天皇陛下が生前譲位を御決断されて、いよいよ正式に元号が変わりますね・・・昭和から平成に変わった時も、世間が大変な騒ぎになったのをハッキリと覚えています。
そもそも元号が変わるタイミングや元号そのものは一体誰が決めているんでしょうか?同じように、お悩みのあなたの疑問を解決する情報を紹介しますね。
元号が変わる時のタイミングとは?
“そもそも元号とは何なのか?”・・・元号(げんごう)とは、「年号(ねんごう)」ともよばれ、特定の年代につけられる名称、いわゆる「よびかた」です。
日本には250もの元号が存在していて、江戸時代より前には必ずしも今のように『一世一元(天皇ひとりにひとつの元号にする)』というスタイルという訳では無く、不吉なことや災害があった時に「厄払い」や「厄落とし」としてかえたりしていたそうです。
1868(慶応4)年の明治元年に元号をあらためた時に、「一世一元」の天皇の詔勅(しょうちょく:天皇がおおやけに意思をしめす文書)が世に出ましたが、これは法律ではなかったのです。
1979(昭和54)年に成立した『元号法』という法律によって、現在の元号は天皇の即位でかえられるような形に決められました。
元号法・本則(原則)は
としているのですが・・・
要は、昭和天皇が崩御(なくなること)されてから新しい年号を決めて発表することを元号法が決めた、ということなんですね。
元号法に則ると、今回の生前譲位は本当に珍しいケースといえるでしょう。
元号を決める人はこの人達だ!
“では、元号は誰が決めるものなのか?”・・・元号法では元号を政令で定めるとしているだけであって、実は具体的な決定方法は定められていません。
「平成(内外、天地とも平和が達成されるの意味)」の元号は、陽明学者の安岡正篤という人が考案したものだとか。
平成の元号を決めるさいには、
①漢文学や国文学関連の大学教授ら有識者が候補を考案
↓
②内閣官房長官が選定
↓
③閣議で協議
↓
④国民を代表する形で衆参両議院の意見を聞く
↓
⑤閣議で決定という手順で決まりました。
「元号はこの人が決める!」という訳では無いので、新しい元号を決める際はまた有識者(学問があり、見識が高い人)たちが集められるのではないでしょうか。
元号の決め方を平成で学ぼう!
“元号はどうやって決めるのか?”・・・平成の元号を決めた時を参考に、その成り立ちをみていきましょう。
元号につかう文字数に本来はっきりとした制限はないのですが、1979(昭和54)年に太平内閣が元号法に定める元号の決め方について具体的な内容を決めていて、それが次の6つのポイントとなっています。
の6つです。
今の『漢字二文字』という今の元号スタイルはこの時に決まったといえます。
そして、国民の「元号離れ」をなんとかしようと、政府は新しい元号は画数が少なく、なじみやすい漢字をつかうことを考えており、そのさいの条件としては以下の通りです。
①国民の理想としてふさわしい意味を持つ、②漢字2字、③書きやすい、④読みやすい、⑤これまでに元号やおくり名として用いられていない、⑥俗用されていないというものをあげます。
さらに『1文字15画を上限』として、画数の少ない漢字で元号を作る予定であるとしています。
・・・これまでの元号の頭文字である「M」「T」「S」「H」以外で始まるもの、国民が読みやすい2文字、これまでの元号でよく使われていた漢字の「永」「元」「治」「応」などが可能性としては高いかもしれませんね。
まとめ
新元号はどんなものになるのか?気になりますね。
知れば知るほど、元号への興味は深まりますね。
“新しい元号は、一体どんなものになるのでしょうか?”
もともと元号は漢(今の中国)の武帝の時に生まれ、そこから朝鮮や日本に伝えられた年の数え方だったそうですが、今は日本だけが元号という伝統を続け、二文字にこだわるのも日本特有の文化です。
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