暑くてじめじめする梅雨は、主婦にとって一年で最も大変な時期のひとつですね。
部屋の湿度が高くなりカビが発生しやすく、雨の中の買い物も一苦労です。
日々の家事の中で一番頭を悩ませることは洗濯でしょう。
雨が降ると洗濯しても干すのは部屋の中になってしまい、中々乾かないので嫌な臭いが発生しやすくなります。
洗濯機の乾燥機能を使えば早いですが、毎日の洗濯となると電気代が心配です。
一人暮らしの時には少なかった洗濯物も、結婚して家族の分で量が増えたことにより負担が大きくなってしまいました。
まとまった量の洗濯物はどうすれば効率よく乾かせるのか、臭いや湿気への対策方法はあるのか、梅雨時期特有の洗濯の悩みを順に解消していきましょう。
梅雨時期の洗濯で乾燥機を使うと電気代が大きい!
現在販売されている洗濯機のほとんどに乾燥機能がついています。
乾燥機を使えば部屋干しの必要が無くなるので洗濯の悩みが解消しますよね。
しかし、考えてしまうのはやはり電気代のことでしょう。
乾燥機能は消費電力が大きく、その分電気代も高いという印象があります。
では実際、乾燥機能を日々の洗濯で使用するとしたら、一カ月あたりいくらかかるのでしょうか。
まず、洗濯機は大きく分けて「縦型」と「ドラム型」があります。
縦型は上部の蓋を開閉して洗濯物を出し入れするタイプで、ドラム型は側面の蓋を開閉するタイプです。
縦型は洗う際に多くの水を使用するため泡立ちがよく、洗濯物同士をこすり合わせるので汚れ落ちもいいのが特徴です。
ドラム型は生地の傷みが生じにくく、少ない水で洗うので洗剤濃度が高く皮脂汚れに強いという特徴があります。
なお、縦型は生地の傷みや絡みが多く、大物衣料の出し入れがしづらいこと、ドラム型は洗浄力が縦型に比べてやや劣り、色移りしやすいことがそれぞれの主なデメリットです。
さて、続いて乾燥機能の消費電力とおおよその電気代を見ていきましょう。
乾燥機能は大きく分けて二種類あります。
一つ目は「ヒーター乾燥」で、これはヒーターで温めた約100℃の熱風で乾燥させるというものです。
高温のため生地の傷みや縮みが生じやすく、洗濯機本体の発熱もあります。また、電力使用量が大きいです。
二つ目は「ヒートポンプ乾燥」です。除湿をしながら約65℃の温風で乾燥させる方法で、電力使用量が少なく省エネです。
縦型の洗濯機はヒーター乾燥タイプで、一回あたり5kgの洗濯物を乾燥させるのに電気代は約60円で電力は約2300Whです。
対するドラム型は二種類のタイプに分かれます。
ドラム型でヒーター乾燥タイプの場合は6kgの洗濯物で約50円・約1900Whの電力使用量で、ドラム型でヒートポンプ乾燥タイプだと、6kgの洗濯物で約15円、電力も約600Whほどです。
比較すると、ドラム型のヒートポンプ乾燥タイプの洗濯機が乾燥機能は圧倒的に省エネであることが分かりますね。
洗濯機本体の価格と乾燥機能の使用頻度に応じてどちらのタイプを購入するか検討したいですね。
因みに、縦型の洗濯機でも毎日洗濯乾燥を使ったとしても一月当たり約1800円前後ですので、乾燥機能を日々の家事に取り入れるのも一つの便利な手段だと言えるでしょう。
梅雨時期の洗濯物の乾かし方
梅雨時期に部屋干しをする場合、なるべく短時間で乾かしたいですよね。
洗濯物は干し方ひとつで乾くまでの時間が大きく変わってきます。
では、部屋干しの際のポイントをいくつか紹介していきます。
・洗濯機の自動洗濯が終わったらもう一度脱水する
洗濯機で自動洗濯をした後にもう一度脱水することでより多くの水分が抜け、早い乾燥に繋がります。
・干すときは裏返しで
服は裏面に縫い目が集まっています。縫い目を外側にすることで外の空気に触れ、より早く乾きます。
・干す場所はお風呂の浴室、もしくは部屋の扉の部分に
部屋干しの場所として一番いい所は浴室です。
浴室はもともと湿気を逃がしやすく換気機能が良いので、浴室の換気扇を回すとより早く乾燥できます。
また、次におすすめの場所は部屋の扉です。
扉の上部に段差があればそこにハンガーをかけて扉を開けた状態で乾かします。
・扇風機、サーキュレーター、除湿機を上手く使って
部屋の中に干す場合、扇風機と除湿機の両方を使えばより早く乾きます。
扇風機は首振り機能を使って洗濯物全体に風を送るようにし、除湿機を使う際は部屋のドアを閉めるとより効率的です。
上に挙げた他にも、腹面と背面の生地に隙間をもたせるために細いハンガーでなく太めのハンガーを使うことや、空気の通り道を作るために丈の長いものと短いものを交互に干すこと。
ズボンやパンツは洗濯バサミを使って立体的に干すこと等、より早く乾かすための方法は様々あります。
その中から自分にあった方法を使ってみて下さいね。
梅雨時期の洗濯方法のおすすめは
洗濯物を部屋干しする時、どうしても気になるのが臭いです。
乾かすのに時間がかかるほど生乾き臭が強くなってしまいます。
そこで、洗濯物の臭いや菌を抑える洗濯方法について説明していきます。
洗濯物が臭う原因の一つは、乾くまでに時間がかかり菌が発生することです。
そして、実は洗濯槽にカビが発生することも大きな要因なのです。
洗濯槽の内側は目で見えないのでわかりづらいですが、洗濯機の内部も湿気が溜まりやすいためカビや雑菌が多く発生してしまう場所なのです。
そのため、2~3カ月に一度は洗濯槽専用洗剤で洗浄しましょう。
これにより洗濯機のカビが洗濯物に移るのを防ぐことができます。
また、洗濯機の使用後は中を乾燥させるために蓋を開けたままにすることも大切です。
因みに、洗濯の時に酵素系漂白剤入りの洗剤や柔軟剤を使うと抗菌作用により臭いが発生しにくくなりますよ。
そして、洗濯機が止まったらすぐに干しましょう。
脱水まで終わった状態の洗濯物を洗濯機の中に入れたままにしておくと、臭いの原因になります。
まとめ
梅雨の時期の洗濯は色々と気を遣う分大変ですよね。
折角洗うのだから清潔でいい匂いがする方が気持ちいいものです。
洗濯物の乾かし方ひとつをとっても方法を変えるだけで効率が一気に上がることが分かりましたので、後は費用や手間、アイテムなど様々な面を考えた上で、自分に合った方法で梅雨を乗り越えましょう。
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