2013年からKitaca、Suica、TOICA、PASMOなど全国10種類の交通系ICカードが全国相互利用できるようになりました。
交通系カードのなかで、一般の乗降や切符の購入はキャンセルすればお金はかかりませんが、定期券のように長期間の乗降の場合、払い戻しするとどうなるのか特に1カ月未満の残りのものなど気になりませんか?
そこで、定期券の払い戻しや1カ月未満や3カ月未満などの期間について説明します。
定期券の払い戻りは 1か月未満はだめ?
定期券は鉄道・バスなどの特定区間を繰り返し乗車する乗客に対して、一定の期間を区切って発行される乗車券です。
1日1回乗降する金額よりは、安価に乗車できます。
主な定期としては通勤・通学があり、有効期限は1、3、6か月から選べます。
JRの通勤定期券の場合、他の交通機関よりも高く、割引する率は1か月定期券だと約50%、3か月で約55%、6か月で約60%と言われています。
定期券の払い戻しについては、定期券は月単位の契約のため、払戻金額についても月単位で計算します。
6か月定期を
① 2か月と3日使った場合は3か月
② 4か月と25日使った場合は5か月(3か月運賃+1か月運賃×2)使ったとみなすため、①は3か月の払い戻し②は1か月の払い戻しとなりますが、そこから手数料が220円引かれます。
そのため払い戻しを受ける場合は、「有効期間が1か月以上残っている場合に限り、払い戻します」としています。
もし、1か月定期券で10日使った場合は、1か月使ったことになり、払い戻しは0円で手数料220円を差し引くので、-220円の払い戻し額になり損をするということです。
モバイルSuicaの定期券なら払い戻しできる?
モバイルSuicaとは、乗車する度に乗車券を買う必要がなく、カードリーダーに読み取らせるだけで乗降できる便利なカードです。
また、JR東日本のモバイルSuicaのサービスでは、会員登録により、対応機能搭載の携帯電話で乗降や買い物、定期券やグリーン券、新幹線の切符なども買う事ができます。
モバイルSuicaでは、いつでもどこでも1、3、6か月定期を購入できるのが売りです。
またどこでもいつでも払い戻しできますが、払い戻し金額は通常の定期券の払い戻し額と同じで、手数料も同額の220円かかります。
払い戻しも有効期間が1か月以上残っているのが条件なので、1か月定期で何日か使ってしまうと1か月使ったことになるため、払い戻ししても-220円となります。
これもまた損をしてしまいますね。
定期券の払い戻しはjr東日本ではどうなってる?
JR東日本での定期券の払い戻しは、他の地区のJRと同様に有効期限が1か月以上残っていないといけません。
払い戻し額は、定期券の金額からすでに使った月数分(1か月に満たない端数は1か月になる)を引いた残額からさらに手数料が取られます。
・払い戻し額=定期券の金額-使った月数分の定期の金額-手数料220円
例えば、6か月定期で3か月と10日使った場合は
・払い戻し額=定期券の金額-(3か月定期の金額+1か月定期の金賃)-手数料220円
※買うものを間違えたなどやむを得ない理由の場合は、有効期間の開始後7日以内であれば、開始後使った、もしくは経過してしまった日数分の往復普通運賃と手数料220円が引かれた残額を払い戻すことがあるようです。
・払い戻し額=定期券の金額-(使ったか経過した日数×往復普通運賃)-手数料220円
まとめ
結果的に1か月定期を買った場合は、有効期限開始7日以内であれば、払い戻せる場合もあるかもしれませんが、7日以上過ぎると払い戻しはできないということです。
1か月定期の元をとるには、少なくても1月(ひとつき)16~17日乗らないとならないことになります。
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