お引越しをする時、意外と気になるのが仏壇の扱い。
粗末に扱うのは論外としても、なにか手順がありそうですよね…。
ここでは、仏壇の引っ越しを自分でするときについて紹介します。
かいつまんだ概要も述べますので参考にしてください。
仏壇の引越しを自分でする場合は?
まず、仏壇のお引っ越しでは「約束ごと」として次の2つがあります。
・「魂抜き」と「魂入れ」が必要です。
お坊さんにお経を上げてもらいます。これだけは自分ではできません。
・仏壇は旧居から最後に運び出し、新居には最初に運び入れます。
基本的な約束事はこの2つだけです。
これを守れば、後は自分で移動させてかまいません。
「魂抜き」と「魂入れ」については後ほど少し詳しく記します。
そして、知っておいて良いこととして次の2つもあげておきましょう。
・仏壇のサイズを測って確認。
幅や奥行きが50cm以上、高さが自分の目までよりも高い場合は業者に依頼するほうが良いです。
・仏壇の今の状態を撮影。
スマホやデジカメでOK。
引っ越し後の仏壇の飾り付けが楽になります。
「記憶より記録」ですね。
業者に依頼する場合の事は後の項で触れます。
後者は現代ならではの時代の知恵ですね。
昔の人は引っ越し後の仏壇の飾り付けは、記憶に頼ったり、あるいは事前にこまかくメモしておいたりしたのでしょうね。
今はデジカメやスマホで撮っておけば一発です!
ガラケーのカメラでも良いですが、ちょっと画面が小さすぎるかも知れません。
状況に応じてパソコンでプリントアウトをしたり、カメラ屋で大きめに現像してもらうとなお良いでしょう。
最近はコンビニでも結構良い画質でプリントアウトできます。
仏壇の引越しで魂を抜くには?
仏壇を引っ越しさせる時は、引っ越し前に「魂抜き」をして、引越し先で「魂入れ」をする必要があります。
宗派により「遷座法要(せんざほうよう)」や「遷仏法要(せんぶつほうよう)」などと呼ぶほか、「閉眼法要(へいがんほうよう)」や「開眼法要(かいがんほうよう)」と呼ぶ宗派もあります。
お寺によっても微妙に呼び方にゆらぎがあるようです。
この記事では「魂抜き」と「魂入れ」と言う呼び名で統一しておきます。
いずれにせよ、「お坊さんにお経を上げてもらうことが必要」です。
具体的に見てみましょう。
・ご住職:魂抜きを頼むお寺のご住職は、親しくしているお寺があればそこが良いですが、今どきはあまりお寺とおつきあいのない家庭も多いかも知れません。
その場合は、ハローページなどでいくつかお寺を調べ、魂抜きについてきいてみるのが確実でしょう。
自分の宗派がわからない場合は、仏壇にある位牌の戒名(かいみょう)を説明すれば教えてもらえる事が多いようです。
魂入れのご住職も魂抜きと同じ方にお願いできればよいのですが、遠くへ引っ越す場合はそうも行きません。
魂抜きをしたご住職に紹介してもらうのが良いでしょう。
・日取りの予約:魂抜きの日取りは、早めに予約をしておきましょう。
呼んですぐ来てもらうとは行かないことも多いものです。
一ヶ月前くらいに予約できれば理想なんですが、なんで会社って、直前まで転勤を知らせてくれないんですかね…。
魂入れも同じように早めに予約しておきましょう。
・お布施の相場:一万円から三万円くらいです。
魂入れも同じくらいですが、不安なら事前にお寺にたずねてみましょう。
・魂抜きを行う日取り:余裕を持って引っ越しの一週間前くらいから、遅くとも2~3日前に済ませておくと良いです。
どんなに遅くとも前日までに済ませておかないと、引っ越し当日はばたばたするので好ましくありません。
・魂抜き、魂入れの所要時間:法要自体は15分位ですが、前後のお茶の時間も考えると1時間くらいと見積もると良いでしょう。
仏壇を引越しする方法はどこに依頼する?
先に書きましたが、大きな仏壇の場合は業者に頼んだほうが良いです。
また、金仏壇の場合も、金細工が繊細なので、専門の業者に頼むのが安全です。
引越し業者に頼む場合と、仏具店にやってもらう場合とに分かれます。
引っ越し業者に頼むと、通常の引っ越し料金に一万円から二万円ほど加算されるのが相場です。
お仏壇の引越しに慣れていない業者ほど高く見積もる傾向があるようです。
仏具店に仏壇の移動を頼むと、引越し業者よりも割高になる事が多く、最低でも三万円はかかるようです。
ですが、引越し先での飾り付けも請け負ってくれるところもあり、なにより仏様の専門という安心感は大きいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
仏壇のお引越しのときの「魂抜き」と「魂入れ」を中心に概要をまとめてみました。
これらを知った上で、冒頭で紹介した三つのサイトを見てもらうと「なるほど、なるほど」と思ってもらえるでしょう。
新居で気持ちよく過ごせるように、仏壇のお引越しも気持ちよく行いましょう!
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