当サイト内に広告を含む場合があります。

祝い箸の名前の書き方!箸袋の海山の意味とお正月中は洗わないで処分する?

祝い箸
お正月に使う「祝い箸」。

箸袋に名前を書くと聞いたことはあるけれど・・・

誰の名前を書くの?
表?裏?どこに書くのが正しい?
「海」「山」と書いてある意味は?
使ったあとは洗う?そのまま捨てていい?

・・・と、いざ準備しようとすると迷う方も多いのではないでしょうか。

実は祝い箸には、新年の神様を迎えるための大切な意味や、お正月ならではの決まりごとがあります。

この記事では、

祝い箸の名前の正しい書き方
箸袋に書かれた「海」「山」の意味
お正月の間は洗わない理由
使い終わったあとの正しい処分方法

を、初めての方にも分かりやすく解説します。

毎年なんとなく用意していた祝い箸も、意味を知って使えば、新年を迎える気持ちが少し整うはずですよ。

スポンサーリンク

祝い箸の名前は誰のを書く?

お正月に使う祝い箸には、箸袋に名前を書く習慣がありますが、「家族全員分を書くの?」「世帯主だけ?」と迷う方も多いようです。

基本的には、祝い箸は使う人それぞれの名前を書くのが一般的とされています。

家族でお正月を迎える場合は、家族一人ひとりの名前を書いた祝い箸を用意しましょう。

ただし、地域や家庭によっては、世帯主の名前だけを書く「寿」「迎春」などの言葉のみを書くといった場合もあります。

大切なのは、決まりに縛られすぎず、ご家庭の考え方や無理のない形で用意することです。

祝い箸の名前の書き方|箸袋の表と裏どっち?

祝い箸の名前の書き方
祝い箸の名前は、箸袋の表側に書くのが一般的です。

水引や絵柄が印刷されている面を表と考えると分かりやすいでしょう。

名前は、袋の中央からやや下あたりに縦書きでフルネーム、または名前のみを書くことが多く見られます。

表側には名前、裏側には何も書かないのが基本ですが、地域によっては裏側に名字を書く場合もあります。

文字は毛筆や筆ペンが望ましいとされますが、無ければ黒のサインペンやボールペンでも問題ありません。

大切なのは、丁寧な気持ちで書くことです。

また、祝い箸は左右が決まっていないため、向きを気にせず自然に名前を書いて大丈夫です。

祝い箸の海山とは?意味と取り箸としての役割

おせちと祝い箸
祝い箸の箸袋に書かれている「海山(うみやま)」は、家族の名前ではありません。

この「海山」は、歳神様(としがみさま)にお供えするために用意する、特別な一膳を表しています。

大晦日に家族分の祝い箸と一緒に「海山」と書いた箸袋を用意し、神棚や鏡餅のそばに供えることで、年神様をお迎えする準備が整うと考えられてきました。

元旦以降、この海山の祝い箸は、おせち料理を取り分けるための「取り箸」として使われます。

海山という名前には、海の幸・山の幸を分け合い、一年を豊かに過ごせるようにという願いが込められています。

地域によっては「海山」ではなく「組重(くみじゅう)」と書くこともあり、これはおせち料理を重箱に詰める風習に由来します。

呼び方は異なっても、年神様へのお供えと、家族全員で福を分かち合うという意味は共通しています。

祝い箸は洗わない?いつまで使うのが正解

お正月の祝い箸は「洗わないで使う」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

実際には、祝い箸をまったく洗わずに使い続けるという意味ではありません。

祝い箸は両端が細く作られており、一方は自分が使い、もう一方は年神様が使うと考えられてきました。

そのため、自分が使った側の箸先は食事のあとに洗い清め、乾かしてから箸袋に戻します。

一方、神様が使うとされる反対側の箸先は洗わない、という考え方が「祝い箸は洗わない」と言われる由来です。

祝い箸を使う期間は、一般的には正月三が日(元旦から三日まで)とされていますが、地域によっては松の内(七日)まで使うこともあります。

いずれの場合も、使い終わるまでは大切に扱い、食事ごとに清めて保管することが、祝い箸の本来の使い方とされています。

スポンサーリンク

祝い箸の捨て方と処分方法|お正月が終わったらどうする?

祝い箸と水引の写真
お正月に使い終えた祝い箸は、普段のお箸とは少し違った形で処分されてきました。

祝い箸は年神様をお迎えし、家族で新年を祝うために使われる縁起物です。
そのため、使い終わったあとも感謝の気持ちを込めて手放すことが大切とされています。

一般的には、どんど焼きや左義長などの火祭りで、しめ飾りや門松と一緒にお焚き上げしてもらう方法があります。
地域の氏神神社やお寺で行われる行事があれば、そちらに持参するとよいでしょう。

近くにお焚き上げの機会がない場合は、無理に保管する必要はありません。

白い紙に祝い箸を包み、「一年ありがとうございました」と心の中で感謝を伝え、
少量の塩で清めてから、自治体のルールに従って可燃ごみとして処分しても問題ありません。

地域によっては、正月三が日が終わったあとや松の内、小正月(1月15日)を目安に処分する風習もあります。

大切なのは形式よりも、新年を共に過ごした祝い箸に対して、
区切りをつける気持ちを持つことです。

正月飾りには、祝い箸のほかにもしめ飾りや鏡餅、門松などさまざまな種類があります。

飾る時期や意味、片付け方まで
正月飾り全体をまとめて知りたい方は、
こちらの記事も参考にしてみてください。

しめ飾り・鏡餅はいつ飾る?いつまで飾る?正月飾りの時期と処分方法
しめ飾りや鏡餅はいつからいつまで飾る?正月飾りの飾り時期や松の内の考え方、玄関飾りから鏡餅までの正しい片付け方・処分方法をまとめて解説します。

まとめ

祝い箸の名前の書き方や、箸袋に書かれる言葉の意味、
お正月の使い方から処分の仕方までを見てきました。

祝い箸は、ただ食事に使うためのお箸ではなく、
年神様をお迎えし、家族の一年の無事を願うための大切な縁起物です。

名前を書く位置や「海山」という言葉にも、
昔から受け継がれてきた日本ならではの意味が込められています。

地域や家庭によって細かな作法は異なりますが、
大切なのは形式よりも、新しい年を迎える気持ちを整えること。

ご家庭に合った形で祝い箸を取り入れ、
穏やかで実りのある一年の始まりを迎えてくださいね。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました