年を重ねるにつれ、色んな経験をすることになる。
幸せなこともあれば、不幸なこともある。
身内、友人、同僚の不幸も、少なからず経験していくことになるでしょう。
さらに、親しい友人のご主人が亡くなられた場合などは、悩んでしまうのではないでしょうか。
また、葬儀であれば香典や服装も悩みませんが、初盆に友人のところへお参りに行くとなると、香典やお供え、服装などにも悩みます。
いくら包むべきなのか、お供えに何か手土産は必要か、初盆でも喪服を着ていくべきなのか。
そんな悩みにお答えし、大切な友人であればあるほど、間違えてはいけないマナーをこちらでお伝えしたいと思います。
初盆の香典の金額は友人の主人なら?
不幸があった際は、出来ればすぐに駆けつけて、最期のお別れをしたいですよね。
もし、最期のお別れが叶わなかったとしても、親しい間柄であれば、初盆(亡くなって四十九日の法要を終え、初めて迎えるお盆)に時間を作ってお参りに行っても良いでしょう。
葬儀や初盆には、香典を包むことが一般的です。
香典の金額は、あなた自身の気持ちで決めて良いものです。
しかし、大人なので、世間の常識はわきまえておきたいもの。
身内や友人、同僚であれば、大体の相場もわかりますが、やはり最初に悩むのが、香典の金額ですよね。
香典は自分の年齢によっても相場が少し変わってくるようです。
葬儀、初盆、どちらも、友人の主人や家族の場合、5,0000円が相場と言われています。
こちらはあなたの年齢が20~30歳代の場合です。40代以降になると、10,000円を相場に包む人が多いようです。
ただ、あくまでこちらは相場。
目安にすると良いですが、あなたと友人の関係や、周りの友人とも金額をある程度合わせるようにすれば問題ないでしょう。
葬儀に参列し、初盆にもお参りを、と考えている場合は、5,000円ずつ。
葬儀に参列できず初盆に初めてお参りに行くことが出来る場合は、香典として10,000円を、もしくは5,000円とお供えできる品物を約5,000円分持参します。
このように、自分の状況に合わせて決めましょう。
また、香典のお返しに相手を悩ませないように、香典とお供えできる品物を合わせて5,000円くらいにするのでも良いでしょう。
その際、品物は故人が生前好きだったものや、元気を出してもらえるよう友人の好きなものでも良いでしょうし、訪問する季節に合わせたお菓子や飲み物などもおすすめ。
食べ物のチョイスで気を付けるべきことが1つ、日持ちするものを選ぶ、ということです。初盆となれば、あなたの他にもお参りに訪問する人がおられ、日持ちしないものは消費期限までに消費することが出来ず、かえって迷惑をかけてしまうかもしれません。
そこまで考えてお供えの品物を選びます。
そして、香典で間違えてはいけないのが、のし袋の種類や表書き。
水引は、結び切りのもので、色は黒白、藍銀、または双銀を選びます。
相手が仏教の場合の表書きは、「御仏前」、「御佛前」が一般的です。
葬儀に包む香典は「御霊前」と書くこともありますが、初盆では「御霊前」とは書きません。
仏教の宗派によっては、「霊」という言葉を嫌い、葬儀の時の香典に「御霊前」という言葉を使用しないところもありますので、お気をつけください。
お供え物ののしも、「御供」と書き、水引も香典と同じように選びます。
上記のように、初盆に持参する香典のマナーを間違わなければ、金額は一般的な相場を目安にあなた自身の気持ちと状況で決めてしまえば、相手には失礼にならず、しっかりと供養の気持ちが伝わるのではないでしょうか。
初盆に友人宅を訪問する時のマナー
香典の金額やお供えの相場がわかれば、さぁいきなり訪問しましょう!
というわけにはいきません。
いくら親しい間柄であっても、突然の訪問はNGです。
事前に友人と連絡を取り合い、訪問日時をしっかり決めて、その時間に遅れないようにします。
早朝やお昼ご飯時、夜遅くも相手の迷惑になりますので、気を付けましょう。
暗くなってから訪問するより、明るいうちに訪問するのが望ましいです。
そして訪問した際の、滞在時間も悩みどころ。
玄関で挨拶をし、お参りしてすぐ帰る、というのもなんだか寂しいですよね。
ただ、久々だからと長々と何時間も滞在することは避けましょう。
もしかすると、あなた以外にも、訪問客の予定があるかもしれません。
1~2時間であれば、友人と話し、友人の近況がわかり、しっかり元気づけられ、次の予定にも影響なく終えられる最適な滞在時間ではないでしょうか。
もちろん、友人自身が寂しいからもっと話していたい、ということであれば、時間を気にせずしっかり一緒の時間を過ごしてあげてくださいね。
初盆は故人の供養でもありますが、残された家族のまだ癒えぬ寂しさや傷を癒やしてあげることも、訪問客としての重要な役目だと思います。
初盆に友人宅へ行く服装の注意点
葬儀はもちろん喪服で参列したことでしょう。
しかし、初盆に訪問するときも喪服を着るべきなのでしょうか?親しい友人だし、そこまでする必要はないのでは?
一般的には、親しい間柄であろうが、初盆に訪問する際の正式な服装は、喪服です。
親戚の初盆の集まりであれば、迷うことなく喪服ですが、初盆の時期は、とても暑く、絶対に喪服でないといけない、というわけではありません。
喪服の半袖ワンピースだけでも良いですし、白のブラウスに黒いスカートという服装でも良いでしょう。
普段着では訪問しませんが、黒を意識したセミフォーマルな服装で訪問するようにしましょう。
ただ、こちらもあなたと友人との関係にもよります。
とても親しくよく会っているような友人だと、フォーマルな服装で訪問すると、驚かれるかもしれません。その場合は、黒を基調とした落ち着いた服装で伺えば十分ですね。
そして、持ち物として忘れないようにしたいのが、数珠です。
故人の供養に伺う初盆の訪問。
数珠を持参し、しっかりと手を合わせ、お参りさせて頂きましょう。
まとめ
長年の友人でも、年齢を重ねるごとに、大人としてのマナーやエチケットをわきまえた、大人としての付き合いも大切になってきます。
押さえなければならないポイントはしっかり押さえ、後はあなたらしく、友人の主人の供養という名のもと、友人を元気づけてあげられると良いですね。
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