
節分では「年の数だけ豆を食べる」と言われますが、数え年なのか満年齢なのか、迷ったことはありませんか?
実はこの福豆の数には、お正月の習慣や数え年の考え方が深く関係しています。
また、年齢を重ねると「豆が多すぎて食べきれない…」という悩みも出てきますよね。
この記事では、節分で食べる豆の正しい数や理由、豆まきでまいた豆は食べていいのか、食べきれない場合の対処法まで分かりやすく解説します。
あわせて、残った福豆を無理なく楽しめる「福茶」の作り方も紹介します。
節分の豆は何個食べる?数え年と満年齢どっち?
節分には、豆まきをしてその年の数だけ豆を食べることが一般的です。
数え年と満年齢の違いとは?
年齢を数える方法には、満年齢と数え年の2つがあります。
満年齢は、生まれたときを0歳として、誕生日ごとに1つずつ年を増やしていく方法です。
数え年は、生まれた瞬間から1歳とみなし、毎年お正月がやってくるたびに、1歳ずつ年齢を重ねていく独特な方法です。
つまり、胎児として母親のお腹の中で1年間過ごし、この世に誕生した瞬間から1歳とされ、その後は新しい一年が始まるたびに、年齢が自動的に1つずつ増えていくという考え方です。
胎児期間を含めて年齢が算出され、誕生と同時に1歳からスタートし、以後は毎年お正月が訪れるたびに1歳ずつ加算されていく仕組みとなります。
一般的には、満年齢の方が理解しやすく、計算しやすいとされています。
なぜ節分では年の数だけ豆を食べるの?
節分の豆まきの習慣には、地域や寺社によって異なる要素が絡んできます。
通常、節分でまかれたり食べられたりする豆は、炒った豆で「福豆」と呼ばれ、その数は今の年齢よりも1つ多いことが一般的です。
この習慣は、節分が新年を迎える時期である立春を含むことに起因しています。
実際の年齢(満年齢)から1つ年をとり、新しい一年を無病息災で迎えるため、福豆を食べる習慣が広がっています。
なぜ節分は数え年で考えられてきたの?
節分の福豆の習慣には、お正月のお年玉に関連する理由が深く根付いています。
節分とお正月は以前は一体の行事であり、お正月を迎えると一斉に年齢が進むという信仰がこの習慣の起源とされています。
お年玉の「玉」には様々な説が存在します。
お正月を迎える際に用意される鏡餅や他の餅玉のお供え物には、その年を司る歳神様(歳徳神/としとくしん)の力が宿っていると信じられています。
この歳神様のありがたい力が込められた餅玉のことを、「玉」とも称されます。
この「たま」は新しい年の始まりの「賜物(たまもの)」であり、さらには魂(たましい)の象徴でもあります。
そのため、家族全員でお正月に分け合っていただく「年玉」を食べることで、その力を受け取り、旧年を終えて新たな一年に年齢が加算されるとされています。
昔の時代には、お正月が訪れれば皆が均等に年を取っていたとされています。
これを「数え年」と呼び、お正月を迎えると一斉に年齢が進む風習が広く行われていました。
この慣習が、節分の豆まきの後に食べる福豆にも影響を与えており、旧暦で年越しとお正月が連動していたため、節分の福豆も「年玉」と同じく扱われていたとされています。
これらの文化的な要素が、日本の伝統や行事において独自の意味を形成しています。
地域や家庭で違いはある?
地域や家庭によって、節分の豆の食べ方には違いがあります。
一般的には「年の数だけ」または「年の数より1つ多く」福豆を食べる家庭が多いですが、どちらが正解という決まりはありません。
例えば、
・満年齢の数だけ食べる家庭
・数え年の数だけ食べる家庭
・縁起を担い、年齢より1つ多く食べる家庭
など、考え方はさまざまです。
また、小さな子どもや高齢の方の場合は、無理に年の数を食べず、食べられる分だけにする家庭もあります。
節分は厄を払い、健康を願う行事のため、家族の状況に合わせて無理のない形で行うことが大切とされています。
節分の豆を年の数より1つ多く食べる習慣には、災厄や邪気を退け、健康で無病息災の一年を約束するといった意味が込められている可能性があります。
この独自な習慣が、新しい年の幸福と健康を祈る日本の文化の一部として息づいています。
節分の豆まきでまいた豆は食べる?捨てる?

節分の豆まきでまいた豆は、一般的に食べないことが推奨されています。
豆まきでまいた豆は本当に食べていいの?
節分にまく福豆は、家の中の厄災や邪気、悪鬼を炒り豆に背負わせて祓うためのものです。
そのため、豆まきでまいた後の福豆は、邪気を受けた豆と考えられ、基本的には食べないことが一般的とされています。
また、床や玄関に落ちた豆は衛生面の観点からも食べることはおすすめできません。
節分で食べる豆は、豆まきをする前に取り分けておいたものや、個包装の福豆を用意し、歳の数より1つ多め(または年の数)を食べるようにしましょう。
まいた豆はどう処分するのが正解?
豆まきでまいた後の福豆は、ほうきで掃いたり、紙に包んで可燃ごみとして処分するのが一般的です。
地域や家庭によっては、神社やお寺でお焚き上げを行う場合もありますが、必ずしも必要ではありません。
最近では個包装の福豆や落花生を使う家庭も増えており、後片付けがしやすい方法を選ぶ人も多くなっています。
大切なのは、無理なく続けられる形で節分の行事を行うことです。
節分の豆が食べきれない時はどうする?

節分の豆は、年齢を重ねるにつれて食べきれないと感じることもあります。
恵方巻きやご馳走を食べた後では、年の数だけ豆を食べるのが負担になることもありますよね。
特に福豆は炒ってあり硬いため、無理に噛むと喉に詰まる恐れもあります。高齢の方や小さなお子さんがいる家庭では注意が必要です。
年の数の豆が食べきれない時はどうする?
年の数が増えると、節分の福豆をすべて食べきれないこともあります。
節分の福豆が食べきれない場合は、無理に食べる必要はありません。
未食の福豆を使って作る「福茶」を取り入れることで、節分の習わしを大切にしながら安全に楽しむことができます。
福茶とは?由来と意味
福茶とは、節分で食べきれなかった福豆をお湯に浸して作る縁起の良い飲み物です。
この福茶には、年の数だけ福豆を食べたのと同じご利益があるとされ、無病息災を願う意味が込められています。
福茶の作り方
材料
・食べきれなかった節分の福豆(数十粒程度)
・お湯(約300ml)
手順
- 福豆を湯飲みやティーカップに入れます。
- 沸かしたお湯を注ぎます。
- 約5分ほど蒸らします。
- 豆が柔らかくなったら完成です。
福茶を美味しく飲むコツ
- 柔らかくなった福豆をお茶と一緒に噛んで味わう
- 砂糖やはちみつを加えて甘みをプラスする
- 柚子の皮やシナモンを加えて香りを楽しむ
- 夏は冷やしてアイス福茶にする
福茶は、節分の豆を無理なく楽しめるだけでなく、行事の意味も大切にできる方法です。
食べきれなかった場合や、高齢の家族がいる場合には、ぜひ取り入れてみてください。
節分の意味や由来、正しい豆まきの方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶節分の由来と意味、正しい豆まきの方法
節分をもっと楽しみたい方は、恵方巻きの正しい食べ方や願い事の考え方も知っておくと安心です。
▶恵方巻きの食べ方のルール|願い事は何を願う?
恵方巻きを食べる方角の決め方や、切ってはいけない理由が気になる方はこちらも参考になります。
▶恵方巻きの恵方の方角や、恵方巻きは切ると意味ない?
まとめ
節分豆の習慣には、新しい年を迎える喜びと、厄災や邪気を祓う願いが込められています。
数え年やお正月の考え方と結びつき、福豆を食べる風習は日本ならではの伝統行事として受け継がれてきました。
節分の豆は、基本的には年の数(または地域によって年の数より1つ多く)を目安に食べ、食べきれない場合は無理をせず「福茶」としていただくのも一つの方法です。
家族や地域の絆を感じながら、自分たちの暮らしに合った形で節分を楽しみ、新しい一年の健康と幸せを願ってみてはいかがでしょうか。
これらの伝統を大切にしながら、節分の心温まる風景を共有しましょう。
節分の福豆の数え方や食べきれない時の対処法を知って、安心して節分の豆まきを楽しみましょう。


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