お菓子作りが趣味の人にとって、見た目が美しい和菓子を作れるようになることは1つの憧れでもありますよね!
私の和菓子デビューはお干菓子でした。
その中でも落雁と和三盆を作ったのですが、この2つは見た目が似ていますけど、どんな違いがあるのかご存知ですか?
そこで今回は、和三盆と落雁の違いと、お干菓子作りについてご紹介していきたいと思います!
和三盆と落雁の違いとは?
さて、まずは手始めに落雁は知っているけど、そもそも和三盆とは何ぞや?
という方の為に、和三盆について簡単に説明をしますね。
和三盆とは、香川県や徳島県などで伝統的に作られている砂糖の一種です。
昔ながらのとても手の混んだ製法で作られているお砂糖で、粉砂糖のようにきめ細かくサトウキビの糖蜜が微妙に残っているので、若干黄色み掛かった白い色をしています。
味はというと、一般的な上白糖と比べて甘さがくどくなく後味がとてもスッキリしています。
作られる地域も限られていますし、製法自体も独特な事から和三盆は高級砂糖として認知されています。
和三盆の価格は、1kgで2,400~2,500円くらいなので、普段スーパーなどで目にする上白糖が1kgあたり200円未満なのを考えると、いかに高級なお砂糖なのかが分かりますよね。
そして、その和三盆を固めた干菓子(“打ちもの”と言います)が、落雁と非常に似ていることから、「一体、何が違うの?」と、困惑してしまう方が多い訳です。
では、実際に和三盆と落雁の違いについてです。
これは大きく分けると2点あります。
1つ目は、使うお砂糖ですね。
落雁は一般的にどこでも売っている様な粉糖を使います。というよりも、使う砂糖の指定がないと言った方が良いかも知れませんね。
和三盆の場合は、和三盆のみを使います。和三盆というお砂糖の名前がそのままお菓子の名前になっているのですから当たり前ですね(笑)。
2つ目は、混ぜものです。
落雁はお砂糖以外にお米の粉を混ぜたりして作りますが、和三盆の場合は入れません。
基本的に作る際に入れるのは和三盆と水飴だけです。
お干菓子と落雁も違いがある?
(;´・ω・)「和三盆と落雁が別物だから、お干菓子と落雁もひょっとして…」
と、考えてしまう方もいるのでは?と思ったので、私なりに解説をしますね。
最初に「落雁は固有名詞」で「お干菓子は和菓子のカテゴリー」だということを理解しましょう。
次に、“お干菓子”という和菓子カテゴリーは一体何を指すのかと言いますと。
【水分が20%以下の和菓子】の事を指し示すわけです。
つまり、落雁や和三盆だけでなく、煎餅や八ツ橋なども“お干菓子”になるのですね!
これを踏まえると、例えば「お干菓子を作って!」と言われた時に、お煎餅を作っても別に大丈夫なのですよ。
ただまぁ、これは一般的にはあまり認知されてはいないプロ向け知識なので、ビックリはされると思いますけどね(いわゆる豆知識ですね)。
ですから、厳密に言うと「お干菓子」と「落雁」も違いがある!
という事になるのですが、そこまで堅苦しく考えずに“お干菓子=落雁”という認識で現実的にはOKです(笑)。
和三盆や落雁の作り方は比較的簡単!
最後に和三盆や落雁の作り方についてですが、お菓子作りに慣れている方であればどちらも比較的簡単な分類だと思います。
せっかくなので、参考までに私の場合の和三盆の作り方を教えちゃいますね。
用意するのは、和三盆と水飴です。
1:まず、水飴(小さじ1)を同量の水と混ぜます。着色する時はここの水に着色して下さい(着色は濃い目推奨)。
ここからはわりとスピード勝負になります。
2:次に和三盆(100g)をフルイにかけてボウルに落としたら、和三盆の真ん中を少し凹ませて、そこへ先程の水飴を落とします。
3:水飴のまわりの和三盆をすぐに混ぜてペースト状にして、少しずつ周りの和三盆も混ぜていきます。
4:和三盆に水飴が均等に混ざったら今度はヘラを使ってすり混ぜます。
5:すり混ぜて和三盆がサラサラになったら、再度フルイにかけます(この時は裏ごしの要領です)。
6:フルイにかけた和三盆を指でギュッと締めるようにして型に詰めます。
7:型にビシッとハマったな( ・`ω・´)と、思ったら出来上がりです。
これで完成です!ね、簡単でしょ?(^^)v
ちなみにですが、型はお好きなのを使って下さい。
まとめ
如何でしたか?
和三盆と落雁は違いがあっても、どちらも美味しくてお茶受けなどには最適ですし、作るのも比較的簡単です。
見た目も美しいですから、和菓子デビューを考えている方にはとてもオススメな和菓子だと思います。
頑張って作ってみて下さいね!
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