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いとこ煮の名前の由来とかぼちゃや小豆をなぜ冬至に食べる?理由と意味

かぼちゃと小豆のいとこ煮

かぼちゃと小豆の煮物のことを「いとこ煮」と呼ばれます。

さつまいもと小豆でも「いとこ煮」と呼ばれたりしていますよね。

特に冬至の日によく食べられる行事食のようなものとなっていますが、そもそも、なぜ、かぼちゃと小豆はいとこなんでしょう。

かぼちゃと小豆が「いとこ煮」と呼ばれる由来や意味、冬至の日になぜいとこ煮を食べるのか理由や意味を紹介します。

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いとこ煮の名前の由来と意味は?

「いとこ煮」とは、昔から精進料理のひとつで地域によってもその具材はさまざまです。

その具材の多くは、小豆とかぼちゃ、芋や大根、人参やゴボウなどの根野菜やコンニャク、豆腐などを地域によった味付けで煮たものをいいます。

「いとこ煮」と呼ばれるようになった語源や由来は、諸説あります。

そのひとつが、その具材を固く煮えにくい物から順番に煮ていく調理法からきているといわれています。

固い物から「追い追い煮る」を、「甥甥(おいおい)」煮るといったこと。

小豆はまず小豆だけで下ゆでして煮て、野菜は野菜で別々に煮る。

すなわち小豆と野菜を「銘々に煮る」を、「姪姪(めいめい)」に煮るといったこと。

「甥甥」から「姪姪」、「甥と甥」「姪と姪」といった語呂の洒落で「いとこ煮」と呼ばれるようになったのが定説です。

他にも、野菜はさまざまで、葉物や根菜と種類は違いながらも、かぼちゃや芋などの根菜も野菜。

根菜の野菜は神仏に供える供物で親しい関係にあることからも、「いとこ」関係にあるという説もあるそうです。

北陸の地方では、その地に縁のある浄土真宗の開祖である「親鸞聖人の遺徳(いとく)を偲んで食べる」ことが転じて「いとこ煮」となったという説もあります。

かぼちゃと小豆だけがいとこ煮ではなく郷土料理


山口県萩市の郷土料理である、ゆでこぼした小豆にかまぼこやシイタケを加えたものを何という?

山口県萩市の「いとこ煮」では、少し趣が変わり、かまぼこや椎茸が入ったぜんざいに見えるものです。

ゆでこぼした小豆を、昆布や椎茸の出汁で煮立たせ、少しの砂糖と醤油で調味します。

冷ました後かまぼこや白玉団子を加えたデザートにも見えるけれど、山口県萩市の懐石料理で甘味控えめな一品料理です。

かぼちゃと小豆を煮る「いとこ煮」が有名ですが、上記のように北陸地方や関西の奈良地方、山口県の萩周辺に伝わる郷土料理ともいわれています。

地域によりさまざまですが、最近での多くは「かぼちゃと小豆を煮た料理」が代表的です。

北陸地方では、根菜類とコンニャクや油揚げを下茹でした小豆と共に煮、醤油や味噌で煮付けるのが定番だそうです。

関西地方の奈良地域では、小豆とかぼちゃを炊いて醤油ベースの味付けで似た物を「いとこ煮」と言います。

他にも、かぼちゃの代わりに、さつまいもと小豆を使ったいとこ煮や、里芋と小豆を使ったいとこ煮もあります。

そもそも、「いとこ煮」にする具材となる材料は、神仏に供物として捧げられた食物を煮ていること。

ですから、かぼちゃと小豆、や、さつまいもと小豆、里芋と小豆、などという決まりはなく、豆と野菜を煮る

この点は全国共通です。

神仏にお供えするものという点と、小豆と野菜を煮るというのは変わらないため、さまざまな野菜で汁気のあるものや、汁気のないものなどさまざまです。


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冬至にいとこ煮を食べる由来は?

代表的な「かぼちゃと小豆」を煮るというと、少し敬遠しがちです。

しかし、小豆は下ゆでする程度で地域によっては甘く煮るところもありますが、地域や家庭により味付けは変わります。

特に、冬至には、「かぼちゃ」や「小豆」を食べると良いと言われていますので「いとこ煮」を見聞きすることが多いかもしれません。

冬至に、かぼちゃや小豆を食べる理由は、冬に備えて栄養価の高い食べ物を食べ、風邪やしもやけにならないように、という昔の人の知恵です。

特にかぼちゃは、栄養価はもちろん、切らずにそのまま置いておけば冬を越せるほど保存がきく野菜なので「長生き」にもつながること。

小豆は栄養価だけでなく、その見た目の赤さから悪い物を寄せつけないといった理由でこれからくる寒さに負けないように食べるのです。

そこで、効率的に「かぼちゃと小豆」を美味しく食べられるのが「いとこ煮」ということになるのです。

耳慣れしない方は不思議に思ったり「かぼちゃと小豆?」と思う方もいるかもしれません。

冬至には「かぼちゃ」や「小豆」を食べ、「ゆず湯」に入るという習慣が古来よりあります。

気になるのが、小豆は甘いし、さらに甘いかぼちゃと煮る?

と少し苦手意識を持っている方も多いみたいですが、それは、小豆=あんこと思っている方も多いのではないかと思います。

でも、お赤飯に入っている小豆は甘くないですよね?

お赤飯に入っている小豆と同じく、かぼちゃと小豆のいとこ煮などに使うのは一般的な小豆の茹で方です。

茹でこぼしをした小豆は、甘くなく、かぼちゃ本来の甘味(もしくはサツマイモ本来の甘味)で、素のゆで小豆を使います。

身体にも、マクロビオティックに良くてやさしい美味しいのが「いとこ煮」です。

日本は広く、北海道や北陸の方では、「いとこ煮」とは言わず、「冬至なんきん」という地域もあるそうです。

まとめ

冬至といえば、かぼちゃや小豆、ゆず湯に入って風邪を引かないように、神棚や仏壇に供えて食べると中風にならないなど。

御利益があると先人の知恵が詰まった、昔は正月やお盆や祭礼の時などに食べられた食べ物が「いとこ煮」です。

今では普通に食べられることに感謝していただきたいですよね。

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