四国八十八ヶ所の巡礼では、御朱印だけでなく納経料や納経帳の重要性も見逃せません。
この記事では、四国霊場の御朱印の値段や納経料、さらに納経帳と御朱印帳の違いについて詳しく解説します。
四国遍路のなかでも、楽しみになってくるのがお納経帳に記されていく筆書や御朱印、そして、御影(おみえ・おすがた)ですが、四国遍路でのお納経と御朱印の違いや御影の値段を紹介。
霊場巡りの足跡を残すための実用的な情報をお届けします。
四国遍路のお納経は納経所で
四国八十八ヶ所御朱印の値段
四国八十八ヶ所の巡礼において、御朱印の価格は巡礼者にとって重要な要素です。
御朱印を収集するためには、適切な納経帳や納経軸を用意する必要があります。
そして、これらのアイテムに御朱印を納経する際には、各寺院で納経料が必要となります。
30年ぶりの納経料変更
一般的な納経料は、2024年3月31日まで納経帳については300円、納経軸については500円、白衣については200円でした。
2024年4月1日からの値段は以下の通りです。
納経料 | 現行 | 改定後 |
掛け軸 | 500円 | 700円 |
納経帳 | 300円 | 500円 |
大師納経 | 300円 | 500円 |
白衣 | 200円 | 300円 |
納経帳(重ね印) | 300円 | 300円 |
霊場会用紙 | 310円 | 500円 |
これらの料金は、御朱印を受け取る際に追加で支払う必要があります。
新たに納経帳に御朱印を頂く場合は500円となり今までより200円アップ、2度目以降に御朱印を重ねていただく場合の値段は据え置きということになったようです。
納経帳や納経軸に御朱印を受け取ると、巡礼者には特別なお札である「御影(おみえ・おすがた)」が授与されます。
御影(おみえ・おすがた)は、各札所の御本尊様の分身として描かれた貴重なお札です。
これは御本尊様が描かれた御影札(みえいふだ)として知られています。その価値は計り知れません。ただし、白衣への御朱印の場合は御影を受け取ることはできません。
また、専用の掛け軸やお遍路の正装である白衣にも御朱印を納経することができます。白衣に御朱印をいただく場合は、通常着用する白衣とは別に、御詠歌入りの特別な白衣を用意することが一般的です。
なお、寺院によっては通常の白黒の御影の他に、別途200円でカラーの御影を授与している場合もあります。
toshiさまのXのポストで紹介されています。↓
四国で遍路してると
こういうセイントカードがもらえるのよね
「御影」と書いて、「おみえ」か「おすがた」って読むのが一般的かな pic.twitter.com/QVM0C6XlQn— toshi💚緑のグリュンヴェルデ🍀 (@SzPaAuTo) May 29, 2023
結論として、四国八十八ヶ所の御朱印を収集する際には、御朱印の価格だけでなく、納経料やその他の費用も考慮することが重要です。
四国八十八ヶ所納経料とは
お遍路さんは札所寺院を参拝し、経を納めた証しとして、納経帳に寺名や本尊名などを墨書きしてもらい朱印を受ける料金のことをいいます。
その納経料が2024年4月1日から、200円値上げされ500円になりました。
この改定は200円から300円に引き上げた1994年1月以来、30年ぶりになります。
「四国八十八カ所霊場会」は、2023年9月の総会で、2024年4月から納経料を値上げすることを決定しました。
この値上げの理由は、コロナ禍による参拝者の大幅な減少や光熱費の上昇などが挙げられます。
霊場会の讃岐部会長である72番札所、曼荼羅寺の高吉清文住職は、「四国遍路を守るためには必要な変更だ」と述べ、参拝者に理解を求めました。
「デジタルの時代を迎える今後は、キャッシュレス化や外国人への対応など、霊場も進化していかなければならない」とも述べられました。
この四国遍路の存続のための必要な価格改定のようです。
納経帳と御朱印帳の違い
御朱印は、神社や寺院の参拝者への受付印として知られています。
その起源は諸説ありますが、古くから寺社に写経を納める際の受付印として使われてきたと考えられています。
納経帳は、その名の通り、お寺でお経を納めることを証明するためのものであり、「お納経」という呼称が用いられます。
四国八十八ヶ所霊場札所や西国三十三所霊場などの霊場巡りでは、巡礼する寺院が決まっているため、寺院名や札所などが印刷された専用の納経帳が使用されます。
遍路専用の納経帳には、最初のページには弘法大師が描かれ、一番札所から順に寺院名や御詠歌が書かれた番号順のページが綴じられています。これがその特徴です。
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四国八十八ヶ所のお納経には、3つの主な方法があります。
四国八十八ヶ所の御朱印の貰い方
まず、「納経帳」は、お経を奉納した証としていただく帳面です。お遍路の方々は何度もお参りすることが多いため、同じ納経帳にご宝印(御朱印)を重ねていただくことが一般的です。
次に、「納経軸」は専用の掛け軸にお納経していただく方法です。また、お遍路の正装として知られる白衣にもお納経していただけます。
白衣にお納経をいただく場合は、通常の着用とは別に、お納経用の白衣を準備することが一般的です。この白衣には御詠歌が入っています。
一方、朱印帳は四国八十八ヶ所霊場札所用などの特定の霊場ではなく、神社や寺院を取り混ぜて御朱印を収集するためのものです。
これらの帳には通常、無地のページが用意されており、御朱印を受けることができるようになっています。
納経所の受付時間と納経にかかる時間は>>
四国遍路の作法と読経や納経の時間と目安は?
まとめ
四国八十八ヶ所の霊場巡りは、歴史と信仰が織りなす心霊的な旅です。
御朱印や納経帳に刻まれた札所の名は、巡礼者の旅路や精神的な成長を物語ります。
これらの記録は、個々の遍路体験を超え、四国霊場全体の神聖なエッセンスを捉える鏡ともなります。
巡礼の終わりに、我々は自己探求と尊厳の旅路を振り返り、新たな啓示と希望を見出すことでしょう。
この巡礼が、皆さんに内なる平和と霊的な満足をもたらし、さらなる成長と照明をもたらしますように。
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