お正月やっぱり食べすぎたな~、と毎年、年末年始の暴飲暴食に反省する頃、スーパーでは「春の七草セット」を目にします。
そうだ、七草粥の日がもう近いんだった!と思い出す方も多いのではないでしょうか。
春の七草セットを買えば、簡単に七草粥が食べられ、とても手軽にいただくことが出来ます。
そもそも、七草粥を食べる意味や由来は何か知っていますか?誰かに聞かれてすぐ答えられるでしょうか?
由来まではちょっと知らないな、という方も多いかもしれませんね。
こちらでは、七草粥の由来や意味、そして簡単に子供でも食べやすい七草粥の作り方をご紹介したいと思います。
七草粥はいつ食べる?朝か夜か?
そうだ、今日は七草粥の日だった!とスーパーで気付いて、夜ご飯に七草粥を出している家庭もあると思いますが、本来、七草粥はいつのご飯として食べるのが正解なのでしょう?
朝ご飯に?それとも夜ご飯?
まず、七草粥は1月7日の朝に食べる、のが正解だそうです。
七草粥を食べたことがある方は知っていると思いますが、七草粥は薄味のお粥で、とても胃に優しく、夜ご飯に食べるには少し物足りなさも感じます。
今では、朝食はパン食が主流になりつつありますが、七草粥は朝にぴったりです。
冬の冷めた体に、目覚めの温かい七草粥は、とても染み入ります。
もちろん、朝食にぴったり!という理由だけではなく、1月7日の朝に食べる意味がそこにはあります。
七草粥の風習は、中国から平安時代に伝わったと言われています。
1月7日は、同じく中国から伝わった、五節句と呼ばれるものの1つで、人日(じんじつ)の節句という日です。
五節句には、他に上巳(じょうし)の節句(3月3日)、端午(たんご)の節句(5月5日)、七夕(しちせき)の節句(7月7日)、重陽(ちょうよう)の節句(9月9日)があり、人日と重陽の節句以外は、馴染みのある節句かもしれませんね。
人日の節句とは、厄払い、無病息災を祈る日とされており、昔は1月6日の夜に厄(邪気)を払う為に七草をたたいて唱え、翌朝(7日の朝)にたたいた七草を入れたお粥を作っていた、ということです。
その際も、最初に神棚にお供えし、神様に新年の無病息災をお祈りし、そして家族皆で食べていました。
また、1月7日は「松の内」と呼ばれ、お正月の終わりを意味する日でもあります。
その日の朝にお正月食を終え、リセットする為に七草粥を食べたのかもしれませんね。
本来の風習に従うのであれば、1月7日の朝に家族そろって七草粥を食べたいですが、どの家庭も朝はバタバタと忙しくしているかもしれません。
その場合は、夕食に七草粥を食べても良いと思います。その日の疲れをほっと癒やしてくれる夕食になることでしょう。
七草粥を子供に食べる意味や由来を教えよう!
子供の頃に七草粥を作ってもらっていた、という方は、一緒に由来を聞いたことがあるのではないでしょうか?
子供にとって、いきなり七草粥が出てきたら、あまり味も濃くないし、美味しさも食べる意味もわからず、箸が進まないかもしれません。
そんな時、自分たちもしてもらったように、七草粥を食べる意味、その由来など、子供がわかりやすいように説明できたら素敵ですよね。
子供の年齢にもよりますが、五節句の話をしたところで、理解するのは難しいかもしれません。
昔、中国から伝わって今でも続いている習慣なんだよ、と簡単な説明で良いと思います。
そして、お正月に美味しいお節料理やお雑煮を食べすぎて、疲れてしまった胃を少し休めて普通の食事に移る為に、優しい味の七草粥を食べるよ、という意味も教えてあげましょう。
また、春の七草は何が7つあるのか、も教えてあげたいですね。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、の7つです。
私が小さい頃にも、まるでクイズのように毎年、春の七草は何?と聞かれて、リズミカルに教えてもらっていた記憶があります。
子供の頃から聞かされていたそのリズムで、今でも七草の名前が出てくるので、その時身体で覚えたものは、なかなか忘れないものだなと感じます。
そして七草にもそれぞれ意味があります。
せりは「競り勝つ」、なずなは「撫でて汚れをとりのぞく」、ごぎょうは「仏様の体」、はこべらは「繁栄がはびこる」、ほとけのざは「仏様が座られる安座」、すずな(カブ)は「神様を呼ぶ鈴」、すずしろ(大根)は「汚れのない清白」ということです。
しかし、こちらも小さい子供にとっては難しいですよね。
それぞれ意味があり、この1年、病気もケガもなく、家族みんなが健康に暮らせますように、と願って食べるものであることをメインに教えてあげれば十分だと思います。
お正月が何事もなく過ごせたことに感謝するとともに、1年が新たに始まったことを再度認識する区切りとしても、七草粥について子供と話しながら食べるのは良い機会になるかもしれないですね。
七草粥レシピで人気は子供がおいしく食べるコレ
七草粥、味も薄味で身体に優しく、それぞれ七草の栄養をいただけることが理解できる大人には良いですが、子供にとっては、美味しくない!
こんなの食べたくない!と思われてしまうかもしれません。
今では、子供にも人気の食べやすい七草粥のレシピも紹介されています。
美味しくないものを食べる行事は子供にとっては何も嬉しくなく、悪いイメージになってしまいますよね。
せっかくならば、子供も喜ぶ味付けにして、七草粥を美味しく食べたいものです。
子供に人気のツナを入れた七草粥がおすすめ!レシピをご紹介します。
子どもに人気の七草粥のレシピ
【材料】(4人分)
・お米・・・1合
・水・・・7カップ
・七草・・・春の七草セット1つ
・ツナ缶・・・1缶
・鶏ガラスープの素・・・小さじ2
・醤油・・・少々
・塩・・・少々
【作り方】
1)大根とかぶの葉を切り離し、小さ目のさいの目切りにする。
2)他の七草と大根、かぶをまとめて茹で、冷水につけてあく抜きをする。
3)2)の水気を切り、それぞれ食べやすい大きさにカットする。
4)お鍋に水とお米を入れ、沸騰したら鍋の蓋を少しずらしてしめ、30分程弱火で煮る。
5)お粥がたけたら、油をきったツナと鶏がらスープの素を入れて味付ける。
6)最後に3)でカットしていた七草を混ぜ、しょうゆと塩で味を調えれば完成。
炊飯器で炊いたお米を使いたい場合は、お茶碗2杯分ほどのお米に、水は5~6カップ入れて煮るとOK。
その他、卵など、子供の好きな具材を足してあげるだけで、より食べやすい七草粥に変身します。
こちらは中華風ですが、コンソメなどで洋風のお粥にしてあげても良いかもしれません。
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まとめ
古来より続けられている風習には、今でもなるほど!と理にかなったものが多かったりします。
こちらの七草粥も、ちょうど胃の疲れを感じる頃、スーパーで売られている簡単な春の七草セットが目に入り、七草粥を食べようという気持ちに自然になってしまいますよね。
その優しい味にほっと一息ついてしまうでしょう。
胃を休める意味はもちろんですが、大人の私たちも、その由来や意味をもう1度思い出し、家族の1年の健康を願いながら、食べられるようにしたいものですね。
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