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恵方巻きの具材に基本がある?意味や由来と節分との関係


近年全国的にも認知されてきた、節分時に食べる「恵方巻き」。もちろん、日本の風習として以前より家庭で作り続けてこられた方もいるでしょう。

節分になると、スーパーやコンビニで恵方巻きが数多く売られていて、買い物客の流れに身を任せて自分も買ってみました、という方もいると思います。

また、夕飯の料理を担当されている方にとっては、恵方巻きを1人1本食べるだけで、十分なメイン料理になり得る為、少しでも楽な献立に出来る!

と恵方巻きを選ぶ方もいるのではないでしょうか?

店頭で並ぶ恵方巻きは、多種多様になってきていますが、本来の恵方巻きは、どういった具材を入れたものなのでしょう?

基本の具材や作り方、具材には何か意味があるのか、など、恵方巻きそのものに焦点を当てて、ご紹介したいと思います。

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恵方巻きの具材の基本と作り方


近年販売されている恵方巻きを見てみると、マグロだけ巻かれた細めの巻き寿司、鉄火巻きやネギトロ巻き、ツナサラダなどを入れて子供にも食べやすく作られサラダ巻き、洋風にエビフライ巻きなどとアレンジされたものまで色々です。

しかし、せっかく節分の風習として、恵方巻きを食べようと思うのであれば、本来の恵方巻きの具材を知っておくことも必要かもしれません。

恵方巻きについて調べていくと、結局のところ、これじゃないといけない!

という決まった具材があるわけではないようです。

一般的に、7種類の具材を入れた太巻きのことを、恵方巻きと呼ぶそうです。「恵方」とは、歳徳神(としとくじん)、別名、年神(としがみ)様とも呼ばれますが、福をつかさどる神様がその年おられる方角のことを言います。

商売繁盛、無病息災を願いながら、恵方に向かって食べる恵方巻きの具材が、7種類であるというのも、七福神の7という数字が元になっていると言われています。

七福神の「福を巻きこむ」恵方巻きということで、7種類の具材が使われるようです。

昔ながらの7種の具材は、キュウリ(三つ葉)、かんぴょう、椎茸煮、伊達巻き(卵焼き)、うなぎ(穴子)、桜でんぶ(カニかま)、高野豆腐があげられます。

売られている恵方巻きを買うのが、1番手っ取り早いですが、7種の具材の意味を1つ1つ考えながら、太巻きを家族で巻き巻きして食べると、忘れられない節分になるのではないでしょうか?

ということで、昔ながらの恵方巻きの作り方を、簡単にこちらでご紹介します。

恵方巻きの作り方

【材料】(6~7本分)
 米・・・4合
 酒・・・大さじ2
 カニかま、キュウリ、焼き穴子・・・適量
 焼き海苔・・・6枚

●椎茸煮
 椎茸(干し椎茸でもOK)・・・10枚
 だし汁・・・300cc
 砂糖・・・大さじ3
 酒、みりん、醬油・・・各大さじ1
 塩・・・少々
●すし酢
 昆布酢(穀物酢でもOK)・・・100cc
砂糖・・・大さじ2
 塩・・・小さじ2
●かんぴょう&高野豆腐
 かんぴょう・・・20g
 高野豆腐・・・2個
 椎茸を煮た煮汁・・・全量
 水・・・300cc
 砂糖・・・大さじ3
 醬油・・・大さじ2
●卵焼き
 卵・・・3個
 砂糖・・・小さじ2
 塩・・・少々

【作り方】
1)すし酢を合わせる。椎茸のいしづきをとって5mmの薄さにスライスする。だし汁と調味料、スライスした椎茸を入れ、アクを取りながら沸騰したら弱火で味を浸透させて冷ます。

2)かんぴょうはさっと水洗いし、分量外の塩小さじ1/2で、弾力が出るまで揉み込み、水で洗い流した後、熱湯で2~3分茹でる。

3)高野豆腐は少し熱いと感じるくらいのお湯で戻し、両手の平で挟んで水気を絞る。厚さを半分にした後、縦6等分にカットする。

4)椎茸煮が冷めたらザルにあげ、2)と3)をこの煮汁に、水と調味料も入れて、落とし蓋をして煮る。

5)卵焼きの材料を全て混ぜ、卵焼き用フライパンで卵焼きを作る。冷めたら細長く切っておく。

6)カニかま、キュウリ、焼き穴子も合わせて縦長になるように切っておく。

7)少し固めに焚いたお米を、熱いうちに寿司桶に移し、すし酢を全量、全体に混ざるようにしゃもじで切るように混ぜ合わせる。混ざったら、うちわであおいで粗熱を取る。

8)まきすの上に、コンロで少し炙って柔らかくした焼き海苔を置き、7)のお米を上下に少し隙間を作って薄く乗せ、全ての具材を真ん中に置く。

9)しっかり巻いたら、巻き終わりを下にして、そのまま少し時間を置く。しっかり巻けたと思ったらまきすをほどきます。

これで出来上がり。

巻き方にコツはありますが、下準備も作り方も想像より簡単かも!と思いませんでしたか?

家族揃って巻き巻きし、上手にできた!失敗した!などと楽しくキッチンを囲むことも出来て、より節分が家族で参加できるイベントになりそうですよね!

恵方巻きの具材が意味するものは?


日本人は、昔から、縁起が良いとされる食べ物、験を担ぐ食べ物を好み、節目、節目に食べて祝ってきました。

上記で、恵方巻きの7種の具材と簡単なレシピをご紹介しましたが、恵方巻きの具材にもそれぞれ何らかの意味があると考えられますよね。

7種の具材の内、赤い食材は赤鬼を表すということで、桜でんぶやカニかまは赤鬼を、緑色の食材、ここではキュウリは青鬼を表しています。

その鬼を表す食材を食べることによって、鬼(邪気)を退治するという願いが込められています。

またその他の食材にも意味があります。

かんぴょうは昔はとても高級品だった為に、お祝いのときに縁起物として使われていました。

穴子は長い体から、長生きの象徴として考えられ、うなぎの場合は、うなぎのぼりという言葉から、出世を願って食べたとされています。

伊達巻きや卵焼きは、黄色なので、金運アップに通じています。椎茸は昔から健康への願いを込めて神様に祀られた食材だったようです。

キュウリは、青鬼だけでなく、「九の利を得る」という意味があり、ご利益が多くありますように、という願いが込められています。

このように、やはり恵方巻きの具材にも、それぞれ願いや意味が込められています。日本人の恵方巻きに対する思いも感じながら、いただきたいですね。


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恵方巻きの具材の由来と節分について


恵方巻きの具材には意味がありました。7種入っている理由も、商売繁盛や、無病息災を願って、巻き寿司のように七福神にちなんで7つの福を巻き込む、という思いから、恵方巻きの具材が決められました。

そもそも、節分の由来って何なのでしょうか?

今でこそ、2月4日頃を一般的に節分と呼んでいますが、「節分」とはその漢字にもあるように、季「節」を「分」けるということで、実は年に4回節分はあります。

春、夏、秋、冬と季節の始まりの日ということで、立春、立夏、立秋、立冬の前日が節分の日にあたります。

日本の旧暦では、立春が1年の始まりとされていたので、節分の中で特に重要視されたのが、立春の前日に当たる節分の日でした。それが2月4日頃です。

2月4日頃という、あやふやな日付の理由には、立春は二十四節気という太陽太陰暦で決まり、太陽の黄経が315°に達したとき。

となるため、毎年同じ日とは限らないのです。(閏日によってリセットされます。)

2月4日頃となる節分が、昔の日本では、大晦日にあたるので、1年分の厄落としの為に、豆まきをして、邪気を払ったのが、今の節分の始まりのようです。

正しい豆まきの方法はこちら
>>節分に豆まきを正しくして福を呼び込もう!

>>まいた豆を食べるのはNG?年の数も食べられない?

まとめ

日本の風習には、必ず始められた意味があります。節分にも1年分の厄除けという意味がありました。

恵方巻き作りから、恵方巻きの意味や古来の日本の願いを感じ取り、風習を楽しむことが大切なのかもしれないですね。

今度の節分は、ぜひ家族揃って恵方巻きを作り、各々願いを込めて恵方巻きを丸かぶりしてみてはいかがでしょうか。

邪気を払って良き1年になりますように。

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