袋の水引、表書き、名前、連名、中袋、裏面の書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶初盆の提灯代のし袋の書き方|表書き・金額・行けない時の手紙文例
表書きは、地域や家の慣習によって「御提灯代」「御提灯料」「御佛前」「御供」などが使われる場合があります。
一つの表記だけを絶対の正解とせず、迷った場合は家族や親族、地域の仏具店、菩提寺へ確認すると安心です。
初盆の提灯を選ぶときの注意点
地域や家の慣習を確認する
初盆の提灯を誰が用意するか、白提灯を飾るか、絵柄入り提灯を何個飾るかは、地域や家によって異なります。
一般的なマナーだけで決めず、家族や親族にこれまでの習慣を確認しましょう。
大きさと保管場所を確認する
絵柄入りの盆提灯は、お盆が終わったあとに保管し、翌年以降も使用することがあります。
床置き型の提灯は、飾っているときだけでなく、箱へ戻したあとの保管場所も必要です。
毎年無理なく出し入れできる大きさかどうかも確認してください。
火や電気コードの扱いに注意する
現在は電気式や電池式の盆提灯が多く、ろうそくを直接入れずに灯せる商品もあります。
小さな子供やペットがいる家庭、提灯の近くを人が通る家庭では、コードレスやLEDタイプも選択肢になります。
まとめ
初盆・新盆の提灯の値段は、提灯の種類、大きさ、素材、1個か一対かによって変わります。
初盆では白提灯を飾る家もありますが、必ず用意しなければならないわけではありません。
地域や家の慣習によっては、初盆でも絵柄入りの提灯を飾ることがあります。
絵柄入り提灯は兄弟姉妹や親戚が贈る習慣もありますが、現在は家族側でまとめて購入したり、兄弟姉妹で費用を出し合ったりすることもあります。
提灯を贈る前には、置き場所、保管場所、すでに贈られる予定がないかを確認しましょう。
置き場所がない場合は、提灯の代わりに現金を贈る方法もあります。
形式や金額だけにとらわれず、家族の負担にならない方法で、故人を丁寧に迎える準備をすることが大切です。


コメント