
「お彼岸にお宮参りや七五三のお祝いをしてもいいの?」
「お墓参りの時期にお祝い事なんて、不謹慎だと思われないかな……」
家族の仕事やスケジュールの都合で、大切なお祝いの日がお彼岸の期間(春分・秋分の日の前後7日間)に重なってしまうこと、ありますよね。
特に「お宮参り」は生後間もない時期に行うため、時期をずらすのが難しく、迷っているパパやママも多いはずです。
また、七五三の写真撮影を予約した後に「あ!お彼岸だった!」と気づいて焦ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、お彼岸にお祝いをしても問題ない理由と、周囲に角が立たないためのちょっとした配慮のコツを分かりやすく解説します。
お彼岸にお宮参りはしても大丈夫?結論:問題なし
結論から言うと、お彼岸の期間中にお宮参りや七五三のお祝い、写真の前撮りなどを行うことは全く問題ありません。
「お彼岸にお宮参りは不謹慎?」
「お彼岸=お墓参り=お祝い事は不謹慎?」と不安になる方も多いですが、仏教の教えや日本の慣習においても、お彼岸にお祝いを禁止する明確なルールはないからです。
なぜ大丈夫だと言えるのか、安心できる「タブーではない」3つの理由を整理しました。
1.「神道」と「仏教」では考え方が違うから
お宮参りや七五三は、氏神様に子供の成長を報告する「神道(神社)」の行事です。
一方、お彼岸は「仏教(お寺)」の行事。
もともと由来が異なるため、お彼岸だからといって神社の行事を避ける必要はない、というのが一般的な解釈です。
2. お彼岸は「喪中」ではないから
お彼岸は亡くなった方を悼む「忌中」や「喪中」とは異なります。むしろ、ご先祖様に感謝を伝えるポジティブな期間です。
健やかな子供の成長をご先祖様に報告するのは、むしろ喜ばしいことと考えられています。
3.「六曜(大安・仏滅)」とは関係がないから
お彼岸は太陽の動きに基づく暦(雑節)であり、大安や仏滅といった「六曜」とは別物です。
「お彼岸の期間中だけど、暦は最高の大安」という日も当然あります。その場合は、縁起の良さを優先して予定を立てる家庭も多いですよ。
実際、写真スタジオなどでは、お彼岸の時期でも多くの家族がお彼岸中にお祝いや撮影を行っているので、どうぞ安心してくださいね。
なぜ「お彼岸のお祝いは避けるべき」という声があるの?
お彼岸にお祝いをしても宗教的な問題はありませんが、年配の方や地域によっては「避けたほうがいいのでは?」と気にされるケースもあります。その背景には、主に2つの理由があります。
1. 「供養に専念すべき時期」という昔の風習
本来、お彼岸はお寺参りやお墓参りに専念する特別な期間とされてきました。
昔なら他の雑用はやめて供養に集中するのが一般的だったため、「お祝い事どころではない(忙しい)」という実利的な背景から、華やかな行事を控える習慣が生まれたと考えられています。
2. 地域や家庭による価値観の違い
お彼岸の重要度は、地域や家庭の菩提寺(ぼだいじ)との付き合いによって大きく異なります。
「お彼岸の期間は、親戚が集まって法要をするのが当たり前」という環境では、お宮参りと重なると親族の負担が大きくなってしまうため、マナーとして避けられることがあるのです。
つまり、お彼岸のお祝いがタブー視されるのは、不吉だからではなく「お墓参りで忙しい時期に、別の大きな行事を重ねると周囲が大変だよ」という周囲への気遣いや、先人の知恵に近いものだと言えるでしょう。
お彼岸にお祝い・参拝をする時のポイントと注意点
お彼岸中にお祝いを計画する場合、スムーズに進めるための具体的なコツがいくつかあります。
秋:9月20日(日)〜9月26日(土)(中日:9月23日 秋分の日)
※中日の前後3日間、計7日間がお彼岸の期間です。
1. 「お彼岸の中日」の混雑に注意する
春分の日・秋分の日である「中日」は、お寺や霊園周辺の道路が非常に混雑します。
また、神社も通常の週末より参拝客が増える傾向にあります。
お宮参りなど赤ちゃんと一緒の外出は、中日を避けて平日の前後3日間(彼岸入り・彼岸明け)を狙うのが、ゆったり過ごせるコツです。
2. 義父母など周囲には「事前に一言」伝えておく
記事の前半でお伝えした通り、お彼岸にお祝いをすること自体は問題ありません。
しかし、しきたりを重んじる方が親族にいる場合は、「お彼岸の時期なのですが、仕事の都合でこの日しか取れず…」と事前に一言添えておきましょう。
この配慮があるだけで、当日の雰囲気はぐっと良くなります。
3. ご先祖様へ「成長の報告」を忘れずに
「お彼岸なのにお祝いをして申し訳ない」という気持ちがあるなら、ぜひお参りの際に心の中で「おかげさまで、こんなに大きくなりました」とご先祖様に報告してみてください。
今まで無事に過ごしてこられた感謝と、これからの無病息災をお願いすることは、お彼岸の本来の趣旨(先祖供養)とも重なります。
そう捉えるだけで、後ろめたさは感謝の気持ちに変わりますよ。
4. 七五三は「写真と参拝」を分けるのが今のトレンド
最近では、混雑する11月を避けて、気候の良いお彼岸の時期(3月・9月)に写真撮影だけを済ませる家庭が増えています。
お彼岸中に写真を撮ることは「不謹慎」ではなく、「当日の主役である子供の負担を減らすための合理的な選択」として定着しています。
お参りは11月の吉日に、写真はゆとりを持って3月や9月に、と分けることで、家族全員が笑顔でお祝いの日を迎えられますよ。
まとめ:お彼岸のお祝いは「感謝の報告」を添えれば大丈夫
お彼岸中にお宮参りや七五三のお祝いをすることは、マナー違反でもタブーでもありません。大切なのは、形(しきたり)に縛られてお祝いの時期を逃すことではなく、新しい家族の成長をみんなで喜ぶことです。
- 宗教的な禁忌はない:神社のお参り(神道)とお彼岸(仏教)は別物。
- 「中日」は避けるのが無難:混雑と親戚の予定を考え、春分・秋分の日を外すとスムーズ。
- 事前の声掛けで安心:「お彼岸ですが、この日しか予定が合わず…」と一言添えるだけで十分。
- 感謝の気持ちを大切に:「おかげさまで大きくなりました」とご先祖様に報告する気持ちがあれば、むしろ喜ばしい行事になる。
お彼岸は、命のつながりに感謝する優しい期間です。ご先祖様への敬意を持ちつつ、お子さんの健やかな成長を家族みんなで晴れやかな気持ちでお祝いしてくださいね。


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