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四国お遍路の意味と順番より作法と心得が大事!四国八十八ヶ所マナー

御朱印

お遍路とは?

はじめて四国八十八ヶ所をお遍路する場合、その回る順番はどうすればいいのでしょう。

順打ちなら第一番札所霊山寺から、逆打ちなら第八十八番札所大窪寺から八十八ヶ寺を番号順に回らなければいけないのか気になりますよね。

四国八十八ヶ所の巡礼、お遍路に役立つ基本の作法やマナーや、お遍路の意味や心得を確認して巡礼の旅に出掛けましょう。

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四国お遍路をする意味とは?

四国八十八ヶ所巡礼の旅のお遍路には、必ず順番通りに巡礼する必要はありません。

古来、四国は国の中心地から遠く離れた地でしたので、さまざまな修行の場だったといわれています。

そもそも、お遍路とは、弘法大師様がご生誕の地である四国で修行をされて八十八ヶ所の霊場を開創したといわれています。

その四国を一周するように点在する札所寺院を拠点としながら四国全体を巡礼する行為のことがお遍路です。

四国八十八ヶ所を結ぶ全行程1,450kmを、弘法大師様が密教の曼荼羅を投影した思想から、四国四県を4つの道場として名付けられています。

弘法大師様は生涯を、鎮護国家や済世利民のためにつとめられ人々が幸せであり繁栄することを理想とし、祈りを捧げました。

そして個人が能力や才能を存分に発揮する生き方、努力精進することをすすめられました。

その弘法大師様の御跡を慕い同行するのが遍路なのです。

さらに、お遍路は自分を変えたいという時にも最適で心の変革をもとめる行為でもあります。

難しい経典を解釈したり、常人が及ばぬ苦行を積んだりしなくても、ただただ寺を巡って行くうちに心の変革が自ずとされるといわれています。

常に旅の間は弘法大師様が見守ってくださっているため、一人であっても一人ではありません。

四国お遍路の順番に決まりはある?

一般的な巡礼方法として4つの道場に名付けた通り

巡礼の旅立ちは、

徳島県(阿波)の霊場を「発心の道場(23ケ寺)」とし

第一番札所の霊山寺(りょうぜんじ)から

第二十三番札所の薬王寺(やくおうじ)です。

高知県(土佐)の霊場を「修行の道場(16ケ寺)」とし

第二十四番札所の最御崎寺(ほつみさきじ)から

第三十九番札所の延光寺(えんこうじ)。

愛媛(伊予)の霊場を「菩提の道場(26ケ寺)」とし

第四十番札所の観自在寺(かんじざいじ)から

第六十五番札所の三角寺(さんかくじ)。

香川(讃岐)の霊場「涅槃の道場(23ケ寺)」とし

第六十六番札所の雲辺寺(うんぺんじ)から

第八十八番札所の大窪寺(おおくぼじ)となります。

これは、四国を上から見たとき徳島から高知、愛媛、香川を時計回りの順路で巡るようになっています。

基本的には、一番札所である霊山寺から番号順に巡るのが「順打ち」といいます。

八十八番札所である大窪寺から番号を遡っていくことを「逆打ち」といいます。

しかし、どこから回っても、時計回りに巡ることを「順打ち・順回り」

反時計回りに巡礼することを「逆打ち・逆回り」となるため、いずれも1番から、88番から、でなければいけないということはありません。

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四国お遍路の作法と心得・マナー

今では、気軽に行けるお遍路ですが、一時的にせよ聖域へ足を踏み入れることになります。

ですから、お遍路に出る前に、さまざまな作法やマナーはもちろん、心がけや行動に込めた意義をあらかじめ心に刻んでおきましょう。

そうすることで、お遍路の功徳をよりいっそう深くいただくことができるのではないでしょうか。

そこで三信条を覚えておきましょう。

一つ、大師の誓願によって二世の信心を決定すべし。
一つ、師恩十善の教えを奉じ人の人たる道を守るべし。
一つ、因果必然の道理を信じ自他のいのちを生かすべし。

という3つの教えがあります。

平たくいうと、常に旅の道中は、弘法大師様と同行二人(どうぎょうににん)にて、寝食を共にしている思いを忘れず、

何事にも修行と心得、お経の中にもある「千年の功徳もわずかの怒りに消える」という教えにならいましょう。

道中のアクシデントも心を安らかに愚痴や戯事を言わないように勤め、

この世で受ける「仏の恵み」を信じ、善い行いには善き結果が、悪い行いの結果には悪い結果がもたらされ、必ず自分に廻ってきます。

さらには、すべてのものたちは周りの他のものたちとともに、相互に影響し合い、関係しているため、無関係なものなどないというこうした道理を信じ、自他の命を生かすよう八十八の煩悩をひとつずつ消し去っていきましょう。

というものです。

四国の人々が、遍路をする者を「お遍路さん」と呼び、尊敬し、お接待などでもてなすほど温かく迎えてくださいます。

その理由は、他ならぬ、弘法大師様に帰依をし懸命に修行をされている姿と見てくださっているからなのです。

こういった事を踏まえて、お遍路旅、四国八十八ヶ所巡礼の旅のマナーを守りながら遍路の旅を心がけましょう。

四国八十八カ所の1ヶ寺をまわる作法や時間は?
>>お遍路の作法と読経と納経の目安時間

四国八十八ヶ所お遍路の旅の準備品などはコチラ
>>四国八十八ヶ所お遍路の旅の準備品と納め札の書き方

まとめ

奥の深い四国八十八ヶ所お遍路の巡礼ですが、お寺の駐車場など敷地に入った時点で、身支度を整えましょう。

寺の山門、仁王門の前に立った時より神聖な聖域に足を踏み入れるという心構えをもち、お遍路で大事な「祈り」を大事にし、丁寧に御本尊様、お大師様をお祈りし、御加護をお受けくださいね。

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