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四国八十八ヶ所の逆打ちする意味とうるう年に巡礼すると順打ち三回分?

石手寺
四国八十八ヶ所のお遍路さんデビューとして

お遍路をはじめるにはうるう年がいいって本当?

そろそろ、お遍路デビューを考えているとき

順打ちとか逆打ちとか何?

どうせなら、お陰がたくさんあるって聞く

逆打ちでお遍路デビューしてみたいと思いませんか?

そこで、四国八十八ヶ所の逆打ち逆回りについて

紹介していきます。

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四国八十八ヶ所の逆打ちする意味とは

逆打ちとは、一番札所から番号順に巡るのではなく

八十八番札所から巡ることで四国を反時計回りに巡ることになります。

通常、一番札所から順に巡るために整えられてきたお遍路道を

逆に巡り結願する苦労があることから、

さらに深い徳を授かれるともいわれています。

そもそも、逆打ち(逆参り)は

故事が由来となっているのですが

西暦824年(天長元年)、伊予国(愛媛県)の

河野家の一族で砥部の文殊院で豪農である

衛門三郎というところに托鉢僧がやってきたところ

強欲非道の衛門三郎は竹箒で追い払ったところ、

鉢は八つに割れ、僧も姿を消してしまった。

翌日から、その衛門三郎の子供たちが次々に異変を起こし、

毎年一人ずつ亡くなり八年目で八人もの我が子を全員亡くした。

悲しみにくれていところ枕元にお大師様が現れ

衛門三郎はやっと「あの托鉢僧が弘法大師様だった」と

気づき何と恐ろしいことをしてしまったのだと後悔します。

その懺悔の気持ちと過去の極悪非道の過ちを償うため

田畑を売り払い、家の者に分け与えたあと妻とも別れ

弘法大師様に許しを請うため、弘法大師様の後を追う旅に出ます。

これが、「お遍路さん」のはじまりともいわれています。

しかしながら、四国を二十回巡っても弘法大師様に会うことができず

衛門三郎は、弘法大師様がおいでになった方向とは逆の方向

(これが四国を反時計回り)から巡れば、必ずいつかは会えると考え

逆の方向から旅をはじめたのです。

衛門三郎が疲れ切り、阿波国(徳島県)の焼山寺近くで

倒れて意識が遠のくなか、ついに

目の前に弘法大師様が現れ全ての赦しを得て安らかに成仏した。

これが、逆打ちの所以とされています。

お遍路の準備はコチラ
>>四国八十八ヶ所お遍路の旅の準備品と納め札の書き方

四国八十八ヶ所の逆打ち逆回りの見どころ

今なお、弘法大師様の遺跡として残っている

四国霊場の杖杉庵(じょうしんあん)は、

八十八ヶ所札所ではないのですが

衛門三郎が弘法大師様に非礼を詫び、赦しを得たあと

息を引き取った地に、弘法大師様が衛門三郎のなきがらを埋葬し

形見となった遍路の杉の杖を墓標としたところ

その杉の杖から葉が生え根を張り、やがて大杉となりました。

これがその杖杉庵(じょうしんあん)の名の由来です。

そこは八十八ヶ所の番外編ではありますが

四国八十八ヶ所の十二番札所付近にありますので

衛門三郎終焉の地として、札所ではありませんが、

最寄りの「第十二番札所 焼山寺」にて参拝後

納経と御影をいただくことができます。

ただし、ほとんどの納経帳には

「杖杉庵(じょうしんあん)」の専用ページはないので

納経帳後ろの空白ページにいただくと良いです。

他にも、

弘法大師様が、望みはあるかと尋ねたところ

来世は河野家に生まれ変わりたいと託して息を引き取った際

「そなたが悪心すでに消え、善心に立ち還った。

この世の果報は、すでに尽きたり。来世の果報は望みに叶うであろう」

と、「衛門三郎再来」と小石に書き、衛門三郎の左手に

握らせたといわれており、その翌年

伊予国(愛媛)の河野家に男の赤ちゃんが生まれ

左手が握られたまま開かないと心配されることがあり

菩提寺である河野家の安養寺の僧侶に祈願したところ

やっと左手が緩んで開いたのですが、なんとその中には

「衛門三郎」と書かれた石があったそうです。

そのことから、その石は安養寺に納められ、寺の名も

「石手寺(いしてじ)」と改められました。

その「石手寺」は五十一番札所とされており

正確には「熊野山 石手寺」といいます。

石手寺は道後温泉にほど近く、

屋根のある参道には仏具や土産物、名物のおはぎを売る店が並び

お遍路さんだけでなく、

道後温泉の湯治客や観光客でもにぎわいをみせています。

国宝の仁王門をはじめ、本堂、三重塔、護摩堂、鐘楼、梵鐘も

鎌倉時代の物で重要文化財に指定されています。

創建当時の寺名は安養寺だったのですが、

寛平4年(892年)に、その河野氏に生まれた子供が

小石を握っていたという衛門三郎再来の伝承により

石手寺と改められた四国八十八ヶ所霊場の

第51番札所であります。

宝物館では、「衛門三郎再来」の小石が参観できるので

是非みておきたいところです。


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四国八十八ヶ所を逆打ちするにはうるう年

俗に、逆打ちをすると弘法大師様に会うことが

できるといわれているのは、この衛門三郎が

弘法大師様に再会できた年が西暦832年の丙申年のうるう年

であったことから、

四年に一度のうるう年に逆打ちをすると、俗説ですが

順打ちの三回分の御利益があるといわれています。

第51番札所の石手寺(元 安養寺)では本来の御朱印に加え

希望者にのみに特別な衛門三郎再来の御朱印が

いただけるので納経所で尋ねてみてください。

さきの、第12番札所「焼山寺」でも必ずお参りが

終わった後に納経と御影をいただくようにしてくださいね。

2016年の日本遺産認定記念散華についてはコチラ
>>2016年閏年日本遺産認定記念散華の飾り方

まとめ

ここで紹介した2ヶ所の納経「杖杉庵(じょうしんあん)」と

「第51番札所 石手寺」の御朱印は逆打ち遍路のいわれとなる

衛門三郎にまつわる御朱印の紹介です。

特に、杖杉庵は札所ではありませんので

余裕があれば立ち寄ってみてくださいね。

どうぞ、よいお遍路の旅になりますように。

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